デンバー・ナゲッツのジャマール・マレーとニコラ・ヨキッチは、1試合でマイケル・ジョーダンとスコッティー・ピッペン、マジック・ジョンソンとジェームズ・ワージーに並んだ。
6月1日(日本時間2日)に行われたマイアミ・ヒートとのNBAファイナル2023第1戦で、マレーは10アシスト、ヨキッチは14アシストを記録した。NBAファイナルの同一試合で同じチームの2選手が10アシスト超をマークしたのは、マレーとヨキッチのコンビが3組目となる。過去にはジョーダンとピッペンが3回、ジョンソンとワージーが2回記録した。
ジョーダンとピッペンは一緒にNBAファイナルの35試合を戦っている。ジョンソンとワージーも35試合だ。だが、マレーとヨキッチは1試合である。
マレーとヨキッチはナゲッツの104得点のうち87得点に関与した。またも、彼らのツーメンゲームがポストシーズンで最も支配的なパフォーマンスであることを示したのだ。また、彼らはNBAファイナルデビュー戦で25得点&10アシスト&5リバウンド超を達成した選手の数を倍増させた。これまでにこの数字を達成したのは、ラッセル・ウェストブルックとジョーダンだけだったのだ。
今プレイオフでナゲッツはここまで本当に快進撃を続けている。本当に抵抗されたのは、フェニックス・サンズと対戦したウェスタン・カンファレンス・セミファイナルだけだ。最後までマレーとヨキッチがこれほど止めるのが不可能な出来を続けたら、まったくもって支配的なポストシーズンにおいてさらなる感嘆を呼び起こすだろう。
NBAファイナルで10アシスト超を達成したコンビ
NBAファイナルの試合で同じチームの2選手がそれぞれ10アシスト超を達成したのは、今回のヨキッチとマレーを含めて3組だ。
シカゴ・ブルズでファイナルの35試合を戦い、6回の優勝を果たす中で、ジョーダンとピッペンはこの記録を3回達成している。1991年の第2戦、1992年の第1戦と第2戦だ。
一方、ジョンソンとワージーのコンビはこの記録を2回達成した。1987年の第1戦と1988年の第7戦だ。ワージーがポストシーズンで10アシスト超をマークしたのは、この2回だけだった。
NBAファイナルデビュー戦で25得点&10アシスト&5リバウンド超を達成した選手
ジョーダン、ウェストブルックに続き、マレーとヨキッチはNBAファイナルデビュー戦で25得点&10アシスト&5リバウンド超を達成した。
第一印象は一度しかない機会だ。彼らはそれを最大限に生かしたと言える。
ジョーダン、ウェストブルック、ヨキッチ、マレーのファイナルデビュー戦スタッツは以下のとおりだ。
選手 | 年 | 得点 | アシスト | リバウンド | FG(成功率) | FT | 3P(成功率) |
マイケル・ジョーダン | 1991 | 36 | 12 | 8 | 14/24 (58.3%) | 7/9 | 1/1 (100%) |
ラッセル・ウェストブルック | 2012 | 27 | 11 | 8 | 10/24 (41.7%) | 7/9 | 0/4 (0%) |
ニコラ・ヨキッチ | 2023 | 27 | 14 | 10 | 8/12 (66.6%) | 10/12 | 1/2 (50%) |
ジャマール・マレー | 2023 | 26 | 10 | 6 | 11/22 (50%) | 2/2 | 2/7 (28.6%) |
ヨキッチとマレーがこれだけの活躍を見せたが、ファイナルはまだ第1戦が終わったところだ。ヒートにとっては凶兆だろう。シリーズを前に注目されたのは、マレーとヨキッチのツーメンゲームをヒートが抑えられるかどうかだった。
エリック・スポールストラ・ヘッドコーチとヒートは、第2戦に向かう中でまだその答えを出せていない。