昨季、トレードデッドライン(トレード期限)でケビン・デュラントとカイリー・アービングがトレードされて以降、ベン・シモンズはブルックリン・ネッツのチームメイトたちと3試合しかプレイする機会がなかった。だが、ネッツはまた違うエネルギーで新シーズンに向かっている。
2023年のオールスターブレイク以前から、シモンズは負傷からの復帰を目指している。2月にひざをケガして離脱し、その後腰のケガでシーズンの残り試合を欠場した。
新シーズンに向けた準備でゆっくりとリハビリしているシモンズについて、ネッツのショーン・マークスGMは最近、まだ真の競争への準備ができていないと話した。だが、チームメイトの中には、オールスター出場3回のシモンズに期待できることに興奮している者もいる。
デュラントのトレード以降、ネッツの中心となっているミケル・ブリッジズは、ポール・ジョージのポッドキャスト『Podcast P Show』で、新シーズンのシモンズに期待を寄せた。
ブリッジズは「僕はベンが好きだよ。すごく信頼している。今季の彼をすごく信じているんだ」と話した。
「彼は腰を痛めていた。今は手術を受けて、戻ってきているところだ」
また、ブリッジズはチームのグループチャットでシモンズがいかに積極的かも明かした。ブルックリンでの新たな状況に興奮を示しているという。
「彼はバスケットボールが大好きなんだ。良いところにいると思う。僕らみんな仲良しなんだ。彼はいつもチャットで話しているし、僕らみんなが仲良しだよ。もちろん、彼が得点をあげたりするのを望んでいる。でも、そうやってプレッシャーをかけることはない。とにかく彼らしくいてほしい。アグレッシブでいてほしいんだ」
ジョージから自分やチームがシモンズをどのように支えられるか、選手としての自信を取り戻せるようにできるか問われると、ブリッジズは「とにかく彼と一緒にいるだけさ。苦しんでいようがね」と答えている。
「どの街にいようと、一緒に出けるさ。ディナーにいったりね。次への準備を整える」
「それが最も大切なことだと思う。彼は失敗しても大丈夫という自信を持ってほしい。僕らがいると知っていてほしいね」
「誰にも、いつも『良いプレイをしなきゃみんなに嫌われるかもしれない』なんてプレッシャーを感じてほしくはないものだ。僕はそうじゃない」
「とにかく一緒にいて、『聞いてくれ。君は苦しんでいる。僕らがいるよ。君がうまくいかなくても、その間に僕らがいる。5本連続でショットを外しても、6本目を打つんだ』と言いたい」
昨季のシモンズは平均6.9得点、6.3リバウンド、6.1アシスト、1.3スティールと自己最少の数字に終わり、巻き返しを目指している。27歳のシモンズは、3シーズン前にオールスターやオールディフェンシブチームに選ばれていた選手だ。そのバージョンのシモンズがどこかに残っているはずなのは疑いない。彼はそれを発揮しなければいけないというだけなのだ。
ブリッジズやネッツのチームメイトたちは、それを実現させようと意気込んでいるようだ。実現できれば、ネッツにとって大きな変化となるニュースになるだろう。