ウルブズがアンソニー・エドワーズを全体1位指名
11月18日(日本時間19日午前9時30分)にコネティカット州ブリストルのESPNのスタジオからバーチャルで開催されたNBAドラフト2020の指名結果一覧をまとめた。
全体1位指名権を持つミネソタ・ティンバーウルブズは、ジョージア大学のアンソニー・エドワーズを指名。ウルブズはカール・アンソニー・タウンズを指名した2015年以来、2度目の全体1位指名だった。
続く全体2位指名権を持つゴールデンステイト・ウォリアーズは元メンフィス大学のジェームズ・ワイズマン、全体3位指名のシャーロット・ホーネッツはラメロ・ボールを指名した。4位のシカゴ・ブルズはフロリダステイト大学のパトリック・ウィリアムズを選択した。
7位のデトロイト・ピストンズはフランス出身のキリアン・ヘイズを指名。フランス出身選手としては史上最高位での指名となった(これまでの最高位は2017年のフランク・ニリキナの8位)。
八村塁が所属しているワシントン・ウィザーズは、昨年八村を指名した順位と同じ9位でイスラエル出身のデニ・アブディヤを指名した。
2020年のドラフトの模様は日本国内ではNBA Rakutenでライブ配信された。
1巡目
No. | 指名チーム | 選手 | 前所属 | 出身国 |
1 | ミネソタ・ティンバーウルブズ |
アンソニー・エドワーズ |
ジョージア大学 | アメリカ |
2 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | ジェームズ・ワイズマン James Wiseman |
メンフィス大学 | アメリカ |
3 | シャーロット・ホーネッツ | ラメロ・ボール Lamelo Ball |
イラワラ・ホークス(オーストラリア) | アメリカ |
4 | シカゴ・ブルズ | パトリック・ウィリアムズ Patrick Williams |
フロリダステイト大学 | アメリカ |
5 | クリーブランド・キャバリアーズ | アイザック・オコロ Isaac Okoro |
オーバーン大学 | アメリカ |
6 | アトランタ・ホークス | オニエカ・オコング Onyeka Okongwu |
USC | アメリカ |
7 | デトロイト・ピストンズ | キリアン・ヘイズ Killian Hayes |
ウルム(ドイツ) | フランス |
8 | ニューヨーク・ニックス | オビ・トッピン Obi Toppin |
デイトン大学 | アメリカ |
9 | ワシントン・ウィザーズ | デニ・アブディヤ Deni Avdija |
マッカビ・テルアビブ(イスラエル) | イスラエル |
10 | フェニックス・サンズ | ジェイレン・スミス Jalen Smith |
メリーランド大学 | アメリカ |
11 | サンアントニオ・スパーズ | デビン・バセル Devin Vassell |
フロリダステイト大学 | アメリカ |
12 | サクラメント・キングス | タイリース・ハリバートン Tyrese Haliburton |
アイオワステイト大学 | アメリカ |
13 | ニューオーリンズ・ペリカンズ | カイラ・ルイスJr. Kira Lewis Jr. |
アラバマ大学 | アメリカ |
14 | ボストン・セルティックス | アーロン・ニスミス Aaron Nesmith |
バンダービルト大学 | アメリカ |
15 | オーランド・マジック | コール・アンソニー Cole Anthony |
ノースカロライナ大学 | アメリカ |
16 | ポートランド・トレイルブレイザーズ | アイザイア・スチュワート Isaiah Stewart |
ワシントン大学 | アメリカ |
17 | ミネソタ・ティンバーウルブズ | アレクセイ・ポクシェフスキー Aleksej Pokusevski |
オリンピアコス(ギリシャ) | セルビア |
18 | ダラス・マーベリックス | ジョシュ・グリーン Josh Green |
アリゾナ大学 | オーストラリア |
19 | ブルックリン・ネッツ | サディック・ベイ Saddiq Bey |
ビラノバ大学 | アメリカ |
20 | マイアミ・ヒート | プレシャス・アチウワ Precious Achiuwa |
メンフィス大学 | ナイジェリア |
