※NBAドラフト2024の全指名結果はこちらの記事を参照ください。
NBAドラフト2024の時期がやってきた。
今年のドラフトはビクター・ウェンバンヤマのような大注目選手はいないかもしれないが、NBAでの高い貢献度が期待できる選手は多い。例年に比べて見通しが不透明なクラスではあるため、ドラフト当日は多くの混乱が生じることが予想される。
アトランタ・ホークスは全体1位で誰を指名するのか? トップ10内に2つの指名権を持つサンアントニオ・スパーズはウェンバンヤマの周りに誰を置くことになるのか? ザック・イディーやブロニー・ジェームズといった注目選手はどのチームに行くのか?
NBAモックドラフト2024の最終版を通して、『The Sporting News』があらゆる可能性を掘り下げる。
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NBAモックドラフト2024
1. ホークス:ザカリー・リザシェイ
年齢:19
所属:JLブール(フランス)
ポジション:フォワード
身長/体重:204cm/88kg
ホークスがアレクサンドル・サーをドラフト前のワークアウトに呼べていないという報道を受けて、リザシェイが全体1位に浮上。『ESPN』はコネティカット大学のドノバン・クリンガンもトップ指名候補だとしているが、リザシェイの方がポテンシャルの高さを感じる。
JLブールでのリザシェイは3ポイントショットがそこまで安定していなかったものの、国内リーグ32試合で3P成功率35.2%を記録。世界屈指のリーグでティーンエイジャーながらも平均10.1得点を記録したのは大したものだ。
このオフにホークスはトレイ・ヤング、デジャンテ・マレー、クリント・カペラのうち誰かをトレードしてもおかしくないが、リザシェイのシュート力と攻守で活躍できるポテンシャルは、ヤングのようなスタープレイメイカーのいるホークスにとって良いフィットとなるはずだ。
2. ウィザーズ:アレクサンドル・サー
年齢:19
所属:パース(オーストラリア)
ポジション:センター
身長/体重:213cm/102kg
ここ数年、ウィザーズの守備力はリーグ下位に部類している。全体2位でサーを獲得できれば、ウィザーズはこの先数年の先発センターを確保できることとなる。
7フッターのセンターであるサーは、身体能力とショットブロック能力が高く、オフェンスも向上中な選手だ。この若さでも、オーストラリアのNBLでしっかりとした活躍を見せた。ウィザーズが必要とするディフェンスの要、リムプロテクター、ロブキャッチャーという役割を一気に担うことができる。
3. ロケッツ(BKN経由):ドノバン・クリンガン
年齢:20
所属:コネティカット大学2年生
ポジション:センター
身長/体重:218cm/128kg
クリンガンとロケッツの新生スターであるアルペレン・シェングンの相性はそこまで良くないかもしれないが、リムプロテクターとしてロケッツの弱点を埋めてくれる存在だ。
クリンガンはNCAAトーナメントにて攻守で素晴らしい活躍を見せ、コネチカット大学を2連覇へと導いた。エリート8(準々決勝)でイリノイ大学相手に見せたパフォーマンスは、マーチマッドネスを通して最も圧倒的な守備だった。イリノイ大学はクリンガンがコンテストしたショットは19本全て外していたほどだ。
218cm、128kgというサイズを持つクリンガンは、ウィングスパンも231cmと長い。ショットブロッカー、リバウンダー、ロブキャッチャーとして優秀であり、NBAで活躍できるリムラン能力を持ち合わせている。
4. スパーズ:ステフォン・キャッスル
年齢:19
所属:コネティカット大学1年生
ポジション:ガード
身長/体重:197cm/95kg
ポイントガードの補強が必須なスパーズにとって、キャッスルは確実にフィットするだろう。
高いレベルでディフェンスができ、ドリブルからリングに持ち込み得点や周りのためにクリエイトもできる。さらにNCAAトーナメントではオフボールプレイヤーとしても活躍し、ペイント内での泥仕事も攻守で見せていた。
ビクター・ウェンバンヤマの横で効果的にプレイするためにはジャンプショットの精度をより高める必要があるが、彼のスタッツに表れないような貢献度とIQの高さは、再建を急ぐスパーズにとって重要になる。
5. ピストンズ:マタス・ブゼリス
年齢:19
