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セルティックス連覇? ライバル候補は? NBA 2024-2025シーズンの有力候補ランキング

2024-06-19
読了時間 約3分
(Getty Images)

ボストン・セルティックスはレギュラーシーズンとプレイオフで圧勝し、通算18回目となるNBA優勝を達成した。

そのため、2025年はそのセルティックスの連覇が有力視されるべきだ。しかし、彼らと挑戦者たちの差は縮まるかもしれない。一部のチームには向上するための道があり、優勝は現実的だ。2017年と2018年のゴールデンステイト・ウォリアーズ以降、連覇は実現していない。

では、セルティックスに迫る挑戦者となるのは、どのようなチームだろうか。ここで注目候補をまとめる。

NBAパワーランキング:セルティックス連覇の脅威となる有力候補たち

6位:ミルウォーキー・バックス

バックスにとっては呪われたシーズンだった。最悪のタイミングでヤニス・アデトクンボが負傷。インディアナ・ペイサーズによってファーストラウンド敗退を余儀なくされた。来季もそれを繰り返すことはないはずだ。

アデトクンボがMVP候補となることは変わらない。それによって、バックスはイースタン・カンファレンスの上位を競うはずだ。そしてデイミアン・リラードはまだバックスではまっていない様子。セルティックスも馴染むまでに数年を要した。アデトクンボとリラードはもっと時間をかけ、より良いケミストリーを築いていくだろう。

今季もバックスがセルティックスにとって最大の挑戦者のひとつだったことを忘れてはいけない。シーズン成績は2勝2敗の五分。ただ、バックスはセルティックスに39点差をつけている。

5位:ミネソタ・ティンバーウルブズ

今季のウルブズの守備がリーグトップだったのは偶然ではない。守備に関して彼らがエリートクラスなのは変わらないだろう。だからこそ、再びウェスタン・カンファレンスで上位を競うはずだ。

アンソニー・エドワーズは来季、さらに向上するだろう。すでに素晴らしいスコアラーであり、1on1における守備も見事な選手だ。パスの読みは他のスター選手たちのレベルになかったが、それも良くなっていくだろう。

ウルブズは財政状況が良くない。セカンドエプロン(※エプロンは例外条項などの制限を決定する基準額)を上回る見込みで、オフシーズンのチーム強化で可能なことが限られる。大きく動くとしたら、カール・アンソニー・タウンズのトレードしかない。ダリアス・ガーランド、キャメロン・ジョンソン、ザック・ラビーンといった選手たちが選択肢となるだろうか。

たとえ大きな動きに出なくても、ウルブズは主力を失う危険にない。再び競うチームとなるだろう。

4位:ダラス・マーベリックス

来季、マーベリックスはNBAファイナルの舞台に戻ることができるだろか。今季の彼らはルカ・ドンチッチが負傷している状態でそれをやり遂げた。ドンチッチがもっと健康なら、さらに上を目指す道は簡単だ。

ただおそらく、プレイオフの早い段階で、マーベリックスはロールプレイヤーたちが真のレベル以上の出来だった。セルティックスとのNBAファイナルではそれが露呈されたかたちだ。

マーベリックスにもっとショット力が必要なのは明らかだろう。ティム・ハーダウェイJr.は今季のロスターで3番目にサラリーが高額だった選手だが、コートに立ち続けることができなかった。マーベリックスはアップグレードを目指すか、契約最終年にハーダウェイJr.がタッチを取り戻すことを願わなければならない。

デレック・ライブリー二世のスターティングローテーション入りは向上につながるはずだ。ジェイソン・キッド・ヘッドコーチはダニエル・ギャフォードと築いたチームのケミストリーを壊すことを望まなかった。だが、ライブリー二世はより優れた選手であり、来季はさらに向上するだろう。

これらの理由から、マーベリックスをこの順位とするのは厳しいことだ。しかし、西地区は再び激戦となるだろう。そしてマーベリックスには以下のチームたちほどの層の厚さがない。

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(NBAE via Getty Images)

3位:オクラホマシティ・サンダー

サンダーは第1シードでプレイオフに進出したが、セカンドラウンドでマーベリックスに上回られた。

ただ、そのプレイオフ経験が2025年の彼らを明らかにもっとタフなチームとするはずだ。加えて、チーム全体が全盛期に近づいており、向上が見込まれる。しかし、サンダーをこれほど高い順位とした最大の理由は、ここにあがったどのチームよりも改善が可能だからだ。

サンダーは優勝を競う候補たちの中で、キャップスペースがあり、クレイ・トンプソンやアイザイア・ハーテンシュタインといったスターターを加える可能性がある数少ないチームのひとつだ。ポール・ジョージを獲得するかもしれない。

また、将来のドラフト指名権も数多く、決断したら大型トレードに踏み切ることもできる。ことしのドラフトでも全体12位でクオリティーのある選手を加えることが可能だ。

2位:デンバー・ナゲッツ

NBAファンがシーズンを通じて予想していたファイナルは実現しなかった。ナゲッツは自分たちを倒す上で完璧につくられたチーム(ウルブズ)に敗れ、セルティックスと対戦することができなかったのだ。ジャマール・マレーのふくらはぎのケガという不運もあった。また、マイケル・ポーターJr.がウルブズとのシリーズで完全に消えてしまっていた。

だが、来季もナゲッツは西地区の有力候補となるはずだ。まだ二コラ・ヨキッチというバスケットボール界最高の選手がおり、マレーもこのオフシーズンで休む時間を増やし、健康を取り戻すことが期待される。

しかし、ナゲッツをさらに向上させる方法は多くない。最も簡単なのは、ポーターJr.をトレードし、層を厚くすることだ。ただ、それが痛手となったシーズンでもある。ベンチメンバーが期待に応えられなかったのだ。

ナゲッツは何としてでもケンテイビアス・コールドウェル・ポープを残さなければならない。また、510万ドル(約8億580万円/1ドル=158円換算)のタックスペイヤーミッドレベル例外条項で外部のFAを加えることもできる。

その資金でナゲッツが加えるのが、ローテーションの最後に入るような選手だったとしても、理論上は彼らが西地区のベストチームだ。クリスチャン・ブラウンとジュリアン・ストローサーのような若手たちは向上するだろう。ヨキッチは試合終盤を得意とする。来季はセルティックス以外のどのチームとのシリーズでも勝利を予想されるだろう。

(NBAE via Getty Images)

1位:ボストン・セルティックス

セルティックスが今季のリーグで大差をつけてベストチームだったのは、すべてのピースがうまくフィットしていたからだ。全員が極めて良いフィーリングで、ショットも素晴らしく、さらに守備もできる。

トップの8人は全員来季も固定されており、ジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウンは全盛期にある。ドリュー・ホリデーは34歳で少し落ちるかもしれず、38歳のアル・ホーフォードもずっと年齢に逆らえるとは限らない。それでも、年齢に関連しての衰えはそれほどにはならないはずだ。

おそらく大幅なアップグレードにはならないだろうが、このチームをさらに向上させるための道はいくつかある。この夏のセルティックスにはキャップスペースがない。だが、ドラフトで全体30位と54位の指名権を持つ。さらに将来の1巡目指名権2つをトレードすることも可能だ。

セルティックスには本当にタレントを加える必要がない。王朝を築く可能性のあるチームであり、東地区のそのほかのチームより優位であることを考えれば、少なくともNBAファイナルの舞台に戻ってくるはずだ。

原文:NBA power rankings: Ranking biggest threats to a Celtics repeat in 2025, from Thunder to — yes — Mavericks(抄訳)
翻訳:坂東実藍