8月31日に沖縄アリーナで行われたFIBAバスケットボールワールドカップ2023の日本代表対ベネズエラ代表との試合で、比江島慎(宇都宮ブレックス)が3ポイントショット6本成功を含む23得点の大活躍を見せ、日本代表は劇的な逆転勝利を収めた。
特に圧巻だったのは第4クォーターで、比江島は同クォーターだけで4本もの3Pを沈め17得点を記録。その中からNBAの公式アカウントがX(旧Twitter)にあるプレイを投稿すると、ブルックリン・ネッツのミケル・ブリッジズが反応を見せた。
「これはエグい」
ブリッジズがこのように反応したのには訳がある。比江島のプレイが凄かったのは当然ながらも、特に彼が反応を示したのは比江島が3Pを決めたあとに見せたセレブレーションだ。
比江島は3Pを決めたあとに指を3本で仲間を指し首を左右に揺らすセレブレーションをよく見せるのだが、これをバスケ界で流行らせたのがブリッジズなのだ。
ブリッジズは日本代表の渡邊雄太のネッツ時代のチームメイトということもあり、W杯直前に有明アリーナで開催されたフランス代表との強化試合で比江島が同セレブレーションを見せたことをきっかけに、ソーシャルメディア上でブリッジズとこの件に関してやりとりが行われていた。
過去にブリッジズはこのセレブレーションのインスピレーションはメジャーリーグのサンディエゴ・パドレスから受けていると明かしている。パドレスの選手たちは長打が出ると、塁に出た打者がダグアウトに向かって指をさし、頭を左右に揺らす仕草を見せることで知られている。
ブリッジズは大の野球好きとして有名で、パドレスのマニー・マチャドらが見せるその仕草を気に入り、自らのセレブレーションに取り込んだのだ。選手のセレブレーションが多くあるNBAにて、これは大きな流行を見せており、ブリッジズ以外の選手も真似をするようになっている。
ちなみにパドレスの選手たちがこのセレブレーションをどう思いついたかというと、選手たちが集まっていた際にハダウェイ(Haddaway)のメガヒット曲『What is Love』が流れ始め、数人の選手が頭を左右に揺らしていたことに由来する。
この仕草は、映画『ロクスベリー・ナイト・フィーバー/LAディスコ改造計画(A Night at the Roxbury)』で俳優のウィル・フェレルとクリス・カッタンが見せたもので、アメリカでは定番の簡単なダンスとして有名なものだ。