ブロニー・ジェームズの所属先候補に新たなチームが登場した。
NBAドラフト2024を前に、ジェームズの新チーム候補として、ロサンゼルス・レイカーズ、フェニックス・サンズ、そして彼らほどではないがダラス・マーベリックスの名前があがっていた。だが、エージェントである「Klutch Sports」のリッチ・ポールによると、トロント・ラプターズも候補という。
ポールは『ESPN』で「マサイ(ラプターズ社長のウジリ)は彼のことが大好きだ」と話している。
「2巡目を待たずに指名するかもしれない。こういうチームにとってワークアウトはすべてではない」
ラプターズがワークアウトへの招待なしにジェームズ指名に動くことはあるのだろうか。ここでは、彼らがジェームズに関心を寄せる理由についてまとめる。
なぜラプターズがブロニー・ジェームズにとって完璧なチームとなるのか?
ジェームズはラプターズの選手にあてはまる。ドラフトに臨む上で彼らが特に必要としているタイプの選手だ。
NBAドラフトコンバインで、ジェームズは6フィート2インチ(約188センチ)、210ポンド(約95キロ)と測定された。ポイントガードとして屈強な体格で、ディフェンダーとしての強さも持つ。ジェームズはドリュー・ホリデーやデイビオン・ミッチェル、デリック・ホワイトのように、3ポイントショットを沈められる守備第一のリードガードになると見込まれている。
ウジリは2023-2024シーズン最後のインタビューで、ラプターズがNBAドラフト2024で優先するのは、控えポイントガードとウィングの守備強化だと話していた。
ウジリは「ドラフトといえば最高のタレントだと思う」と述べている。
「我々はドラフトに臨む時にいつもタレントを見る。だが正直、チームは本当にタレントを選べるところにはない」
「我々が少し集中するのは控えポイントガードだと分かっている。ウィングのディフェンダーは我々が集中するタイプの選手だ」
ジェームズは才能に事欠かない。イマニュエル・クイックリーの控えポイントガードという役割をこなせるだろう。また、ポイントガードとしてプレイメーク能力を伸ばし続けるはずのスコッティー・バーンズと一緒にプレイするために必要なオフボールのスキルも持つ。
バーンズは22歳のオールスター選手であり、ラプターズは彼を中心に数年かけてチームを築いていく計画だ。優勝したボストン・セルティックスを例に、ラプターズはショット、プレイメーク、そして守備を優先させながら、長期的に成功できるロスターを築いていくだろう。
ブロニー・ジェームズのスタッツ
ジェームズは2023年6月に心停止に見舞われ、手術を受けた。これに影響された南カリフォルニア大学でのシーズンは、平均19.4分間出場で4.8得点を記録している。
- 出場25試合(先発6試合)
- 1試合平均19.4分間出場
- 1試合平均4.8得点
- 1試合平均2.8リバウンド
- 1試合平均2.1アシスト
- 1試合平均0.8スティール
- フィールドゴール成功率36.6%
- 3ポイントショット成功率26.7%
- フリースロー成功率67.6%
5月末、ポールはESPNで、どのチームが指名するかより、「プラン、成長」に集中と話している。
ラプターズのNBAドラフト2024の指名権
NBAドラフト2024でラプターズの指名権はふたつだ。
- 1巡目指名権:全体19位
- 2巡目指名権:全体31位
ヤコブ・パートルを戻した2023年のトレードの一環で、ロッタリーピックはサンアントニオ・スパーズに譲渡されている。一方で、パスカル・シアカムのトレードでインディアナ・ペイサーズから獲得した全体19位指名権を持つ。
また、2巡目ではもともとデトロイト・ピストンズが保有していた全体31位指名権がある。2024年のドラフトは1巡目と2巡目が2日間にまたがって行われ、ラプターズは2日目に最初に2巡目指名を行う。
原文:It's no surprise Masai Ujiri 'loves' Bronny James: Why Raptors are a perfect landing spot for LeBron's son(抄訳)
翻訳:坂東実藍