ミネソタ・ティンバーウルブズのアンソニー・エドワーズは、すぐに仲間内でトラッシュトーカーとして評されるようになった。そして今、彼のトークは別レベルに達している。殿堂入りしている一部のレジェンドからも反論があった。
エドワーズは最近、マイケル・ジョーダンの同世代の選手たちにはスキルがなかったと大胆な主張をして話題となった。デジタル時代だけに、エドワーズの発言はすぐに炎上。アナリストやファンたちが、その主張の欠点を指摘している。
それから状況はエスカレートし、アイザイア・トーマスとマジック・ジョンソンもエドワーズの発言に言及している。
アンソニ-・エドワーズは何を言った?
エドワーズは『Wall Street Journal』のインタビューで自分たちとかつての世代の違いについて問われ、「当時は今よりタフだったと言われるけど、自分は当時の選手たちが誰もスキルを持っていなかったんだと思う」と答えた。
「(マイケル・ジョーダンだけが)本当にスキルを持っていたんじゃないかな。だから、コービー(ブライアント)を見た時に『オー・マイ・ゴッド』となったのさ。でも、今はみんなにスキルがある」
エドワーズは1980年代と1990年代のフィジカルのレベルを認めつつ、当時の歴代最高選手たちの多くを見落とした。そして、その世代を代表するタレントのふたりが、エドワーズに反論したのだ。
マジック・ジョンソンとアイザイア・トーマスがアンソニ-・エドワーズに反論
最初に応じたのはトーマスだ。X(旧ツイッター)で「プロパガンダが効いているね」と述べている。
「だから、何を信じるかに気をつけなければいけないよ」
一方、ロサンゼルス・レイカーズのレジェンドであるジョンソンは、『ESPN』のスティーブン・A・スミス記者のインタビューで、「優勝したことがない者には決して返答しない」と話した。
「本当に、言うことがない。彼は大学でも優勝していない。高校でも優勝したのか知らないな」
エドワーズは昨季、ウルブズを球団史上最高の成功のひとつに導いた。だが、NBAのタイトルを手にしてはいない。ウルブズはウェスタン・カンファレンス・セミファイナルで敗れている。
前述のインタビューで、エドワーズはキャリア最初の4シーズン以内にNBAの頂点に立つことは頻繁ではないとも話していた。
だが、NBA優勝5回のジョンソンが初めてタイトルを手にしたのはルーキーシーズンのことだった。トーマスもキャリアでNBA優勝2回を誇る。
エドワーズはオリンピックの金メダリストだ。また、ジョージア独立学校協会の州選手権を2018年に制している。しかし、ラリー・オブライエン・トロフィーを手にするまで、NBAのレジェンドたちは認めないだろう。
原文:Magic Johnson, Isiah Thomas fire back at Anthony Edwards for doubting skill of Michael Jordan's generation(抄訳)
翻訳:坂東実藍