ゴールデンステイト・ウォリアーズは2024年のトレードデッドライン(トレード期限)で静かだった。だが、動いてはいたようだ。
彼らはNBA最高の選手のひとり、ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズを獲得しようとしていたようだ。再びタイトルを目指す起爆剤として、ステフィン・カリーとコンビを組ませるつもりだったという。
最終的に、ウォリアーズの努力は実らなかった。だが、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者とラモーナ・シェルバーン記者によると、オーナー同士の話し合いにまで至ったという。だが、ジェームズはレイカーズ残留を望んでいると確認されたそうだ。
レブロン・ジェームズのトレードの噂
ジェームズがレイカーズのチームメイトのパフォーマンスにフラストレーションを示したに応じるかたちで、ウォリアーズは獲得に動いた。1月末のアトランタ・ホークス戦で敗れ、24勝25敗と借金を背負い、ジェームズは不満をのぞかせている。
味方のパフォーマンスについて問われると、ジェームズは「チームメイトに対するメッセージは何もない」と答えていた。
「とにかくコートに立ち、自分の仕事をするだけだ」
その後、ジェームズは砂時計の絵文字だけの謎めいた投稿をしている。
これが一部で、ジェームズが契約最終年にレイカーズでタイトルを競えないと考えた場合、トレードでの移籍を要求するのではないかという見方につながった。
また、ESPNによると、ドレイモンド・グリーンの存在もあったという。ウォリアーズのオーナーであるジョー・レイコブに、ジェームズ獲得の可能性について、レイカーズのオーナーであるジーニー・バスにコンタクトをとるようにうながしたとのことだ。
グリーンはウォリアーズへのトレードを受けるようにジェームズを説得するつもりがあるかを知るべく、代理人を務める『Klutch Sports』のリッチ・ポールCEOにもコンタクトをとったという。
バスはウォリアーズにジェームズのエージェントと話すように伝えつつ、レイカーズはジェームズ残留を望んでいると説明。ロブ・ペリンカGMも同意し、ジェームズがロサンゼルス残留を望み、少なくとも今季いっぱいは“結婚生活”が続くことになった。
これにより、レイカーズはNBA優勝を目指しつつ、オフシーズンに目を向けることになる。ジェームズが5140万ドル(約77億6140万円/1ドル=151円換算)のプレイヤーオプションを行使するか決めるオフシーズンだ。ESPNによると、ジェームズは「レイカーズに戻ることに集中したまま」という。レイカーズにとっては朗報だ。
一方で、ウォリアーズはポストシーズンへの起爆剤として、カリー、グリーン、クレイ・トンプソンの主軸と台頭してきたジョナサン・クミンガで足りることを願っているだろう。
しかし、ジェームズを追い求めるのが、これで終わらない可能性もある。彼がプレイヤーオプションを破棄し、フリーエージェントになった場合、ウォリアーズは獲得に関心を示すかもしれない。
原文:LeBron James trade rumors: Warriors attempted to pair Lakers superstar with Stephen Curry at NBA trade deadline(抄訳)
翻訳:坂東実藍