【リポート】レブロンがパリ五輪出場に意欲&スター勧誘 だが代表復帰は不確実?

2023-09-12
読了時間 約2分
(Getty Images)

アメリカ代表よ、案ずることはない。キャプテン・アメリカが窮地を救ってくれる。

The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者とジョー・バードン記者によると、レブロン・ジェームズが来年夏のオリンピックにアメリカ代表として出場する準備をしているという。だが、パリに向かうスターは自分だけではないというのが彼の計画だ。

報道によると、ジェームズはアメリカ代表のリクルーターとなり、ステフィン・カリー、アンソニー・デイビス、ケビン・デュラント、ドレイモンド・グリーン、ジェイソン・テイタムといった選手たちに、自分と一緒にパリに向かうように話しているという。シャラニア記者とバードン記者によれば、デビン・ブッカー、ディアロン・フォックス、カイリー・アービング、デイミアン・リラードもそれぞれ関心を示したとのことだ。

FIBAバスケットボールワールドカップ2023で4位と落胆する結果に終わったアメリカは、5大会連続となるオリンピック金メダルを目指しており、最高級のタレントが加わることを望んでいるだろう。だが、アメリカ代表のマネジングディレクターを務めるグラント・ヒルは、慎重に進めていきたいと思っているかもしれない。

現時点で、ジェームズは2024年のパリオリンピックを「ラストダンス」にしようという乗り気のようだ。だが、だからといって、ジェームズやほかの選手たちがアメリカを金メダルに導くことをヒルがあてにできるとは限らない。

なぜレブロン・ジェームズのアメリカ代表復帰は確実でない?

以前も代表復帰を示唆

オリンピック3回出場のジェームズが最後に大会に出たのは2012年だ。2016年大会には出場しなかったが、この年ジェームズはレイチェル・ニコルズ記者に国際舞台から引退したわけではないと話している。「まだ扉は開かれたままだ」と述べていた。

そして2021年に開催された東京オリンピック2020のファイナリストに選出された際、ジェームズは「自分も候補のひとり」と話した。

当時、ジェームズは「いつもまずは体次第だ。シーズンが終わった時の体の感触だね。長くプレイオフを戦えることを願っている」と述べている。

「それから、気持ちがどうなのか。家族がどう思っているか。だから、たくさんの要素があるんだ。でも、僕も候補のひとりだよ」

もちろん、ジェームズは東京オリンピックに出場しなかった。アメリカ代表の元マネジングディレクターであるジェリー・コランジェロは2021年、ジェームズのオリンピックキャリアはほぼ終わったと話している。

2024年のパリオリンピックはまだ数か月先のことだ。ジェームズの出場がまったく保証されていないことは言うまでもない。

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レブロン・ジェームズがアメリカ代表ロスター選考に影響?

シャラニア記者とバードン記者が指摘したように、ジェームズや彼が話した他選手たちが全員ロスター入りするとしたら、残るは6枠となる。その残りのメンバー構成に関して、ジェームズの意見は影響するのだろうか。

ワールドカップでのパフォーマンスが示したように、アメリカにはもっとインパクトのあるフロントコートが必要だ。モンテネグロ、リトアニア、ドイツを相手に、アメリカはオフェンシブリバウンドで24-53と大きく下回り、セカンドチャンスからの得点で差をつけられた。

もしもヒルがペリメーターのビッグネームではなく、伝統的なビッグマンを加えたがったら(『スポーティングニュース』のステフ・ノウ記者はブルック・ロペスを挙げている)、ジェームズは支持するだろうか。デイビスがセンターでの出場機会をあまり望んでいないことを考えれば、彼が出場する場合、これは特に重要となる。

(また、フランスとアメリカの二重国籍を持つジョエル・エンビードがパリオリンピックに出場するかもまだ分かっていない)

これらの疑問に対する答えは、重要にはならないかもしれない。アメリカ代表は以前もこのサイクルを経験している。最も有名なのは、2008年の「リディームチーム」だ。

だが、アメリカ代表のスティーブ・カー・ヘッドコーチは、「今はもう1992年じゃないんだ」と話した。アメリカ代表はもう、NBAの歴代得点記録上位者とその仲間たちが出場し、大会を支配するのを願うだけではいけないのだ。

原文:LeBron James ready to commit to Team USA for 2024 Olympics, but Lakers star's recruiting push is no slam dunk(抄訳)