ユタ州ソルトレイクシティのビビント・アリーナで開催されたNBAオールスター2023は、2月20日(現地19日)に行われた第72回NBAオールスターゲームでイベントを締めくくった。
試合は184-175でヤニス・アデトクンボが率いる「チーム・ヤニス」がレブロン・ジェームズ率いる「チーム・レブロン」に勝利。NBAオールスター記録となる55得点をあげたボストン・セルティックスのジェイソン・テイタムが、MVPにあたる「コービー・ブライアント・アワード」を受賞している。
試合後、テイタムが報道陣の質疑に応じた。
――コービー・ブライアント・アワード受賞はどれほど特別なことか。ブライアントはあなたがずっと好きだった選手だ。今夜、その彼の名を冠した賞を手にした感想は?
僕にとって極めて特別なことだ。僕の初めてのオールスターゲームは、MVPに彼の名前がつけられた2020年のシカゴでのオールスターゲームだった。その日、引退するまでに一度は受賞するぞと思ったことを覚えている。
今日、自分のシグネチャーシューズを履き、記録を更新して、自分のアイドルだった人の賞をいただくことができた。素晴らしい日になったよ。
――52得点が記録と知っていたのか。最後は狙っていた?
第4クォーターの途中で知ったんだ。コートを走っていた時に、アシスタントコーチのひとりから言われたのを覚えている。僕は49得点とかだったと思うけど、デイム(デイミアン・リラード)から記録は52得点だから狙えと言われたんだ。それで、よし、やってやろうとなった。
――この週末を迎えるまでに、チームメイトやコーチなど、誰かにコービー・ブライアント・アワードを受賞したいとか、受賞すると話していたのか。
そうだね。コーチや友人たちには言っていた。みんな僕が今日、あのシューズを履くことは知っていたんだ。だから、シグネチャーシューズのデビューに良いプレイをしたいというさらなるモチベーションがあった。
MVPを受賞したかったんだ。55得点をあげられるとは思っていなかったけど、ボーナスだね。
――新しいドラフトのやり方をどう思ったか。いつかキャプテンになったり、より重圧を背負いたいと思うか。
クールだったよ。どうなるか分からなかったけど、悪くなかったんじゃないかな。とにかく自分が最後に選ばれないことを願っていた。でもすべて楽しかったし、ファンにとって良かったんじゃないか。
そうだね、いつか、レブロンとヤニスがファン投票をすべて持っていくことがなくなり、僕がもっと投票してもらえるようになったら、いつかキャプテンになりたい。