NBAで21シーズン目のレブロン・ジェームズが、2月18日(日本時間19日)に行われたNBAオールスターゲーム2024を前にした会見で、キャリアの終わり方に関する質問に答えた。
20年以上にわたって1750試合、6万5000分間超を戦ってきた39歳のジェームズだけに、最後のチャプターの終わりが近いことは驚きではない。
しかし、それがいつ、どのように終わるのかは、まだ本人も分かっていないという。
レブロン・ジェームズがレイカーズでの今後や引退計画を語る
ジェームズはNBAオールスターゲーム2024を前に、報道陣に「どれくらいのシーズンが残っているかは、まだ計画していない。それほど多くないことは分かっている」と話した。
「先日も質問されたよ。『お別れツアーのようなことをするのか、それともティム・ダンカンみたいにするのか』とね」
殿堂入りしているダンカンは、19シーズン目を終えてから引退を発表し、キャリアを終えている。
ジェームズは「正直、五分五分だ」と話した。
「20年以上にわたってこの旅につき合ってくれたファンたちに借りがあると感じることもある。すべての都市で花束をもらい、そういう瞬間をつくれるのは素晴らしいことだと思う」
「でも一方で、僕は称賛されるのが得意じゃないんだ。不思議な感じなんだよ。あまり話したことはないけど、自分にとっては不思議な感じなんだ。マイク(マイケル・ジョーダン)も、コービー(ブライアント)も見てきた。たくさんの選手たちを見てきた。自分がどう感じるか、それを素晴らしいと感じるかは分からない」
ジェームズはオフシーズンに無制限フリーエージェントになる可能性がある。そのため、トレードデッドライン(トレード期限)でも噂が浮上した。ロサンゼルス・レイカーズと結ぶ契約は、2024-2025シーズンが5140万ドルのプレイヤーオプションだ。そしてジェームズは息子ブロニーと一緒にプレイしたいと話してきた。
「いつ」だけではなく、「どこで」キャリアを終えるかについても、ジェームズは分からないとしている。
ジェームズは「僕はレイカーだ。この6年、レイカーでいられてとてもうれしかったし、そのままであることを願う」と述べた。
「でも、それがどれくらい続くか、自分がどのジャージーを着ているか、答えはないんだ。レイカーズでと願っている。素晴らしい球団だ。でも、どうなるかは今後を見ていこう」
引退について、ジェームズは「どう終わるかは分からないけど、終わりはやって来ている」と締めくくっている。
ジェームズはこれだけ長くやってきたベテランにできることの歴史を塗り替え続けている。いまだに平均24.8得点、7.8アシスト、7.2リバウンドを記録しているのだ。通算得点のNBA記録を持ち、優勝4回、ファイナルMVP受賞4回、レギュラーシーズンMVP受賞4回、オールNBA選出19回、オールスター選出20回の選手である。
そんな完璧なキャリアも、遅かれ早かれ終わりに向かう。できるうちに、その偉大さに感謝しよう。
原文:LeBron James addresses Lakers future, retirement plans: NBA star weighing farewell tour or Tim Duncan approach(抄訳)
翻訳:坂東実藍