デンバー・ナゲッツのマイケル・マローン・ヘッドコーチは、ロサンゼルス・レイカーズとのウェスタン・カンファレンス・ファイナルでここまで話題となっていたことに不満を抱いていたようだ。
第1戦でナゲッツはレイカーズに勝利した。だが、大きな話題となったのは、ナゲッツの勝利やニコラ・ヨキッチの活躍ではなく、レイカーズが終盤に見せた修正だった。
第1戦でヨキッチは34得点、21リバウンド、14アシストという歴史的なトリプルダブルを達成し、ナゲッツを勝利に導いた。プレイオフで30得点&20リバウンド&10アシストを複数回達成したのはヨキッチが史上初だ。
だが、メディアが話題としたのは、ヨキッチの類まれなパフォーマンスではなく、ヨキッチのマークを八村塁に変更し、アンソニー・デイビスがリムプロテクターとしてより自由かつ安全にプレイできるようにしたレイカーズの対策だった。
マローンHCは第2戦の試合前のメディア対応で、そのことを報道陣に伝えている。
指揮官は「1勝0敗なのにシリーズが終わったかのようなのは初めての経験だ。みんなが気にしたのは、6ポゼッションで八村がヨキッチについたことなんだからね。今夜どうなるか、見てみよう」と述べた。
そしてナゲッツは第4クォーターでレイカーズを逆転して第2戦を制し、シリーズ2勝0敗でロサンゼルスでの第3戦に臨むことになった。
この日の第4Qはジャマール・マレーが4本の3ポイントショットを沈めて23得点と爆発。ナゲッツを勝利に導いている。
ヨキッチも23得点、17リバウンド、12アシストと再び歴史をつくった。プレイオフで4試合連続のトリプルダブルは、ウィルト・チェンバレンと並ぶ史上2人目だ。
試合後、マローンHCは「プレイオフの第1戦を制したのに、みんなが話したのはレイカーズのことだった。正直になろう。『レイカーズは大丈夫だ。0勝1敗になったけど、何かを見いだした』というのが国全体の話題だったんだ」と話した。
「ニコラがどれほど歴史的なパフォーマンスをしたのかがまったく話題にならなかった。これで彼は(プレイオフで)13回目のトリプルダブルで歴代3位だよ。とにかく素晴らしいことをしている。でも、話題はナゲッツじゃなかった。ニコラじゃなかった。レイカーズと彼らの修正だったんだ」
「だから、嫌でも受け流し、戻ってきて、そして2勝0敗にしたんだよ」
第3戦は21日 午前9時30分(現地20日)、カリフォルニア州ロサンゼルスのクリプトドットコム・アリーナで行われる。