所属:Gリーグ・イグナイト
ポジション:フォワード
身長/体重:205cm/89kg
ピストンズはブゼリスを指名することが有力視されている。『ESPN』によれば、「他チームもここは相思相愛」だと認識しているとのこと。
過去にブゼリスは全体1位指名予想に名が上がることもあっただけに、トップ5で指名されても驚きはない。205cmのフォワードで、コートを広げる能力を持ち、イグナイトでの1シーズンでは守備力の向上も見られた。
ピストンズは長さがあり、身体能力とポテンシャルの高いフォワードを欲している。ブゼリスは正にそんな人材だ。
6. ホーネッツ:リード・シェパード
年齢:19
所属:ケンタッキー大学1年生
ポジション:ガード
身長/体重:187cm/83kg
ホーネッツはすでにラメロ・ボール、ブランドン・ミラー、マーク・ウィリアムズという主力が揃っている。シェパードはコンボガードとしてボールの横で活躍できるだろう。
NCAAトーナメントではあまり活躍できなかったシェパードだが、それまでは評価が急上昇している選手だった。トーナメントでの活躍問わず、今年のクラスでは最も安定感のある2ウェイプロスペクトとの呼び声も高い。
シェパードはボールハンドリング、プレイメイク、ペリメーターからのシュート能力が高い上に、鼻っ柱の強いディフェンスが特徴で、ホーネッツにとってはバックコートの補強に繋がる。ケンタッキー大学での3P成功率は52.1%と高く、コートを広げられることでボールやミラーが恩恵を受けられる。
7. トレイルブレイザーズ:ロン・ホランド
年齢:18
所属:Gリーグ・イグナイト
ポジション:フォワード
身長/体重:199cm/89kg
ブレイザーズはスクート・ヘンダーソン、ディアンドレ・エイトン、シェイドン・シャープ、アンファニー・サイモンズという若手中心のロスターだ。ホランドはオフェンスでは切り込んでいくことができ、ディフェンスでも柔軟に守れる選手。
容赦ないディフェンダーとして知られ、無尽蔵のエナジーを持つ成長中のスコアラーだ。今年のクラスでは最高のディフェンダーの1人であり、安定したジャンプショットや洗練されたクリエイトスキルがなくても、イグナイトで平均20.6得点を記録するオフェンス力を見せた。
8. スパーズ(TOR経由):ダルトン・コネクト
年齢:23
所属:テネシー大学4年生
ポジション:フォワード
身長/体重:196cm/96kg
ウェンバンヤマの周りにスペースを作りたいスパーズにとって、コネクトは最も安全な使命となるはずだ。
外からは39.7%の成功率記録し、平均21.7得点を獲得したウィング選手のコネクトは中でも外でも得点できるスコアラーだ。
エリート8(準々決勝)のパデュー大学との試合では37得点を記録し、多くのNBAスカウトを魅了した。
9. グリズリーズ:ニコラ・トピッチ
年齢:18
所属:ツルヴェナ・ズヴェズダ(セルビア)
ポジション:ガード
身長/体重:198cm/92kg
ケガに悩まされ続けたグリズリーズだが、その結果トップ10指名権を手に入れた。健康なロスターなら十分に戦えるだけに、育成を念頭に置いたプロスペクトの獲得も可能だ。
ドラフトの数週間前に前十字靭帯(ACL)の部分断裂と診断されたこともあり、長期離脱もあり得るかもしれないが、健康ならばジャ・モラントの良い控え選手になれる。
198cmの長身ながらもピック&ロールのハンドラーとして優秀であり、賢いプレイのできるフィジカルなディフェンダーでもある。NBAレベルのペリメーターシュート力はまだ持ち合わせていないかもしれないが、ポイントガードとしてはトップクラスだ。
10. ジャズ:コディ・ウィリアムズ
年齢:19
所属:コロラド大学1年生
ポジション:フォワード
身長/体重:199cm/81kg
再建中のジャズは指名可能なベストプレイヤーを獲得すべきであり、残っていればウィリアムズはそれに値するポテンシャルを持つ。
オクラホマシティ・サンダーで台頭したジェイレン・ウィリアムズの弟であり、高いレベルでのディフェンス、リバウンド、オフボールからの得点が期待できる長くアスレティックなウィング選手だ。
オフェンスはまだ向上させる必要があるが、最低でも切り込むスコアラー、そしてディフェンダーとしてエナジーをもたらすことができる。
11. ブルズ:ロブ・ディリングハム
年齢:19
所属:ケンタッキー大学1年生
