NBAコミッショナーのアダム・シルバーが5月16日(日本時間17日)、メンフィス・グリズリーズのジャ・モラントについて言及した。
モラントがインスタグラムでの配信で再び銃を見せたと思われる件について、『ESPN』のマリカ・アンドリューズ記者のインタビューで、シルバーは「最悪を想定」していると話した。
リーグにとってさらに悪いのは、これが初めてではないことだ。モラントは3月4日(同5日)にもコロラド州のナイトクラブで銃を手にする様子の動画が公になり、チームから外れることに。3月15日(同16日)にNBAからリーグに有害な行為を働いたとして8試合の出場停止処分を科された。
当時、モラントと直接話したシルバーは、選手が真剣に事態を受け止めたと考えたと話している。再び同じような事態に直面することになった場合の影響については話し合っていないことをうかがわせた。
その後間違ったことをしてしまう可能性よりも先に、まずはどういう結果につながるかを直接話した。あの時直面していた不祥事にとても集中していたんだ。そして正直、最初の件、ソーシャルメディアで銃を見せたことがいかに深刻であるかというのが会話の大半だった。
そしてその結果、8試合の出場停止という非常に深刻な処分となった。少なくとも私には、当時の彼が非常に深刻に受け止めているように見えた。キャリアに及ぼすかもしれない影響だけでなく、安全の問題についても長く話し合ったんだ。あのような行為で彼は自分や他人を傷つけたり、重傷を負わせたり、殺してしまっていたかもしれない。
今回のシルバーのインタビューは、モラントのスター性も処分における要因であることをうかがわせた。NBAは世界的な企業であり、モラントは最も注目されるスターのひとりだ。そのため、シルバーはモラントを諫めている。
シルバーは「彼はスターであり、大変な人気だ。彼も分かってくれたと思うが、私が懸念しているのは、世界中の大勢の子どもたちが、ある意味彼がああやって祝ったかのように見てしまうことだ」と話した。
「あのように銃器を使う行為のことだ。少なくとも私は、彼が非常に深刻に受け止めたと感じた」
シルバーのインタビュー後、モラントは謝罪の意を表している。ESPNのエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によると、モラントは声明で「支えてきてくれた大勢の人を失望させたと承知しています」と述べた。
「これは旅路であり、やるべきことはまだたくさんあると認識しています。今、自分の言葉はあまり意味をなさないかもしれません。でも、自分の行動に全責任を負います。自分のことに取り組み続けていきます」
しかし、2023-2024シーズンに向け、モラントは長期の処分に直面するかもしれない。ウォジナロウスキー記者は「大変な処分」に直面しており、期間を定める上でシルバーに「広範囲の裁量」があると報じた。
MORE: Who is Ja Morant's friend Davonte Pack?
アンドリューズ記者とのインタビューの最後のシルバーのコメントは、モラントがかなり長期の処分を免れないことを示唆している。
シルバーは「正直、この週末に見たことはショックだった。あの動画だ」と述べた。
「今は調査中だ。できるだけ正確に何があったかを把握する。動画は少し画質が荒い。だが、私は最悪を想定している」