21 | フィラデルフィア・76ers | タイリース・マクシー Tyrese Maxey |
ケンタッキー大学 | アメリカ |
22 | デンバー・ナゲッツ | ジーク・ナジ Zeke Nnaji |
アリゾナ大学 | アメリカ |
23 | ニューヨーク・ニックス | レアンドロ・ボルマロ Leandro Bolmaro |
バルセロナ(スペイン) | アルゼンチン |
24 | ミルウォーキー・バックス | R.J.・ハンプトン R.J. Hampton |
ニュージーランド・ブレイカーズ | アメリカ |
25 | オクラホマシティ・サンダー | イマニュエル・クイックリー Immanuel Quickley |
ケンタッキー大学 | アメリカ |
26 | ボストン・セルティックス | ペイトン・プリチャード Payton Pritchard |
オレゴン大学 | アメリカ |
27 | ユタ・ジャズ | ウドカ・アズブイケ Udoka Azubuike |
カンザス大学 | アメリカ |
28 | ロサンゼルス・レイカーズ | ジェイデン・マクダニエルズ Jaden McDaniels |
ワシントン大学 | アメリカ |
29 | トロント・ラプターズ | マラカイ・フリン Malachi Flynn |
サンディエゴステイト大学 | アメリカ |
30 | ボストン・セルティックス | デズモンド・ベイン Desmond Bane |
TCU | アメリカ |
2巡目
No. | 指名チーム | 選手 | 前所属 | 出身国 |
31 | ダラス・マーベリックス | タイレル・テリー Tyrell Terry |
スタンフォード大学 | アメリカ |
32 | シャーロット・ホーネッツ | バーノン・キャリーJr. Vernon Carey Jr. |
デューク大学 | アメリカ |
33 | ミネソタ・ティンバーウルブズ | ダニエル・オトゥル Daniel Oturu |
ミネソタ大学 | アメリカ |
34 | フィラデルフィア・76ers | テオ・マレドン Theo Maledon |
アスベル(フランス) | フランス |
35 | サクラメント・キングス | ゼイビアー・ティルマンSr. Xavier Tillman Sr. |
ミシガンステイト大学 | アメリカ |
36 | フィラデルフィア・76ers | タイラー・ベイ Tyler Bey |
コロラド大学 | アメリカ |
37 | ワシントン・ウィザーズ | ビィト・クレイチ Vit Krejci |
サラゴサ(スペイン) | チェコ |
38 | ユタ・ジャズ | セイベン・リー Saben Lee |
バンダービルト大学 | アメリカ |
39 | ニューオーリンズ・ペリカンズ | イライジャ・ヒューズ Elijah Hughes |
シラキューズ大学 | アメリカ |
40 | メンフィス・グリズリーズ | ロバート・ウッダード二世 Robert Woodard II |
ミシシッピステイト大学 | アメリカ |
41 | サンアントニオ・スパーズ | トレイ・ジョーンズ Tre Jones |
デューク大学 | アメリカ |
42 | ニューオーリンズ・ペリカンズ | ニック・リチャード Nick Richards |
ケンタッキー大学 | ジャマイカ |
43 | サクラメント・キングス | ジャマイアス・ラムジー Jahmi'us Ramsey |
テキサス工科大学 | アメリカ |
44 | シカゴ・ブルズ | マルコ・シモノビッチ Marko Simonovic |
Mega Bemax(セルビア) | セルビア |
45 | ミルウォーキー・バックス | ジョーダン・ウォーラ Jordan Nwora |
ルイビル大学 | アメリカ |
46 | ポートランド・トレイルブレイザーズ | CJ・エレビー CJ Elleby |
ワシントンステイト大学 | アメリカ |
47 | ボストン・セルティックス | ヤム・マダー Yam Madar |
ハポエル・テルアビブ(イスラエル) | イスラエル |
48 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | ニコ・マニオン Nico Mannion |