ポジション:ガード
身長/体重:185cm/74kg
ブルズはアレックス・カルーソをサンダーにトレードし、ジョシュ・ギディーを獲得したことでロスターの構成が変わった。まだ動く可能性もあるため、チームへのフィットを念頭に置いた指名は見られないかもしれない。
ブルズにはギディー、デマー・デローザン、コービー・ホワイト、ザック・ラビーン、そして健康になれるのであればロンゾ・ボールと、多くのガード選手が在籍している。それでも、もしディリングハムがここまで残っているのであれば、指名するべきだ。
優れたショットクリエイターであり、自信を持って打ち続けるタフなショットメイカーでもある。とにかく得点能力がとても高く、リセットボタンを押そうとしているブルズにとって彼のオフェンス面での能力の高さは魅力的だろう。
12. サンダー(HOU経由):ジャレッド・マケイン
年齢:20
所属:デューク大学1年生
ポジション:ガード
身長/体重:188cm/92kg
サンダーはカルーソ獲得でバックコートは強力になったものの、まだペリメーターシューティングを必要としている。マケインはこのドラフトで最も正確なシューターの1人だ。
デューク大学でプレイしたマケインは1年生にして210本の3Pを放ち、成功率41.4%で決めている。NCAAトーナメントでは2試合の30得点ゲームを見せており、一気にロッタリー指名候補となった。
オンボールでもオフボールでもプレイすることができるそのプレイスタイルは、NBAでも通用するはずだ。まだ20歳でありながらも、マケインはその年齢以上の落ち着きと自信を持ってプレイしており、若いながらも西の強豪となったサンダーには適任だ。
13. キングス:デビン・カーター
年齢:22
所属:プロビデンス大学3年生
ポジション:ガード
身長/体重:189cm/88kg
プレイオフで戦えるチームとして次のステップを目指すキングスなだけに、最もNBAでプレイできる準備ができている選手の1人を指名することが予想できる。
カーターはフィジカルなディフェンダーであり、昨季はスコアラーとしても大きく上達した。平均19.7得点、8.7リバウンド、3.6アシストの活躍で2023-24シーズンのビッグイースト最優秀選手にも選出された。決して素早い訳ではないが、フィジカルを利用して中で得点する方法を見つけ出した。
ディアロン・フォックスの控え選手として適任だ。
14. トレイルブレイザーズ(GSW経由):ティジャン・サローン
年齢:18
所属:ショレ(フランス)
ポジション:フォワード
身長/体重:206cm/92kg
2つのロッタリーピックを持つブレイザーズなだけに、賭けに出ても良いだろう。長さと身体能力のあるフォワードであるサローンは、とてもポテンシャルが高い。
18歳ながらすでに複数ポジションが守れ、オフェンス面ではトランジションや合わせから得点が多い。ペリメーターシューターとして、ショットクリエイターとしてさらに上達することができれば、このドラフトクラスのダイヤモンドの原石となるだろう。
15. ヒート:アイザイア・コリアー
年齢:19
所属:サウスカリフォルニア大学(USC)1年生
ポジション:ガード
身長/体重:189cm/93kg
手のケガもあって思うような1年生シーズンを送れなかったコリアーは、その影響もあってドラフトの予想も少し下がってしまった。それでも、全米ナンバーワンリクルートだったことを納得させるようなプレイを時折見せていた。
アメフトのランニングバックのような体格の持ち主であるコリアーは、ブルドーザーのようにリングに突進する。パサーとしてもディフェンダーとしても上達を見せており、ジャンプショットが安定すれば脅威となれる。
もしここまで落ちていれば、ヒートに指名させてしまったことを残りのリーグは公開することとなるだろう。
16. 76ers:ジャコービー・ウォルター
年齢:19
所属:ベイラー大学1年生
ポジション:ガード
身長/体重:194cm/90kg
ジョエル・エンビードと対リース・マクシーの周りにシュート力が必要な76ersは、今ドラフトのベストシューターの1人であるウォルターズが欲しいだろう。
今季の3P成功率は34.1%と低かったものの、ドリブルから、キャッチから、動いながらのショットをどれも自信持って放てることを見せた。自ら成長しながらも、長所を最大限に発揮できるチームとなるはずだ。
