パワーランキング第6週 2022.11.22~28|NBA 2022-23シーズン

2022-11-29
読了時間 約12分
(Getty Images)

2022-23シーズンも大体4分の1を消化した。11月28日(日本時間29日)の10試合が終われば、シーズンの1230試合中308試合(25%)が終了したこととなる。

現在30チーム中19チームが20試合を消化しており、そろそろチームが強いのか(弱いのか)が見えてくる時期だ。先週話した通り、20試合で12勝を記録したチームは、そのシーズンにプレイオフに出場する可能性がとても高い。

▶全問正解できたら本物のファン。サッカーにまつわるクイズに挑戦しよう

下記はここ82試合開催された20シーズンでのプレイオフ出場チームのデータだ:

過去20シーズン(82試合)の20試合を終えての勝利数

勝利数 チーム数 PO出場 %
12以上 211 192 91%
11 54 33 61%
10 74 39 53%
9 51 29 57%
8 47 12 26%
7 54 10 19%
6以下 104 5 5%
9以上 390 293 75%
8以下 205 27 13%

もちろん91%は100%ではない。ワシントン・ウィザーズは昨季20試合を終えた時点で13勝7敗だったものの、最終的にイースタン・カンファレンスのプレイイン・トーナメント出場を8ゲーム差で逃している。一方で、4勝16敗スタートだったニューオーリンズ・ペリカンズはウェスタン・カンファレンスのプレイイン・トーナメントを経てプレイオフに出場している。

NBA記録である16年間プレイオフに出場できていないサクラメント・キングスは現在10勝8敗で、次の3日間でフェニックス・サンズとインディアナ・ペイサーズとの試合を控えている。

注目チーム

ヒューストン・ロケッツ(2勝0敗):ロケッツはわずか27時間で3勝から5勝となり、セカンドチャンスに関する歴史的な偉業を達成した。

ユタ・ジャズ(0勝4敗):マイク・コンリーがMVPなのかもしれない。

イースト vs ウェスト

ウェスタン・カンファレンスのチームはイースタン・カンファレンスのチーム相手にここまで51勝49敗(勝率 .538)だ。第6週はイーストが12勝8敗で勝ち越した。

ランキング変動

急上昇:GSW(+8)、MEM(+5)、3チーム(+4)

急降下:DAL(-8)、WAS(-7)、ATL(-5)、UTA(-5)

これまでのランキング


OffRtg(オフェンシブレーティング):100ポゼッション平均での得点(リーグ順位)
DefRtg(ディフェンシブレーティング):100ポゼッション平均での失点(リーグ順位)
NetRtg(ネットレーティング):100ポゼッション平均での得失点差(リーグ順位)
Pace(ペース):48分平均でのポゼッション数(リーグ順位)

今季はリーグ全体で100ポゼッション平均111.8得点で、48分平均で100.0ポゼッションが記録されている。


1位  

ボストン・セルティックス

成績:16勝4敗

OffRtg: 119.9 (1) DefRtg: 112.2 (17) NetRtg: +7.7 (1) Pace: 99.6 (18)

セルティックスはローテーションのトップ7選手が、複数の手法で得点ができ、ボールを持っているときに素早く正しい判断ができるため、オフェンスを自由に生み出すマシーンとなっている。

オフェンシブレーティング119.9は2020-21シーズンにネッツが記録したリーグ記録を2.6上回っており、今季のリーグ平均を8.1も上回っている。

第7週:vs. CHA, vs. MIA, vs. MIA, @ BKN

2位

ミルウォーキー・バックス

成績:14勝5敗

OffRtg: 111.1 (17) DefRtg: 106.5 (1) NetRtg: +4.6 (5) Pace: 100.1 (16)

ジェボン・カーターとグレイソン・アレンが入った先発ラインナップは100ポゼッション平均で対戦相手を23.3得点上回っている。特にディフェンスが優れており、合計127分間で100ポゼッション平均でわずか93.8失点だ。

