米国大学バスケットボールNCAAディビジョン1(1部)のネブラスカ大学に所属する富永啓生が、5月18日(日本時間19日)の大学卒業を控え、5月2日(同3日)に日本のメディアとのZoom会見に応じた。
以下、富永の一問一答の一部を抜粋してお届けする(質問は要約)。
NBA選手になるためにできる限りのことをやって代表活動に、と考えている
——去年と違ってアーリーエントリーをしなくてもNBAドラフトの資格があるが、今後の動きは?
富永:もちろんNBA選手になるというのが目標なのでそこは目指しつつ、加えて今年は日本代表としてのオリンピックもあって、両方とも目指していきたいので、そこはちょっとスケジュールなどを考えながらうまくやっていきたいなと思っています。
——NBAドラフト指名されなかった場合にはサマーリーグとオリンピックの合宿などでスケジュール調整が必要になるが、現時点ではどう考えているか?
富永:そこについては今まだ細かいところまではわからないですが、とりあえずまずNBA選手になるためにできる限りのことをこっちでやって、代表活動に戻って、というふうに考えています。
NBAで6年プレイした渡邊雄太の本心に「もっともっと自分も頑張らなきゃと思った」
——先日、渡邊雄太選手がインスタグラムのライブでNBA引退の経緯などを話した際に富永選手も聴いていたようだが、彼の話を聞いての心境は?
富永:自分が目指してる舞台で6年間プレイされてきた方の本心をああやって聞いて、もっともっと自分も頑張らなきゃなと思いましたし、改めて、自分もあのコートに立って頑張っていきたいなと思いました。
——ポストシーズンの3ポイントコンテストで優勝したことでさらに注目されたという感触は?
富永:(周りからのリアクションは)あるのかもしれないですが、自分のところまではあまり入ってきてないかなと思います。もちろんあの大会で優勝したことはすごく注目されましたが、僕はあまり把握してないですね。
——デニス・シュルーダー(ブルックリン・ネッツ)が富永選手について話した際、自分と似た選手のフィルムをたくさん見たと話していた。富永選手はステフィン・カリー以外で映像を見て参考にしたいNBA選手はいるか?
富永:いろんな選手を参考にしたいのはもちろんなんですが、特にこれっていう選手じゃなくて、たとえば僕のポジションだったらどのようにオフボールでオープンになっているかとか、そういったところを特定の選手に限らず見ていければいいかなとは思っています。
今は(フィルムを見たりは)あまりしていないんですが、ハイライトなどを見てチェックするのはカリー選手以外にはいないですね。
どこでプレイすることになっても時間があればネブラスカには絶対戻ってきたい
——改めてご婚約おめでとうございます。
富永:ありがとうございます。
——ネブラスカでの生活や活躍における彼女の存在は大きかった?
富永:それは本当に、毎試合に応援にも来てもらってましたし、いろんな部分ですごく支えてもらいました。それこそ、なかなかうまくいかないことがあったときもすごくその支えになってくれてとてもありがたい存在でした。
——ネブラスカが富永選手を大事にし、富永選手にとっても第2の故郷になっていると思うが、今後もネブラスカに戻ったりして関係を維持していきたいか?
富永:それは間違いなくありますね。これからどこでプレイすることになってもどこかのタイミングで絶対に戻ってきたいと思ってますし、それこそまた試合を見に行ったりもしたいです。それは時間があればの話になってくるんですけど、そういう時間があればまた来たいなとは思っています。