17. レイカーズ:トリスタン・ダ・シルバ
年齢:23
所属:コロラド大学4年生
ポジション:フォワード
身長/体重:204cm/98kg
ダ・シルバはすぐにNBAで貢献できる上級生選手であり、レイカーズのようなチームが欲している人材となる。
204cmのウィングで、サイズの割にはハンドリング能力が高く、複数ポジションが守れる。ここ2シーズンで300本以上の3Pを放ちながら、成功率は39.5%と高い。あらゆる役割を担うことができる存在として、どのチームにもフィットするだろう。
18. マジック:キーショーン・ジョージ
年齢:20
所属:マイアミ大学1年生
ポジション:ガード
身長/体重:201cm/95kg
ボール運びができて複数ポジションを守れるビッグガードを好むマジックだが、ジョージは正にそのタイプの選手だ。さらにペリメーターからのシュート力も提供することができる。
とてもポテンシャルの高いビッグガードであるジョージは、自らのショットを生み出すことができることに加え、1年生として130本の3Pを40.8%の成功率で決めている。
19. ラプターズ(IND経由):カールトン・キャリントン
年齢:18
所属:ピッツバーグ大学1年生
ポジション:ガード
身長/体重:193cm/88kg
オフェンスでのクリエイターを必要とするラプターズは、再編成フェーズにいることもあり、キャリントンのような若いスコアラーを育てることに時間も費やせる。
才能溢れるショットクリエイターである18歳のキャリントンは、すでに相手ディフェンダーを抜き去るプロ級の動きを見せている。ラプターズのセカンドユニットにとって、先発ポイントガードのイマニュエル・クイックリーと似たようなタイプの獲得は魅力的だろう。
20. キャバリアーズ:ジョニー・ファーフィー
年齢:19
所属:カンザス大学1年生
ポジション:フォワード
身長/体重:202cm/86kg
ドノバン・ミッチェル、ダリアス・ガーランド、エバン・モーブリー、ジャレット・アレンへのプレッシャーを軽減するためにも、キャバリアーズはフロアスペーサーが必要だ。ファーフィーは1年生として3P成功率はわずか35.2%だったものの、その才能の片鱗を見せることが度々あった。初日からNBAで活躍できる準備はできていないかもしれないが、202cmのシューティングフォワードとしての魅力は大きい。
21. ペリカンズ(MIL経由):ザック・イディー
年齢:22
所属:パデュー大学4年生
ポジション:センター
身長/体重:223cm/136kg
大学MVPに2度輝いているイディーだが、NBAプロスペクトとしてのポテンシャルはもう頭打ちとしたと思われていたなかで、彼はNCAAトーナメントにて平均29.5得点、14.5リバウンド、1.8ブロックという活躍でパデュー大学を決勝戦まで導く大活躍を見せた。スウィート16から決勝戦まで、ベンチに下がったのはわずか2分50秒のみで、コンディショニングも優れていることを見せつけた。
ヨナス・バランチュナスのキャリアが終盤に差し掛かり始めていることもあり、ペリカンズは彼に似たようなインサイドの支配者を欲しているだろう。
22. サンズ:タイラー・コーレック
年齢:23
所属:マーケット大学4年生
ポジション:ガード
身長/体重:186cm/89kg
シューティングガードであるデビン・ブッカーとブラッドリー・ビールがそれぞれボール運びを担当したサンズにとって、ポイントガードの補強は必須だ。コーレックはすぐにNBAでプレイできるタイプの選手であり、層の薄いサンズのガード陣を助けることができるだろう。
コーレックは冷静なプレイメイカーで、優れたフィニッシャーの多いサンズでは良い活躍が期待できる。23歳の4年生と年齢は高いが、その分、すぐにNBAでの活躍ができる数少ない選手の1人だ。
23. バックス(NOP経由):ケレル・ウェア
年齢:20
所属:インディアナ大学2年生
ポジション:センター
身長/体重:213cm/104kg
バックスの先発センターであるブルック・ロペスは来季37歳になる。チームとしては将来のフロントコートをそろそろ考えるべき段階にいる。
ウェアを23位で指名できればそればバックスとしても大満足だろう。長さと身体能力を兼ね備えたリムプロテクターであり、オフェンス面でも動けるロブキャッチャーとして成長中だ。
24. ニックス:テレンス・シャノンJr.
