「プレイオフ・ジミー」と呼ばれるには、理由がある。
5月17日(日本時間18日)にマサチューセッツ州ボストンのTDガーデンで行われたイースタン・カンファレンス・ファイナル第1戦、マイアミ・ヒートはボストン・セルティックスを相手に不利と見られていた。だが、ジミー・バトラーが35得点、7アシスト、5リバウンド、6スティールと活躍。123-116でヒートはシリーズ初戦を制した。
プレイオフで35得点&6スティールを記録したのは、ヒートでは史上初のこと。NBAプレイオフで35得点&5リバウンド&5アシスト&5スティール超は、マイケル・ジョーダン、アレン・アイバーソンに続く3人目の数字だ。
9点のビハインドを背負ってハーフタイムに突入したヒートだが、バトラーが後半の24分間で20得点。第3クォーター以降、ヒートはセルティックスを65-50と上回った。
7点リードで迎えた残り1分強、ヒートはバトラーが3ポイントショットを沈めて勝利を引き寄せ、シリーズを1勝0敗としている。
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実況のケビン・ハーランも、バトラーの出来を信じられなかったようだ。
試合後の会見で、ヒートのエリック・スポールストラ・ヘッドコーチは、バトラーの存在がチーム全体に与える信頼に言及している。
指揮官は「定量化はできない。分析もない。とにかくロッカールーム内に安心感があるんだ。前半で9点のビハインドを背負い、プレイが悪かったとしてもね」と述べた。
「数値化するのは不可能だが落ち着かせる効果があるんだよ。偉大な選手はそういうものだ」
ヒートは1999年のニューヨーク・ニックス以来となる第8シードからのNBAファイナル進出を目指している。そのヒートをけん引したバトラーのパフォーマンスには、NBAコミュニティの様々な人から大きな賛辞が寄せられた。
セルティックスとの第1戦におけるジミー・バトラーの活躍に対するNBAツイッターの反応
カイル・クーズマ
「ヒートが素晴らしいラン」
ホセ・アルバラード
「あれがジミー・バトラーだ」
トレイ・ヤング
「間違いなくジミーはプレイオフで違うレベルになる。本人がなんと言おうがね」
パウ・ガソル
「またもジミー・バトラーが素晴らしいパフォーマンス」
アンドリュー・ボーガット
「(シリーズ開幕前の自身のツイートを受け)僕はまだジミー・バトラーを軽んじていたようだ」
ケンドリック・パーキンス
スキップ・ベイレス
「あの最後の3ポイントショットは、ジミー・バトラーの意志によるものだと思う。あまりにフラットで強く打ち過ぎた。入るはずがなかった。それがなぜか決まったんだ。たくさんの鉄を引き寄せ、ネットを通過した。あれこそまさに意思の力だ」
原文:Pau Gasol, Trae Young, others react to Jimmy Butler's performance in Heat's Game 1 win over Celtics(抄訳)