「我々はルカ(ドンチッチ)を50得点以下に抑える。約束する」
サンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチは、12月31日(日本時間1月1日)のダラス・マーベリックス戦を前に、ルカ・ドンチッチを止める計画について冗談交じりにそう明かした。
しかし、とんでもない高得点を連続で記録しているドンチッチはこの日も51得点をあげ、その約束はわずかに果たせず、試合は126-125でマブスが勝利している。
51得点、9アシスト、6リバウンド、4スティールを記録したドンチッチは、過去5試合のうち3試合で50得点を超え、この試合の活躍で通算4度目、シーズン3度目の50点ゲームを達成し、この記録でマブスの歴代首位となった。
ポポビッチHCの試合前のコメントを聞いたかと聞かれたドンチッチは、「ああ、見たよ…。ただ僕は勝ちたかっただけなんだ」と答えている。
そして、彼らは勝利した。
数日前のニューヨーク・ニックス戦と同じように、ドンチッチはフリースローを駆使してチームを勝利に導いた。
残り4.5秒で2本のクラッチフリースローを沈めてマブスに3点のリードを与えた後、今度はライン上で2本とも外し、試合を決着させたのである。
マブスが1点リードの残り1.5秒、ドンチッチは最初のフリースローを外す。そして、2本目をわざと外してリバウンドを確保すると、そのままドリブルして時計を進めた。
@NBAHistoryによると、ドンチッチは、レブロン・ジェームズ、コービー・ブライアント、マイケル・ジョーダン、カリーム・アブドゥル・ジャバー、リック・バリー、ネイト・アーチボルト、ウィルト・チェンバレンに続き、25歳になる前に1シーズンに3回以上50点ゲームを達成したNBA史上8人目の選手となった。
ドンチッチはまた、5試合合計で225得点以上、50リバウンド以上、50アシスト以上を記録したNBA史上初の選手でもあり、マブスはこの6試合で無敗を誇っている。
ドンチッチの最近の活躍についてチームメイトのクリスチャン・ウッドは「信じられないよ」と話す。
「僕のNBA7年のキャリアで、彼みたいなことができる人を見たことがない」
「とにかくその調子を維持してもらわないとね。すごく好調で、MVPのようにプレイしている。明らかにリーグで最高の選手の1人だ。彼の活躍は嬉しいよ」
主要選手をケガで欠くなかで、ドンチッチの活躍によりマブスは好調を維持し、その活躍は必見ものだが、ヘッドコーチのジェイソン・キッドは23歳のスターにかかる負荷を意識しているようだ。
「今は少し故障者が多い状態ではあるが、ベンチにもう少し頑張ってもらわないといけない」と、試合後にキッドHCは話している。
「うちのベンチの分はルカがカバーしてくれているが、彼に毎試合50得点を期待するわけにはいかないからね」
「この調子を維持できれば、試合終盤に盛り上がるのは確実だろう」とキッドHCは続ける。
「2、3のミスは取り戻せるだろうが、ここで勝つのは簡単なことじゃないんだ。ルカは素晴らしかった。彼がまた僕らを救ってくれたんだ」
2022年をドンチッチが見事に締めくくり、マブスはこれで6連勝、21勝16敗でウェスタン・カンファレンスの4位に浮上している。
原文:Luka Doncic responds to Gregg Popovich's pre-game claim with another scoring outburst in Mavericks win over Spurs
翻訳:YOKO B Twitter:@yoko_okc