ラプターズはブロニー・ジェームズに完璧なチーム? なぜレブロン息子に関心を寄せるのか

2024-06-22
読了時間 約2分
(NBAE via Getty Images)

ブロニー・ジェームズの所属先候補に新たなチームが登場した。

NBAドラフト2024を前に、ジェームズの新チーム候補として、ロサンゼルス・レイカーズ、フェニックス・サンズ、そして彼らほどではないがダラス・マーベリックスの名前があがっていた。だが、エージェントである「Klutch Sports」のリッチ・ポールによると、トロント・ラプターズも候補という。

ポールは『ESPN』で「マサイ(ラプターズ社長のウジリ)は彼のことが大好きだ」と話している。

「2巡目を待たずに指名するかもしれない。こういうチームにとってワークアウトはすべてではない」

ラプターズがワークアウトへの招待なしにジェームズ指名に動くことはあるのだろうか。ここでは、彼らがジェームズに関心を寄せる理由についてまとめる。

なぜラプターズがブロニー・ジェームズにとって完璧なチームとなるのか?

ジェームズはラプターズの選手にあてはまる。ドラフトに臨む上で彼らが特に必要としているタイプの選手だ。

NBAドラフトコンバインで、ジェームズは6フィート2インチ(約188センチ)、210ポンド(約95キロ)と測定された。ポイントガードとして屈強な体格で、ディフェンダーとしての強さも持つ。ジェームズはドリュー・ホリデーやデイビオン・ミッチェル、デリック・ホワイトのように、3ポイントショットを沈められる守備第一のリードガードになると見込まれている。

ウジリは2023-2024シーズン最後のインタビューで、ラプターズがNBAドラフト2024で優先するのは、控えポイントガードとウィングの守備強化だと話していた。

ウジリは「ドラフトといえば最高のタレントだと思う」と述べている。

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「我々はドラフトに臨む時にいつもタレントを見る。だが正直、チームは本当にタレントを選べるところにはない」

「我々が少し集中するのは控えポイントガードだと分かっている。ウィングのディフェンダーは我々が集中するタイプの選手だ」

ジェームズは才能に事欠かない。イマニュエル・クイックリーの控えポイントガードという役割をこなせるだろう。また、ポイントガードとしてプレイメーク能力を伸ばし続けるはずのスコッティー・バーンズと一緒にプレイするために必要なオフボールのスキルも持つ。

バーンズは22歳のオールスター選手であり、ラプターズは彼を中心に数年かけてチームを築いていく計画だ。優勝したボストン・セルティックスを例に、ラプターズはショット、プレイメーク、そして守備を優先させながら、長期的に成功できるロスターを築いていくだろう。

ブロニー・ジェームズのスタッツ

ジェームズは2023年6月に心停止に見舞われ、手術を受けた。これに影響された南カリフォルニア大学でのシーズンは、平均19.4分間出場で4.8得点を記録している。

  • 出場25試合(先発6試合)
  • 1試合平均19.4分間出場
  • 1試合平均4.8得点
  • 1試合平均2.8リバウンド
  • 1試合平均2.1アシスト
  • 1試合平均0.8スティール
  • フィールドゴール成功率36.6%
  • 3ポイントショット成功率26.7%
  • フリースロー成功率67.6%

5月末、ポールはESPNで、どのチームが指名するかより、「プラン、成長」に集中と話している。

ラプターズのNBAドラフト2024の指名権

NBAドラフト2024でラプターズの指名権はふたつだ。

  • 1巡目指名権:全体19位
  • 2巡目指名権:全体31位

ヤコブ・パートルを戻した2023年のトレードの一環で、ロッタリーピックはサンアントニオ・スパーズに譲渡されている。一方で、パスカル・シアカムのトレードでインディアナ・ペイサーズから獲得した全体19位指名権を持つ。

また、2巡目ではもともとデトロイト・ピストンズが保有していた全体31位指名権がある。2024年のドラフトは1巡目と2巡目が2日間にまたがって行われ、ラプターズは2日目に最初に2巡目指名を行う。

原文:It's no surprise Masai Ujiri 'loves' Bronny James: Why Raptors are a perfect landing spot for LeBron's son(抄訳)
翻訳:坂東実藍