5月8日(日本時間9日)に行われたウェスタン・カンファレンス・セミファイナル第4戦、ゴールデンステイト・ウォリアーズ対ロサンゼルス・レイカーズの一戦で、カリフォルニア州ロサンゼルスのクリプトドットコム・アリーナには多くのスーパースターたちがいた。だが、話題をさらったのは、ダークホースのヒーローだった。
終盤の活躍でレイカーズの勝利に貢献したのは、ロニー・ウォーカー四世だ。24歳の同選手はベンチスタートからの途中出場で15得点をあげた。いずれも第4クォーターだけで記録した得点だ。レイカーズは104-101で勝利を収め、シリーズを3勝1敗としている。
試合後、レブロン・ジェームズは「今夜はロニー・ウォーカー抜きでこの試合に勝つことはできなかった」と明言した。
「それは確かだ」
第3Qを終えてフィールドゴール試投なしだったウォーカー四世だが、第4Q開始15秒で3ポイントショットを沈めると、そこからほとんどミスをしなかった。
自信に満ちたウォーカー四世は、2分弱の間に重要な得点を3回記録。レイカーズがステフィン・カリーを擁するウォリアーズに追いつくのに貢献した。試合終盤にもチームをリードに導くプルアップジャンパーを沈め、残り15秒にはフリースローを沈めて白星を引き寄せている。
元ドラフト1巡目指名のウォーカー四世は、FG9本中6本成功というプレイオフ自己最多を記録した。
ウォーカー四世は『NBA TV』で「みんなから準備しておけと言われていた」と話している。
「(ジェームズや)コーチら、全員からね。自分の番号が呼ばれたら、とにかくずっと集中したよ」
「少なくとも1本は決まるのを見ただけで、正直興奮した。自信たっぷりにプレイできたよ。チームメイトたちも僕を信頼してくれた。そして僕らは勝利をもぎ取ったんだ」
NBA入りからの4年をサンアントニオ・スパーズで過ごしたウォーカー四世は、昨夏レイカーズと契約した。2022-2023シーズンのレギュラーシーズンは56試合に出場。平均11.7得点、1.9リバウンド、1.1アシストを記録している。
ポストシーズンはスパーズ時代の2019年に続き、今季が自身2回目。ベンチスタートで出場時間が限られているにもかかわらず、ウォリアーズとの第3戦、第4戦とレイカーズの勝利に貢献した。
レイカーズが3勝1敗とカンファレンス・ファイナル進出に王手をかけたシリーズは、カリフォルニア州サンフランシスコに舞台を戻し、10日(同11日)にチェイス・センターで第5戦が行われる。