年齢:23
所属:イリノイ大学4年生
ポジション:ガード
身長/体重:198cm/100kg
2人続けて指名できるニックス。来季は優勝を狙える位置まで来ているだけに、このままこのドラフトで新人を2人獲得するかどうかは怪しいが、もしするとすれば、シャノンはベンチからのインスタントスコアラーとして貢献できるだろう。
昨季はイリノイ大学で爆発力のあるスコアラーとして活躍。平均23.0得点はキャリア最多で、素早い一歩目とボディコントロールを駆使してタフなフィニッシュができる。ペリメーターシューターとしても成長を見せ、NBAポテンシャルを高めている。
25. ニックス:ライアン・ダン
年齢:21
所属:バージニア大学2年生
ポジション:フォワード
身長/体重:199cm/97kg
今ドラフトのベストペリメーターディフェンダーと言っても過言ではない。レギュラーシーズンではわずか7本しか3Pを決めていないものの、そのIQと守備力の高さから、1巡目で見過ごしてしまうには惜しい人材だ。
ニックスのトム・シボドー・ヘッドコーチも、ダンのようなストッパーを好むはずだ。
26. ウィザーズ(LAC経由):イブ・ミッシ
年齢:20
所属:ベイラー大学1年生
ポジション:センター
身長/体重:210cm/104kg
ミッシを指名することができれば、ウィザーズのセンターローテーションは安泰だ。サーの良い控えとなれる。
ミッシはエナジーを具現化したような選手。疲れ知らずのプレイと、爆発力ある身体能力で一気に1巡目指名候補となった。まだ荒削りだが、リバウンド、ブロック、アリウープダンクが期待できる跳躍力を持っている。
27. ティンバーウルブズ:ジェイロン・タイソン
年齢:21
所属:カリフォルニア大学3年生
ポジション:フォワード
身長/体重:197cm/99kg
ボールハンドラーが欲しいウルブズにとって、197cmのポイントフォワードとしてサイズとプレイメイクをもたらせるタイソンは魅力的だろう。
カリフォルニア大学でスコアラーとしても大きく成長し、平均19.6得点、3.5アシストを記録した。攻守で様々な役割を担うことができる柔軟な選手だ。
28. ナゲッツ:ダロン・ホルムズ二世
年齢:21
所属:デイトン大学3年生
ポジション:センター
身長/体重:206cm/107kg
ナゲッツはすでにホルムズに指名する約束をしているという噂まである。ヨキッチの控えが欲しいナゲッツにとって、彼はその役割を担うことができる。
平均20.4得点、8.5リバウンド、2.1ブロックの成績でA-10最優秀選手と最優秀守備選手に選出されたホルムズは、とても生産的なビッグマンとして活躍した。ディフェンスでは手を上手く使え、流れるような動きを見せられる選手だ。
29. ジャズ(OKC経由):カイル・フィリパウスキー
年齢:20
所属:デューク大学2年生
ポジション:フォワード
身長/体重:210cm/104kg
2年生として少し頭打ちしたことでドラフトの評価は下がったものの、1巡目下位で指名できれば十分に価値のある選手となる。
デューク大学のスター選手として活躍したフィリパウスキーは、ピック&ポップでコートを広げることができると同時に、ポストアップからも得点できる。さらにハンドリングとパス能力も兼ね備えたビッグマンだ。3Pがより安定すれば、大学よりもNBAでの方が活躍できるかもしれない。
30. セルティックス:ベイラー・シャイヤーマン
年齢:23
所属:クレイトン大学
ポジション:フォワード
身長/体重:199cm/92kg
昨年は指名権をトレードしていたセルティックスだが、今年は使用する予定であるとブラッド・スティーブンズは発言している。
3Pが打て、ドリブルから相手の守備を読みながらパスすることもでき、複数のポジションが守れるなど、ジョー・マズーラHCの戦術にもハマるタイプの選手だ。
2巡目指名予想
31. ラプターズ(DET経由):パコム・ダディエ/F/ウルム(ドイツ)/フランス人
18歳のダディエはこのドラフトクラスで最も若い選手の1人。203cmのフォワードで、ショットクリエイト能力が高い。1巡目で指名しても問題ない逸材であり、これ以上順位が落ちることはあまり想定できない。