ブルズに敗れてからは、キャバリアーズとマーベリックス相手に勝利し、開幕9連勝以来の連勝となった。

第7週:@ NYK, vs. LAL, @ CHA

3位

フェニックス・サンズ

成績:13勝6敗

OffRtg: 115.9 (3) DefRtg: 109.0 (5) NetRtg: +6.9 (2) Pace: 98.3 (25)

サンズは4連勝でウェスタン・カンファレンスの首位に立った。週末の2試合でディアンドレ・エイトンは合計57得点(FG 32本中22本成功)、33リバウンド、4ブロックを記録している。

今週中にクリス・ポールの復帰も期待される。離脱後の5試合ではネットレーティングがマイナス16.4と酷かったサンズだが、連勝中は同プラス17.9と好調だ。

第7週:@ SAC, vs. CHI, vs. HOU, @ SAS

4位

クリーブランド・キャバリアーズ

成績:13勝7敗

OffRtg: 114.8 (7) DefRtg: 108.2 (3) NetRtg: +6.7 (3) Pace: 96.8 (29)

5連敗と苦しんでいたキャブズは、ここ6試合で5勝と見事に立て直した。現地金曜に負傷したジャレット・アレンだが、どうやら重症ということにはならなそうなのが不幸中の幸いだ。

その間、インサイドをどう起用するかが課題となりそうだ。エバン・モーブリーは誰か別のビッグマンと出場しているときよりも、1人で出場しているときの方がチームの数字が良い(117分で100ポゼッション平均プラ7.7)。

第7週:@ TOR, vs. PHI, vs. ORL, @ NYK

5位

デンバー・ナゲッツ

成績:12勝7敗

OffRtg: 114.9 (6) DefRtg: 114.0 (24) NetRtg: +0.9 (13) Pace: 99.2 (19)

3試合の欠場から復帰したニコラ・ヨキッチは、ピストンズ戦で31得点を記録、あと1リバウンドでトリプルダブルという効率的な働きを見せた。しかし、いつも通り彼が休んでいた11分間でのナゲッツの得失点差はマイナス15だった。

シーズンを通してみても、ヨキッチ出場時のネットレーティング(プラス14.0)と下がっているときのレーティング(マイナス16.2)は大きい。そんななかで、ブルース・ブラウンの活躍は好材料と言えるだろう。

第7週:vs. HOU, vs. HOU, @ ATL, @ NOP

6位

フィラデルフィア・76ers

成績:11勝9敗

OffRtg: 112.3 (14) DefRtg: 108.3 (4) NetRtg: +4.1 (6) Pace: 97.8 (27)

ジョエル・エンビード、ジェームズ・ハーデン、タイリース・マクシーの3人がなかなか揃わない76ersだが、いない期間でもその層の厚さを示している。マクシーが欠場した5試合でシェイク・ミルトンは平均23.6得点、6.6リバウンド、6.6アシストを記録。エンビードが欠場した4試合でポール・リードは36分平均で13.3リバウンド、2.1スティール、2.5ブロックという数字を残している。

エンビードが欠場した4試合では100ポゼッション平均118.1得点という効率的なオフェンスを見せており、特にリードが長けているオフェンシブリバウンドで強みを発揮した。

第7週:vs. ATL, @ CLE, @ MEM

7位

ユタ・ジャズ

成績:12勝10敗

OffRtg: 115.7 (4) DefRtg: 113.8 (23) NetRtg: +1.9 (8) Pace: 110.4 (13)

マイク・コンリーが離脱してから4試合、ジャズは4連敗を喫している。そしてウェストの1位から8位まで順位は転落した。22試合中14試合がアウェイ戦で、連戦の多さがピストンズと並んでリーグトップという厳しいスケジュールも要因のひとつだろう。

連敗中のオフェンシブレーティングは117と問題はない。しかしディフェンシブレーティングは124.8と低く、リーグ8位だったディフェンス力はここ2週間で23位まで急降下している。

第7週:vs. CHI, vs. LAC, vs. IND, vs. POR

8位

メンフィス・グリズリーズ

成績:12勝8敗

OffRtg: 113.8 (8) DefRtg: 112.7 (20) NetRtg: +1.1 (12) Pace: 100.5 (12)

