NBAプレイオフの歴史でマイケル・ジョーダンと並ぶ数字を記録しているルカ・ドンチッチ

2024-04-25
読了時間 約3分
(NBA Entertainment)

NBAの歴史において、プレイオフで平均30得点&5リバウンド&5アシスト超を記録している選手は2人しかいない。

ひとりは、マイケル・ジョーダンだ。そしてもうひとりが、ダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチである。

2018年にNBA入りして以降、ドンチッチはポストシーズンの30試合で、平均32.5得点、9.3リバウンド、7.8アシストを記録している。4月23日(日本時間24日)に行われたウェスタン・カンファレンス・ファーストラウンド第2戦でも、ロサンゼルス・クリッパーズに96-93で勝利したマーベリックスをけん引した。

ドンチッチは残り1分26秒にステップバックからの3ポイントショットを沈め、チームを9点リードに導くなど、クリッパーズとの第2戦で32得点、6リバウンド、9アシストをマークしている。ドンチッチとカイリー・アービングを除くと、マーベリックスのほかの選手たちは合計でフィールドゴール32本中13本成功(40.6%)の41得点だった。

また、ドンチッチはポール・ジョージ、カワイ・レナードに立ちはだかり、守備でも激しさを見せた。

試合後、マーベリックスのジェイソン・キッド・ヘッドコーチは「ベンジャミン・バトンだ」と称賛している。

「彼は若返っているのさ。本人に聞いたら、48分プレイできると言うだろう」

キャリアを通じてプレイオフで平均30得点超をあげているのは、ドンチッチとジョーダンだけだ。ジョーダンはポストシーズンの179試合で平均33.4得点をあげている。プレイオフで平均30得点に至らなかったのは、2年目の1985年のみ。ミルウォーキー・バックスとのシリーズで1勝3敗と敗れた時のスタッツは、平均29.3得点、8.5アシストだった。

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ジョーダンは1985年から1993年まで、シカゴ・ブルズの9年連続プレイオフ進出に貢献したが、プレイオフのシリーズで初めて勝ったのは、5年目の1988年だった。ファーストラウンドでクリーブランド・キャバリアーズを下し、カンファレンス・セミファイナルでデトロイト・ピストンズに敗れている。

ドンチッチも初めてプレイオフを経験したのは2年目。2019年のファーストラウンドでクリッパーズに2勝4敗で敗れた。だが、ジョーダンよりも早くシリーズ勝利を経験しており、2022年にウェスタン・カンファレンス・ファイナルまで勝ち進んでいる。

ドンチッチはジョーダンと同じようにキャリアの次のステージに進むことを願っているだろう。ジョーダンは1988年から1990年まで3年連続でピストンズにポストシーズンで敗れたが、7年目の1991年に初のNBA優勝を達成した。

当時、ジョーダンは27歳だった。そして現在のドンチッチはまだ25歳だ。ただ、ドンチッチは2019年に18歳でNBA入りしたが、ジョーダンは21歳でのNBAデビューだった。

プレイオフにおいてドンチッチがジョーダンを唯一上回っているのは、トリプルダブル達成回数だ。ジョーダンは179試合で2回だった。1989年と1993年に、いずれもニューヨーク・ニックス相手に達成している。

一方、ドンチッチはプレイオフ出場試合の10%でトリプルダブルを達成してきた。30試合のうちの3試合だ。2022年、ゴールデンステイト・ウォリアーズとのウェスタン・カンファレンス・ファイナルで、2試合連続で達成した。

2023-2024シーズンのレギュラーシーズンで、ドンチッチは平均33.9得点をあげ、2019-2020シーズンのジェームズ・ハーデン(34.0)以来の数字を記録している。

1勝1敗となったクリッパーズとのシリーズは、4月26日(同27日)にダラスで行われる。

原文:In NBA history, only Luka Doncic and Michael Jordan have done this(抄訳)
翻訳:坂東実藍