NBAオールスター2024予想更新 スターターとリザーブはどんなメンバーに?

2024-01-20
読了時間 約3分
(The Sporting News illustration)

NBAオールスター2024まで1か月を切った。イースタンとウェスタンの両カンファレンスのスターターがどうなるか、ここまでのファン投票から、かなり見えてきている。

2023-2024シーズンは折り返し地点を過ぎた。両カンファレンスのリザーブメンバーも予想するのに十分なサンプル数となっている。理論上は簡単に思えるかもしれないが、実際にはかなり難しいことだ。

NBAには数々の優れた選手たちがいる。その多くが、今季のオールスター選出を検討するのにふさわしい。これだけのタレントがいるだけに、24人のオールスター選手を絞り込むのは困難だ。だが、ベストを尽くした。

ここでは、NBAオールスターゲーム2024のメンバー予想をまとめた。両カンファレンスのスターターは、ガードの2選手とフロントコートの3選手で構成される。リザーブはガードの2選手とフロントコートの3選手、ポジションを問わないワイルドカードの2選手だ。

イースタン・カンファレンスのオールスターチーム予想

イースタン・カンファレンスのオールスター先発予想

  • G:タイリース・ハリバートン(インディアナ・ペイサーズ)
  • G:ドノバン・ミッチェル(クリーブランド・キャバリアーズ)
  • F:ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)
  • F:ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)
  • F:ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・76ers)

東地区のスターター選出はかなり容易だ。5人のうち4人は迷うこともなかった。

フロントコート部門では、昨季MVPのエンビードが確実。その活躍は昨季以上だ。同様に、MVP受賞2回のアデトクンボも、平均31.2得点、11.4リバウンド、5.9アシストを記録しており、再びMVP候補にあがっている。テイタムは現時点でMVPレースのトップ5に入っていないが、磨きをかけ続けており、オールスターレベルの成績を残しているリーグ最高チームのベストプレイヤーだ。

厄介なのは、バックコート部門だ。健康なら、ハリバートンは欠かせない。ペイサーズの地元でのオールスターだからという以上に、ハリバートンは純粋なポイントガードとしてリーグ最高の選手だ。リーグ首位の平均アシストが示している。

もうひとりのガードのベストチョイスにあがったのはミッチェルだ。主力のスターターたちがケガに見舞われたにもかかわらず、キャバリアーズが上昇気流にあるのは、ミッチェルの活躍が大きい。

イースタン・カンファレンスのオールスターリザーブ予想

  • G:ジェイレン・ブランソン(ニューヨーク・ニックス)
  • G:デイミアン・リラード(ミルウォーキー・バックス)
  • G:タイリース・マクシー(フィラデルフィア・76ers)
  • G:トレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)
  • F:バム・アデバヨ(マイアミ・ヒート)
  • F:スコッティー・バーンズ(トロント・ラプターズ)
  • F:ジェイレン・ブラウン(ボストン・セルティックス)

リザーブメンバーはガードが多くなった。ブランソン、リラード、マクシー、ヤングは全員スターターにもふさわしい。このうちのひとりが今後目を引くかもしれないが、今回は現時点の東地区に基づいた予想だ。

バックコートに比重がかかっているため、フロントコートの選手は少し限られる。アデバヨは攻守両面で素晴らしく、十分にふさわしい。また、ブラウンはリーグ最高チームの2番手として、極めて輝かしい瞬間をいくつか見せてきた。

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最後のひとりは候補が複数だったが、最終的にバーンズを選んだ。ラプターズの成績からは疑問視されるが、ほかの候補よりバーンズが若干優位と見た。ダルコ・ラヤコビッチ・ヘッドコーチやブルース・ブラウンが話したように、今季のバーンズは攻守両面でスーパースターのようだ。

次点:パオロ・バンケロ、ジミー・バトラー、クリスタプス・ポルジンギス、ジュリアス・ランドル、デリック・ホワイト

ウェスタン・カンファレンスのオールスターメンバー予想

ウェスタン・カンファレンスのオールスター先発予想

  • G:ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)
  • G:シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)
  • F:レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)
  • F:カワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)
  • F:ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)

ドンチッチとギルジャス・アレクサンダーはともにNBAで6シーズン目。昨季はそれぞれオールNBAファーストチームに選ばれた。今季のMVPレースの位置からも、ガード部門で最もスターターにふさわしいのは彼らだ。

フロントコート部門でジェームズを選出するのは、「レガシィ(遺産)」枠でもあるが、21シーズン目にしてリーグトップ10の成績を残しているからだ。平均24.7得点、7.6アシスト、7.2リバウンドを記録しており、彼がいないとレイカーズは途方に暮れる。昨季のファイナルMVPであるヨキッチは、世界最高との呼び声も高く、現在の地位を考えれば、当面は先発メンバーに選ばれるだろう。

レナードの選択は、今季の彼が調子を取り戻し、再びオールNBA級のパフォーマンスを見せるようになったからだ。オフシーズンの半月板の手術後もさびつきをまったく見せていない。そしてクリッパーズは活躍中だ。

ウェスタン・カンファレンスのオールスターリザーブ予想

  • G:ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)
  • G:アンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)
  • G:ディアロン・フォックス(サクラメント・キングス)
  • F:アンソニー・デイビス(ロサンゼルス・レイカーズ)
  • F:ケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)
  • F:ポール・ジョージ(ロサンゼルス・クリッパーズ)
  • F:ルディ・ゴベア(ミネソタ・ティンバーウルブズ)

ここが西地区で最も難しい選択だった。バックコート部門のエドワーズは、2023年に負傷者の代役として選ばれたが、今季は選出にふさわしい。これで残る2枠を3人が競う。難しかったが、カリーとフォックスがデビン・ブッカーをわずかに上回った。

ブッカーに関しては、サンズからオールスターを2人に選ぶのは困難すぎた。そしてデュラントの選出は確実だ。同じようにデイビス選出でレイカーズから2人を選んだことを考えれば、眉をひそめる人もいるかもしれない。だが、デイビスのプレイレベルや、出場試合数で彼とジェームズがやや上回ることが決め手となった。

最後に、クリッパーズからの選出も2人目となるが、ジョージはシーズンを通じて安定して見事なプレイを見せてきた。また、4回目の年間最優秀守備選手賞に向かっているゴベアは、西地区最高チームのエンジンだった選手だ。

次点:デビン・ブッカー、チェット・ホルムグレン、カイリー・アービング、ラウリ・マルカネン、ドマンタス・サボニス、アルペレン・シェングン、ビクター・ウェンバンヤマ

原文:NBA All-Star voting 2024: Complete picks for starters and reserves on Eastern and Western Conference rosters(抄訳)
翻訳:坂東実藍