4月14日（日本時間15日）に行われたプレイイン・トーナメントでミネソタ・ティンバーウルブズがオクラホマシティ・サンダーに快勝し、ウェスタン・カンファレンスのプレイオフの組み合わせが決まった。
サンダーを圧倒したウルブズは、2年連続のプレイオフ進出。ファーストラウンドで対戦するのは、レギュラーシーズンで53勝29敗と見事な成績を残したデンバーだ。
第8シードのウルブズは第1シードのナゲッツに挑戦できるのか。『スポーティングニュース』が、16日（同17日）から始まるナゲッツとウルブズによるプレイオフの前に必要なすべてを紹介する。
ナゲッツ対ウルブズ、2022-2023シーズンのレギュラーシーズン成績
- 2023年1月2日： ウルブズ 124-111 ナゲッツ
- 2023年1月18日： ナゲッツ 122-118 ウルブズ
- 2023年2月5日： ウルブズ 128-98 ナゲッツ
- 2023年2月7日： ナゲッツ 146-112 ウルブズ
レギュラーシーズンの対戦はそれぞれホームでの試合を制して五分五分だった。ナゲッツは3試合目でニコラ・ヨキッチが欠場し、30点差をつけられて大敗している。
ナゲッツ対ウルブズの注目ポイント：ウルブズはニコラ・ヨキッチをどう守るのか？
サンダー戦はウルブズがいかにうまく守れるかの素晴らしい例だった。
この試合でウルブズはサンダーのフィールドゴール成功率を36％にとどめた。ニューオーリンズ・ペリカンズとのプレイイン・トーナメントで31得点をあげていた20歳のジョシュ・ギディーを、FG13本中2本成功のわずか6得点に抑えている。
攻撃でリーグ5位のナゲッツを相手に、ウルブズはその守備の力を試される。ナゲッツの攻撃をけん引するのはヨキッチだ。再びMVP候補となった彼は、ウルブズにとって大きな問題となる。
ウルブズには年間最優秀守備選手に3回輝いたルディ・ゴベアや、オールスター選出3回のカール・アンソニー・タウンズというビッグマンがいる。だが、どちらも個でヨキッチに対処することはできない。
ヨキッチには、ゴベアやタウンズを相手にドリブルからバスケットに向かって得点したり、チームメイトのためにチャンスをつくる力がある。もしもウルブズがヨキッチに対してドライブに備えたり、中を固めれば、ヨキッチはやすやすとミッドレンジジャンパーや3ポイントショットを放つだろう。
クリス・フィンチ・ヘッドコーチ率いるウルブズは、ペリメーターでカイル・アンダーソンをヨキッチにあてるギャンブルに出るかもしれない。だがそれは、より小柄なアンダーソンがポストでビッグマンに圧倒されるリスクを伴う。
どのような見方をしても、ヨキッチはウルブズには手に負えないと証明されるだろう。
ナゲッツ対ウルブズの予想
レギュラーシーズンの成績に惑わされてはいけない。この勝負はフェアではないのだ。
ナゲッツはシーズンを通じて良いプレイをしてきた。シンプルに、この対戦ではナゲッツのほうが完成されたチームだ。ナゲッツがスウィープ（4連勝）するだろう。