ルカ・ドンチッチにとってフラストレーションがたまる夜だったと言えるだろう。
1月24日(日本時間25日)のフェニックス・サンズ戦で、ダラス・マーベリックスは第3クォーターに20-43と崩れ、ホームで109-132と敗れた。ドンチッチは34得点、9アシスト、8リバウンドを記録。だが、チームはカイリー・アービング欠場(右親指)を乗り越えられず、24勝20敗となった。
ただ、ドンチッチが注目されたのは、試合結果からではなかった。特にひとりの観客から試合を通じて罵られて怒りを見せたからだ。
報道席の2列後ろに座っていた観客は、前半からドンチッチに野次を飛ばした。そして第3Qにマーベリックスが崩れ出した時、ドンチッチはうんざりし、セキュリティーに観客を退席させるように求めたのである。
なぜドンチッチはマーベリックスとサンズの試合でファンを退席させたのだろうか。
ルカ・ドンチッチは観客に何を言われた?
試合後、ドンチッチはデビン・ブッカーのジャージーを着ていた問題の観客について、前半を通じて罵倒されていたと明かした。第3Qに堪忍袋の緒が切れた際の発言は、「ルカ、疲れているのか! トレッドミルにでも乗っていろ」だった。
映像を見る限り、ドンチッチは動きを止めて観客を見ると、守備に戻る際にセキュリティーを呼び、観客を指さして、退席させるように望んでいる。
直後にセキュリティーは観客を連れ出した。観客は抗議していない。
試合後の会見で前半のうちに退席を求めなかった理由を問われると、ドンチッチは「僕は決してファンを退席させたりしないからだ」と答えた。
「彼らはチケット代を払ったんだからね。でも、もうたくさんだった。ちょっとフラストレーションだった」
いら立ちは観客に対してだけではなかった。試合が終わってからも、ドンチッチは会見で『ESPN』のリポーターであるティム・マクマホンとやり合っている。
X(旧ツイッター)で観客退席の様子を映した動画を投稿していたマクマホン記者に、ドンチッチは「あなたはいつも最初に僕のことを悪く言うようだ」と話した。
マーベリックスはここ7試合で5つの黒星を喫しており、ウェスタン・カンファレンスの8位に転落している。
原文:Why Luka Doncic requested security to remove fan from crowd during Mavericks' loss to Suns: 'I had enough'(抄訳)
翻訳:坂東実藍