守備に関してNBAの歴史で有数のパフォーマンスが見られたのは、1973年10月28日(日本時間29日)のことだ。ロサンゼルス・レイカーズのセンター、エルモア・スミスが、ポートランド・トレイルブレイザーズに111-98で勝利した試合で、17ブロックという記録を樹立したのである。
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「リジェクター」の愛称で知られたスミスは、この試合で48分間出場し、12得点、16リバウンドも記録。17ブロックと合わせてトリプルダブルを達成した。
スミスの17ブロックは、1973-1974シーズン以降のNBAで、ひとりの選手が1試合でマークしたブロックの最多記録となっている。このシーズン、スミスは10月26日(同27日)から11月4日(同5日)までに3試合で14ブロック超を記録した。
なお、以降のNBAで1試合に14ブロック超を達成したのは、シャキール・オニール、マヌート・ボル、マーク・イートンの3選手だけだ。
NBAの1試合最多ブロック記録
選手 | ブロック | チーム | 対戦相手 | 日付 |
---|---|---|---|---|
エルモア・スミス | 17 | レイカーズ | ブレイザーズ | 1973年10月28日 |
マヌート・ボル | 15 | ウィザーズ | ホークス | 1986年1月25日 |
マヌート・ボル | 15 | ウィザーズ | ペイサーズ | 1987年2月26日 |
シャキール・オニール | 15 | マジック | ネッツ | 1993年11月20日 |
エルモア・スミス | 14 | レイカーズ | ピストンズ | 1973年10月26日 |
エルモア・スミス | 14 | レイカーズ | ロケッツ | 1973年11月4日 |
マーク・イートン | 14 | ジャズ | ブレイザーズ | 1985年1月18日 |
マーク・イートン | 14 | ジャズ | スパーズ | 1989年2月18日 |
2000年以降の1試合最多ブロックは、キーオン・クラーク、ジャベール・マギー、ハッサン・ホワイトサイドが記録した12ブロックだ。一方、ホワイトサイドを含む6選手が11ブロックをマークした。
2000年以降のNBAの1試合最多ブロック
選手 | ブロック | チーム | 対戦相手 | 日付 |
---|---|---|---|---|
キーオン・クラーク | 12 | ラプターズ | ホークス | 2001年3月23日 |
ジャベール・マギー | 12 | ウィザーズ | ブルズ | 2011年3月15日 |
ハッサン・ホワイトサイド | 12 | ヒート | ブルズ | 2015年1月25日 |
ディケンベ・ムトンボ | 11 | ホークス | ネッツ | 2000年2月15日 |
マーカス・キャンビー | 11 | ナゲッツ | ジャズ | 2008年1月17日 |
ロイ・ヒバート | 11 | ペイサーズ | ホーネッツ | 2012年11月21日 |
サージ・イバカ | 11 | サンダー | ナゲッツ | 2012年2月19日 |
ジョアキム・ノア | 11 | ブルズ | 76ers | 2013年2月28日 |
ハッサン・ホワイトサイド | 11 | ヒート | ナゲッツ | 2016年1月15日 |
なお、プレイオフの1試合で11ブロック超を達成した選手はいない。ただ、イートン、アキーム・オラジュワン、アンドリュー・バイナムの3選手が二桁ブロックを記録している。
NBAプレイオフの1試合最多ブロック
選手 | ブロック | チーム | 対戦相手 | 日付 |
---|---|---|---|---|
マーク・イートン | 10 | ジャズ | ロケッツ | 1985年4月26日 |
アキーム・オラジュワン | 10 | ロケッツ | レイカーズ | 1990年4月29日 |
アンドリュー・バイナム | 10 | レイカーズ | ナゲッツ | 2012年4月29日 |
なお、オラジュワン(1993)、カリーム・アブドゥル・ジャバー(1977)、アロンゾ・モーニング(2000)、ティム・ダンカン(2007)、ドワイト・ハワード(2009、2010)など、計11選手がプレイオフの1試合で9ブロック超を記録している。
ハワードは2009年のNBAファイナル第4戦で9ブロックを記録しており、これは2024-2025シーズンを前にNBAファイナル記録となっている。
原文:The most blocks by a player in an NBA game(抄訳)
翻訳:坂東実藍