[インタビュー]バディ・ヒールド「自分を信じて一生懸命取り組んでいけば不可能なことはない」(青木崇)

2017-07-12
読了時間 約2分

選手としての注目度が上昇したのはオクラホマ大学の2年だった2013-14シーズンと、バディ・ヒールドは他のNBA選手に比べると遅咲きだ。レンジの広いシュート力を武器に4年生時に平均25点を記録するNCAA屈指のスコアラーとなり、2016年にオクラホマ大がファイナル4まで勝ち上がる原動力となった。

昨年のドラフト1巡目6位でニューオーリンズ・ペリカンズにドラフトされたが、1年目の途中でサクラメント・キングスへ移籍。上位指名の選手が1年目でトレードされるのは異例だが、ヒールドは新天地での25試合で平均15.1点、3ポイントショット成功率42.8%をマークし、大学時代同様に時間の経過とともにレベルアップできることを証明した。

次のシーズンで低迷脱却を目指すキングスの中心選手になることが期待されるヒールドに、『NIKE ALL-ASIA CAMP 2017』(ナイキ・オールアジア・キャンプ2017/6月11~17日にかけて中国・東莞市で開催されたナイキ主催のバスケットボールキャンプ。アジア各国から男女90名の10代の選手が参加)の印象やルーキーシーズンについて話をしてもらった。

――このキャンプの印象は?

彼らのハードにプレイする、競争する姿勢、そしてプレイヤーとして自分を証明しようとする姿勢が素晴らしいと思います。

――小さい頃にあなたがこうしたキャンプに参加したときには、どういう姿勢で臨みましたか?

そのキャンプで最高のプレイヤーになろうと思っていました、もし自分よりうまいプレイヤーがいたら彼らを倒すように、自分が彼らのスポットを狙っているというのを教えるために競争心を持っていました。

――大学で4年プレイした数少ない選手の1人ですが、なぜ4年間大学へ? そこで何を学びましたか?

ただ自分の準備ができていなかっただけです。その事実を受け入れることは大変でしたが、結果的には自分にとってはいい決断でした。時間をかけてレベルを上げていきました。多くの人に4年も大学にいたら(NBA入りは)無理だと言われましたが、 NBAにいても自分が成長することが可能だと信じていて、今でもその姿勢で練習に取り組んでいます。

――大学のチームメイトだったライアン・スパングラー(昨季Bリーグ 川崎ブレイブサンダースに所属)が日本でプレイしているのを知っていますか? 連絡を取り合ったりもしていますか?

はい、とてもいい友人で2週間前にも会って、オクラホマのキャンプで会うつもりです。

――ルーキーシーズンを振り返ってどうでしたか?

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OKだったかなと思います。どんな状況でも改善できる部分は見えてくると思うので、満足はしていません。自分にとっては厳しいスタートでしたが、それのおかげで謙虚さを持つこともできましたし、それが今までの自分のやってきたことだと思い出させてくれました。

――最大のチャンレジはなんでしたか?

ゲームのペースには苦戦しました。大学では自分が第1オプションでしたが、このリーグでは第2、第3のオプションであることも受け入れ、我慢強くプレイしなければなりませんでした。簡単なことではありませんが、受け入れることで成長もできると思いますし、チャンスがあれば自分をもっと証明できると信じています。

――来シーズンの自分の役割はどんなものだと感じていますか?

間違いなくリーダーになることです。いい調子も保っていますし、ハードに取り組みながら謙虚さを忘れず、プレイでチームメイトを引っ張っていける存在になり、現状で満足せず成長を続けたいと思っています。

――来シーズンの目標はありますか?

プレイオフ進出です。そのためにはさらにレベルをあげる必要を感じていますし、チームメイトと一緒にそれができたらチャンスはあると思っています。

――日本のファンにメッセージをいただけますか?

僕が日本語を話せたらよかったんですが(笑)。日本のバスケットボールも大きくなっていると聞いています。自分を信じて一生懸命取り組んでいけば不可能なことはありません。頑張ってください。

――日本でお会いできるのを楽しみにしています。

オリンピックでね! 2020年! バハマ代表での出場を目指しています!

文:青木崇 Twitter: @gobluetree629
取材協力: NIKE ALL-ASIA CAMP 2017、NIKE JAPAN

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