13日前のシーズンデビュー戦で放った7本全ての3ポイントショットを外したジャレン・ジャクソンJr.は、その後22本中9本成功(成功率41%)を記録しており、ここ4試合では平均22得点をマーク。4、5番から躊躇なく打つそのスタイルは、ジャ・モラントだけでなくチーム全体にとってプラスとなっている。

さらに重要なのは、ジャクソンがコートに立った130分間でのチームのディフェンシブレーティングは104.5であり、グリズリーズがディフェンス力でリーグワースト10から脱することに繋がった。

第7週:@ MIN, vs. PHI, @ DET

9位

ポートランド・トレイルブレイザーズ

成績:11勝9敗

OffRtg: 111.8 (16) DefRtg: 112.4 (18) NetRtg: -0.6 (19) Pace: 97.1 (28)

ブレイザーズは10勝4敗から6試合で11勝9敗まで成績を落とし、唯一の1勝も現地金曜にニックス相手にオーバータイムの末にもぎ取ったものだ。デイミアン・リラードの不在は当然痛いが、それよりもディフェンス力の低下が目立つ。ここ9日間でディフェンスはリーグ6位から18位まで下落している。

リーグ平均よりも少し低いくらいのディフェンスであれば、オフェンス力でカバーすることはできる。ジェレミー・グラントがここ3試合で平均31.3得点と大活躍しているところに、リラードが帰ってくれば、そのポテンシャルはあるだろう。

第7週:vs. LAC, @ LAL, @ UTA, vs. IND

10位

ゴールデンステイト・ウォリアーズ

成績:11勝10敗

OffRtg: 113.6 (9) DefRtg: 113.4 (22) NetRtg: +0.2 (15) Pace: 103.0 (2)

スケジュール的に不利だと感じた現地月曜のペリカンズ戦では、先発メンバーを4人休ませ敗れているウォリアーズだが、そこから3連勝を記録し、3勝2敗だったとき以来の貯金を作った。

先発メンバーが出場した直近の5試合では相手を圧倒しており、その期間中ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、アンドリュー・ウィギンズは合わせて3Pを152本中75本(49.3%)決めている(おまけにドレイモンド・グリーンも7本中4本成功だ)。

Scroll to Continue with Content

第7週:@ DAL, vs. CHI, vs. HOU

11位

ニューオーリンズ・ペリカンズ

成績:11勝8敗

OffRtg: 115.0 (5) DefRtg: 109.6 (6) NetRtg: +5.4 (4) Pace: 100.3 (15)

第7週:vs. OKC, vs. TOR, @ SAS, vs. DEN

12位  

サクラメント・キングス

成績:10勝8敗

OffRtg: 116.0 (2) DefRtg: 114.2 (25) NetRtg: +1.8 (10) Pace: 102.0 (6)

第7週:vs. PHX, vs. IND, @ LAC, vs. CHI

13位

ロサンゼルス・クリッパーズ

成績:12勝9敗

OffRtg: 107.4 (29) DefRtg: 107.6 (2) NetRtg: -0.2 (17) Pace: 99.2 (20)

第7週:@ POR, @ UTA, vs. SAC

14位

ダラス・マーベリックス

成績:9勝10敗

OffRtg: 112.8 (12) DefRtg: 110.9 (12) NetRtg: +1.9 (9) Pace: 95.7 (30)

第7週:vs. GSW, @ DET, @ NYK

15位

インディアナ・ペイサーズ

成績:11勝8敗

OffRtg: 113.1 (10) DefRtg: 111.6 (16) NetRtg: +1.4 (11) Pace: 102.3 (5)

第7週:@ LAL, @ SAC, @ UTA, @ POR

16位

アトランタ・ホークス

成績:11勝9敗

OffRtg: 110.4 (20) DefRtg: 111.1 (14) NetRtg: -0.7 (20) Pace: 102.0 (8)

