マイケル・ジョーダンがシャーロット・ホーネッツのオーナーでなくなる。
ホーネッツは6月16日(日本時間17日)、ゲイブ・プロトキンとリック・シュナルを筆頭とする買収グループに球団を売却することでジョーダンが合意したことを発表した。13年にわたるジョーダンのオーナー体制に終止符が打たれる。
球団売却のニュースは、ホーネッツにとって重要なオフシーズンの始まりに届けられた。ホーネッツはNBAドラフト2023で全体2位指名権を持っている。ホーネッツのフロントオフィスは、指名候補とされるスクート・ヘンダーソン、ブランドン・ミラーの代理人と、球団売却について話し合ったと報じられた。
なぜ、ジョーダンはホーネッツを売るのか。ここでは現状を整理していこう。
なぜマイケル・ジョーダンはシャーロット・ホーネッツを売却?
投資に対する見返りが関係しているかもしれない。
ジョーダンは2006年にホーネッツの少数株式を購入。その後2010年に過半数の株式を取得し、2億7500万ドル(現在のレートで約390億5000万円/1ドル=142円換算)で球団を買収した。
2022-2023シーズンの前に、『Forbes』はホーネッツの価値を17億ドル(約2414億円)と評価している。これはNBAの30チーム中27位の数字で、下回るのはメンフィス・グリズリーズ、ミネソタ・ティンバーウルブズ、ニューオーリンズ・ペリカンズだけだ。しかし、ジョーダンが買収した金額からは大幅増となる。
ちなみに、直近のNBAにおける球団買収と比較してみると、マット・イシュビアはフェニックス・サンズとWNBAのフェニックス・マーキュリーを22億8000万ドル(約3237億6000万円)で買収した。これに対し、ジョーダンは「約30億ドル(約4260億円)の評価額」でホーネッツの株式を売却すると伝えられている。
ジョーダンが大株主になってからの13年で、ホーネッツはあまり成功を収めていない。2010年以降で勝ち越したシーズンは3回だけだ。プレイオフ進出は2回だけで、いずれもファーストラウンド敗退に終わっている。
『ESPN』によると、ホーネッツはここ14シーズンのうち13シーズンで観客動員数がNBAのボトムハーフに位置している。唯一の例外は、COVID-19(新型コロナウイルス)のパンデミックで各チームが観客動員に制限をもうけた2021年だけだ。
ジョーダンは売却後も少数株式を保有するとされている。ドラフトやフリーエージェントの開始まで、ジョーダンはバスケットボール運営部を監督していくと報じられている。
※この記事はスポーティングニュース国際版の記事を翻訳し、日本向けに一部編集を加えたものとなります。翻訳・編集:スポーティングニュース日本版編集部