32. ジャズ(WAS経由):ケビン・マッカラー/G/カンザス大学
33. バックス(POR経由):タイラー・スミス/F/Gリーグ・イグナイト
34. トレイルブレイザーズ(CHA経由):ディロン・ジョーンズ/G/ウィーバーステイト大学
35. スパーズ:KJ・シンプソン/G/コロラド大学
シンプソンは184cmと小柄ではあるが、そのプレイメイク能力の高さは否定できない。チームが勝つためのプレイをできる。ガードの層を厚くしたいスパーズには適しているはずだ。
36. ペイサーズ(TOR経由):トレイ・アレクサンダー/G/クレイトン大学
37. ティンバーウルブズ(MEM経由):ハリソン・イングラム/F/ノースカロライナ大学
「ウィンナウ(今すぐ勝ちたい)」チームならば、イングラムをチェックしておくことは必須だ。ノースカロライナ大学で活躍したフォワードのイングラムは、長さもあり複数ポジションが守れるディフェンダーで、リバウンド力もある。今年の3P成功率は38.5%と安定していた。
38. ニックス(UTA経由):ボビー・クリントマン/F/ケアーンズ・タイパンズ(オーストラリア)
39. グリズリーズ(BKN経由):メルビン・アジンサ/F/サン・カンタン(フランス)
40. トレイルブレイザーズ(ATL経由):Trail Blazers (via ATL): オソ・イガダロ/F/マーケット大学
41. 76ers(CHI経由):ペル・ラーソン/F/アリゾナ大学
42. ホーネッツ(HOU経由):ジャスティン・エドワーズ/F/ケンタッキー大学
43. ヒート:ニコラ・ジュリシッチ/F/メガバスケット(セルビア)
44. ロケッツ(GSW経由):AJ・ジョンソン/G/イラワラ・ホークス(オーストラリア)
45. キングス:PJ・ホール/F/クレムソン大学
46. クリッパーズ(IND経由):ジェイレン・ブリッジズ/F/ベイラー大学
47. マジック:キャム・クリスティー/F/ミネソタ大学
48. スパーズ(LAL経由):キャム・スペンサー/F/コネティカット大学
— 76ers指名権剥奪
49. ペイサーズ(CLE経由):トリステン・ニュートン/F/コネティカット大学
50. ペイサーズ(NOP経由):エイジェイ・ミッチェル/G/UCサンタバーバラ
51. ウィザーズ(PHX経由):ジャマール・シェッド/G/ヒューストン大学
タイアス・ジョーンズが制限なしフリーエージェントになることもあり、ウィザーズはバックコートを補強する必要がある。このモックドラフトではすでに2人ビッグマンを指名していることもあり、シェッドのように NBAですぐにプレイできそうなガードが良いだろう。ヒューストン大学でプレイしたシェッドは、ビッグ12最優秀選手、最優秀守備選手に選ばれる活躍を見せた。
52. ウォリアーズ(MIL経由):キーシャド・ジョンソン/F/アリゾナ大学
53. ピストンズ(NYK経由):アントニオ・リーブス/G/ケンタッキー大学
54. セルティックス(DAL経由):トレンティン・フラワーズ/F/アデレード・36ers(オーストラリア)
55. レイカーズ(LAC経由):ブロニー・ジェームズ/G/USC
NBAドラフト2日目で最も注目されているのがブロニーだろう。レブロン・ジェームズの息子は複数チームが興味を示しているものの、レイカーズが指名する可能性が高い。
関連記事: レブロン・ジェームズの息子ブロニーはどんな選手?
56. ナゲッツ(MIN経由):ジョナサン・モグボ/F/サンフランシスコ大学
57. グリズリーズ(OKC経由):アデム・ボナ/C/UCLA
— サンズ指名権剥奪
58. マーベリックス(BOS経由):フアン・ニュネス/G/ウルム(ドイツ)
元記事:NBA Mock Draft 2024: Final predictions, latest trade rumors, prospects rising and falling entering draft day by Kyle Irving