アリゾナ大学 | イタリア |
49 | フィラデルフィア・76ers | アイザイア・ジョー Isaiah Joe |
アーカンソー大学 | アメリカ |
50 | アトランタ・ホークス | スカイラー・メイズ Skylar Mays |
LSU | アメリカ |
51 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | ジャスティニアン・ジェサップ Justinian Jessup |
ボイシステイト大学 | アメリカ |
52 | サクラメント・キングス | KJ・マーティン KJ Martin |
IMGアカデミー | アメリカ |
53 | オクラホマシティ・サンダー | キャシアス・ウィンストン Cassius Winston |
ミシガンステイト大学 | アメリカ |
54 | インディアナ・ペイサーズ | キャシアス・スタンリー Cassius Stanley |
デューク大学 | アメリカ |
55 | ブルックリン・ネッツ | ジェイ・スクラブ Jay Scrubb |
ジョン・A・ローガン大学 | アメリカ |
56 | シャーロット・ホーネッツ | グラント・リラー Grant Riller |
チャールストン大学 | アメリカ |
57 | ロサンゼルス・クリッパーズ | レジー・ペリー Reggie Perry |
ミシシッピステイト大学 | アメリカ |
58 | フィラデルフィア・76ers | ポール・リード Paul Reed |
デポール大学 | アメリカ |
59 | トロント・ラプターズ | ジェイレン・ハリス Jalen Harris |
ネバダ大学 | アメリカ |
60 | ニューオーリンズ・ペリカンズ | サム・メリル Sam Merrill |
ユタステイト大学 | アメリカ |
ドラフト関連トレード
- マジックとバックスがドラフト指名権をトレード
- ジャズとニックスがドラフト指名権をトレード
- 76ersがマーベリックスとのトレードでセス・カリーを獲得
- ペリカンズが全体42位で指名したニック・リチャーズの交渉権をホーネッツへトレード
- ジャズがイライジャ・ヒューズの交渉権を獲得
- レイカーズがサンダーからデニス・シュルーダーを獲得
- キングスとグリズリーズがドラフト指名した選手をトレード
- ウィザーズが全体53位で指名されたキャシアス・ウィンストンの交渉権を獲得
- クリッパーズがウルブズからダニエル・オトゥルの交渉権を獲得
- ネッツ、クリッパーズ、ピストンズの3チーム間で大型トレードが成立、ランドリー・シャメットらが移籍
- エネス・カンターがブレイザーズに復帰、セルティックス、グリズリーズとの3チーム間トレード成立
- 3チーム間トレードでリッキー・ルビオが古巣ウルブズに復帰
- ブレイザーズとロケッツのトレード成立、ロバート・コビントンとトレバー・アリーザらが移籍
- ウォリアーズがサンダーとのトレードでケリー・ウーブレイJr.を獲得
- ピストンズがジャズとのトレードでトニー・ブラッドリーとセイベン・リーの交渉権を獲得
- バックス、ペリカンズ、サンダー、ナゲッツの4チーム間で大型トレードが成立、ドリュー・ホリデーらが移籍
NBAドラフトの仕組み
NBAドラフトは原則としてNBA30チームがそれぞれ2巡目まで指名権を持つ(トレードにより指名権の増減はある)。1巡目で30人、2巡目で30人と1度のドラフトで合計60人の選手が指名される。
今年の全体1位指名権はミネソタ・ティンバーウルブズが保持している。以下、2位がゴールデンステイト・ウォリアーズ、3位がシャーロット・ホーネッツ、4位がシカゴ・ブルズとなっている。
1~14位の指名権は、通称ロッタリーピックと呼ばれる。これは、直前のシーズンでプレイオフ出場を逃した14チームが、指名順位を決める抽選会(ドラフトロッタリー)によって決められた指名順位であることからそう呼ばれる。
ロッタリーピックは一般的に上位指名権と位置づけられており、特に、抽選で勝ち取らなければ手に入らない1~4位は最も価値のある指名権で、トレード価値も高い。
NBAでドラフト指名されることは何位であっても名誉なことだが、なかでもロッタリーピックで指名されることは選手にとって非常に大きな名誉とされる。