6月7日(日本時間8日)に行われたNBAファイナル2023第3戦は、デンバー・ナゲッツがマイアミ・ヒートに109-94で勝利し、シリーズ2勝1敗とリードした。
ナゲッツをけん引したのは、ニコラ・ヨキッチとジャマール・マレーのコンビだ。同じチームの2選手がトリプルダブルを達成したのは、NBAファイナルの歴史で初めてだった。ヨキッチはNBAファイナルで初となる30得点&20リバウンド&10アシスト超も達成している。
そのヨキッチが、知名度がそう高くないチームメイトのひとりに特別な賛辞を寄せた。新人クリスチャン・ブラウンのことだ。
第3戦でブラウンは後半に攻守両面でビッグプレイを披露。大きなインパクトを残し、ナゲッツに勢いをもたらした。22歳のブラウンは第2戦で15得点をあげたが、そのうち11得点はハーフタイム以降の24分間に記録している。
試合後、ヨキッチは「彼に『君が僕らを勝たせてくれた』と伝えたよ」と話した。
「彼は勝者だ。そしてエネルギッシュにプレイし、とにかく集中して、そういう心構えで僕らを勝たせてくれた。ミスをした時だって、アグレッシブなミスだったんだ。だから、怒ることはできない。彼がぼくらを勝たせてくれた。今夜の彼は本当に良かったよ」
ブラウンは第3クォーター最後の2分37秒間で6得点をあげ、第4Q序盤に連続5得点をマークし、ナゲッツに93-72と20点超のリードをもたらした。
この日試合まで、ブラウンはプレイオフで平均11.8分間プレイし、2.4得点という数字を記録だった。だが、ほかのベンチメンバーが合計9得点にとどまり、マイケル・ポーターJr.がフィールドゴール7本中1本成功の2得点と苦しんだ中で、ベンチから出場し、適切なタイミングでエネルギッシュなパフォーマンスを披露したのだ。
ブラウンは「みんなが信頼してくれるんだ。だから、コートに立ち、ハードにプレイすれば、本当に失敗することはないんだよ」と、チームメイトが自信を持たせてくれていると話した。
「攻撃に関してはあまり期待されていない。僕が期待されているのは、とにかくコートに立って守備やリバウンドで頑張ること。どんなことでもトライし、得点できる選手たちのためにポゼッションを増やすことだ」
「だから信頼してもらえている。正しいスポットに立たせてくれる。あとは決めたり、スティールするだけだ。僕の仕事はかなり簡単なんだよ。みんながとても良いかたちにしてくれるんだ」
ナゲッツのマイケル・マローン・ヘッドコーチもヨキッチ同様、こういった大事な試合に臨む上でのブラウンの姿勢、最高の舞台でインパクトを残していることを称賛した。
マローンHCは「とても自信をもっている。そうあるべきだ」と話している。
「我々は彼のことを信じている。ドラフトで指名したんだからね。彼には我々が望んだすべて、そしてそれ以上がある」
NBAファイナル第4戦は6月9日(同10日)、再びフロリダ州マイアミのカセヤ・センターで行われる。
原文:Nikola Jokic lauds Nuggets rookie Christian Braun after Game 3 win vs. Heat: 'He won us the game'(抄訳)