第7週:@ PHI, @ ORL, vs. DEN

17位

ブルックリン・ネッツ

成績:10勝11敗

OffRtg: 112.9 (11) DefRtg: 112.4 (19) NetRtg: +0.5 (14) Pace: 98.4 (24)

第7週:vs. ORL, vs. WAS, vs. TOR, vs. BOS

18位

トロント・ラプターズ

成績:10勝9敗

OffRtg: 112.6 (13) DefRtg: 110.6 (10) NetRtg: +2.0 (7) Pace: 98.4 (22)

第7週:vs. CLE, @ NOP, @ BKN, vs ORL

19位

マイアミ・ヒート

成績:10勝11敗

OffRtg: 109.5 (24) DefRtg: 110.2 (8) NetRtg: -0.7 (21) Pace: 97.9 (26)

第7週:@ BOS, @ BOS

20位

ニューヨーク・ニックス

成績:9勝11敗

OffRtg: 111.9 (15) DefRtg: 114.4 (27) NetRtg: -2.5 (25) Pace: 100.7 (11)

第7週:@ DET, vs. MIL, vs. DAL, vs. CLE

21位

ミネソタ・ティンバーウルブズ

成績:10勝10敗

OffRtg: 110.7 (19) DefRtg: 110.7 (11) NetRtg: +0.1 (16) Pace: 102.7 (3)

第7週:@ WAS, vs. MEM, vs. OKC

22位

ワシントン・ウィザーズ

成績:10勝10敗

OffRtg: 109.6 (23) DefRtg: 111.3 (15) NetRtg: -1.8 (22) Pace: 98.4 (23)

第7週:vs. MIN, @ BKN, @ CHA, vs. LAL

23位

オクラホマシティ・サンダー

成績:8勝12敗

OffRtg: 110.8 (18) DefRtg: 112.8 (21) NetRtg: -2.0 (23) Pace: 102.4 (4)

第7週:@ NOP, vs. SAS, @ MIN

24位  

シカゴ・ブルズ

成績:8勝11敗

OffRtg: 110.2 (21) DefRtg: 110.5 (9) NetRtg: -0.3 (18) Pace: 100.9 (10)

第7週:@ UTA, @ PHX, @ GSW, @ SAC

25位  

ロサンゼルス・レイカーズ

成績:7勝11敗

OffRtg: 107.8 (28) DefRtg: 109.9 (7) NetRtg: -2.1 (24) Pace: 103.5 (1)

第7週:@PHX、@SAS、@SAS

26位

シャーロット・ホーネッツ

成績:6勝14敗

OffRtg: 106.0 (30) DefRtg: 111.0 (13) NetRtg: -5.1 (26) Pace: 100.4 (14)

第7週:@ BOS, vs. WAS, vs. MIL

27位

デトロイト・ピストンズ

成績:5勝17敗

OffRtg: 109.3 (25) DefRtg: 116.9 (29) NetRtg: -7.6 (29) Pace: 99.8 (17)

第7週:vs. NYK, vs. DAL, vs. MEM

28位

ヒューストン・ロケッツ

成績:5勝14敗

OffRtg: 108.7 (26) DefRtg: 114.2 (26) NetRtg: -5.5 (28) Pace: 101.3 (9)

第7週:@ DEN, @ DEN, @ PHX, @ GSW

29位

オーランド・マジック

成績:5勝15敗

OffRtg: 109.6 (22) DefRtg: 115.1 (28) NetRtg: -5.5 (27) Pace: 98.7 (21)

第7週:@ BKN, vs. ATL, @ CLE, @ TOR

30位

サンアントニオ・スパーズ

成績:6勝15敗

OffRtg: 108.0 (27) DefRtg: 118.0 (30) NetRtg: -10.0 (30) Pace: 102.0 (7)

第7週:@ OKC, vs. NOP, vs. PHX

原文:Power Rankings, Week 7: Warriors return to Top 10 as season nears quarter-mark by John Schuhmann/NBA.com

▶スポーツ観るならDAZNで。スマホやTVでスポーツをいつでも楽しもう