レブロンが語る八村塁との“師弟関係” 「多くのポテンシャルを見ている」

2023-10-02
読了時間 約2分
(NBA Getty Images)

2023年のトレードデッドライン(トレード期限)でワシントン・ウィザーズからロサンゼルス・レイカーズにトレードされて以降、八村塁はその若きキャリアの中で最高とも言えるバスケットボールを何度か披露した。オフシーズンにレブロン・ジェームズとトレーニングキャンプした八村は、2023-2024シーズンにさらなる飛躍を遂げるはずだ。

レイカーズにとって、八村は掘り出し物となった。NBAドラフト2019で全体9位指名された八村を獲得するのに手放さなければいけなかったのは、ケンドリック・ナンと3つのドラフト2巡目指名権だけだったからだ。

このトレードはすぐに功を奏した。八村はレイカーズで攻守両面とも再び活性化したようだ。プレイオフが始まると、八村はウェスタン・カンファレンス・ファイナルまで勝ち進んだレイカーズにとって重要な存在となった。平均12.2得点、3.6リバウンドを記録し、チームで最も厳しい守備の役割を何度か担ったのである。

まだ25歳と若く、八村には大きな成長の余地がある。ジェームズは自分の「代役」となるポテンシャルを見出し、八村に今オフシーズンのワークアウトに加わるように求めた。

八村塁がオフシーズンのレブロン・ジェームズとのワークアウトで学んだこと

レイカーズのメディアデーで、ジェームズと八村はお互いに関係を深めることができたと話し、八村が間違いなく歴代最高の選手から何を学べるかに触れている。

ジェームズは八村について「彼に多くを見ている」と述べた。

「彼のポテンシャルを見ているんだ。彼個人だけでなく、球団にとってもね」

さらに、ジェームズは1980年代の映画『ベスト・キッド』の登場人物に触れ、「彼のことを『ダニエルサン』と呼んでいるんだ。そして僕が『ミスター・ミヤギ』だね」

一方、八村はもう少し深く掘り下げ、ジェームズとのワークアウトや舞台裏での彼を見ることから、様々な小さいことを学べたと話している。

Scroll to Continue with Content

八村は「彼の夏のワークアウトを見ることはなかなかない。彼とワークアウトして、小さな細部を見ることができたのは光栄だ」と話した。

「バスケットボールのことだけじゃない。ウェイトルームでのことや、年をとりながら肉体をどうケアしているかとかね。この夏は彼からたくさんのことを学べた。本当にプライスレスだよ。すごくうれしい。僕のキャリア全体に役立ってくれるはずだ」

レイカーズが八村の将来性を信じているのは明らかだ。このオフシーズン、3年5100万ドルの契約を結んでいる。

ダービン・ハム・ヘッドコーチは、ジェームズとアンソニー・デイビス、ディアンジェロ・ラッセル、オースティン・リーブスがレイカーズのスターターと明かした。八村は5人目の座を競うと見られる。

スポーティングニュース』のステフ・ノウ記者は先日、八村がスターター入りにふさわしい存在との見解を示した。ただ、八村本人がもっと気にしているのは、出場時間やクロージングラインナップに入ることだ。

八村は「試合はすべて異なる。昨季もそうだ。スターティングラインナップはたくさん変わった。とにかく僕たちは各試合で調整しなければいけない」と話した。

「先発だろうが、そうじゃなかろうが、僕がもっと気にしているのは出場時間だ。そちらのほうが重要だよ。そして試合を終えるようになりたい。コーチ陣がどういう判断をしようと、僕はそのためにここにいる。でも、試合を終える一員になりたいと思っているんだ。それが目標だよ」

昨季の八村はレイカーズでレギュラーシーズンの9試合、プレイオフの1試合に先発出場した。夏を通じてジェームズとトレーニングしてきた25歳の八村は、最後のスターティングラインナップの枠を手にすべく、トレーニングキャンプで競う準備を整えるだろう。

原文:LeBron James references ‘The Karate Kid' to highlight mentoring of Rui Hachimura at Lakers media day(抄訳)