レブロン・ジェームズは20年のNBAキャリアでプレイオフの53シリーズを戦ってきた。その中で彼が在籍していたチームが0勝3敗となったのは4回だけだ。
5月20日(日本時間21日)、ジェームズを擁するロサンゼルス・レイカーズは、ウェスタン・カンファレンス・ファイナル第3戦でデンバー・ナゲッツに敗れた。そしてジェームズは歴史が逆転不可能と証明してきた状況に再び陥ったのだ。NBAプレイオフの歴史で0勝3敗となった例は149回。逆転してシリーズを制したチームはひとつもない。
ジェームズがけん引していたチームも例外ではない。ただその上で、ジェームズはポストシーズンの歴史を塗り替えたことがある。2016年、彼とクリーブランド・キャバリアーズは、NBAファイナルの歴史で初めて1勝3敗から逆転優勝を果たした。
歴史をつくることができるとしたら、それはジェームズを擁するチームなのだ。
ジェームズとレイカーズがこれまでどのチームも成し遂げられなかったことを目指す中、ジェームズがスウィープ(1勝もできずにシリーズ敗退すること)される可能性に直面した過去3回を振り返ってみよう。
0勝3敗となった際のレブロン・ジェームズの戦績は?
2023年の西地区決勝の前にジェームズが0勝3敗を経験したのは3回。そして彼が所属していたチームはいずれのシリーズでも敗れている。試合自体の戦績は1勝3敗だ。
レブロン・ジェームズの0勝3敗の歴史
ジェームズが0勝3敗を経験した過去3回はいずれもNBAファイナルだ。
最初は2007年、ジェームズにとって初のNBAファイナルだった。ティム・ダンカン、トニー・パーカーを擁したサンアントニオ・スパーズに圧倒的なアドバンテージを許した。
次にジェームズのチームがNBAファイナルで0勝3敗となったのは10年後。オフシーズンにケビン・デュラントを加えていたゴールデンステイト・ウォリアーズとのシリーズだ。さらにその翌年も、ジェームズとキャバリアーズは同じウォリアーズとのNBAファイナルで同様の状況に陥っている。
年 | ラウンド | 対戦相手 | シリーズ結果 |
2007 | NBAファイナル | スパーズ | 0勝4敗 |
2017 | NBAファイナル | ウォリアーズ | 1勝4敗 |
2018 | NBAファイナル | ウォリアーズ | 0勝4敗 |
2023 | 西地区決勝 | ナゲッツ | ? |
シリーズ0勝3敗で迎えた第4戦のレブロン・ジェームズのスタッツ
ジェームズは0勝3敗となったシリーズのうち、2回でスウィープされ、1回は第5戦で敗れた。第4戦のジェームズ個人のスタッツは以下のとおりだ。
シリーズ | ジェームズ成績 | 試合結果 |
2007年 NBAファイナル 第4戦 |
24得点(FG10/30) 10アシスト 6リバウンド |
敗戦 スパーズ 83-82 キャバリアーズ |
2017年 NBAファイナル 第4戦 |
31得点(FG11/22) |
勝利 キャバリアーズ 137-116 ウォリアーズ |
2018年 NBAファイナル 第4戦 |
23得点(FG7/13) |
敗戦 ウォリアーズ 108-85 キャバリアーズ |
2023年 西地区決勝 第4戦 |
? | ? レイカーズ vs ナゲッツ |
スウィープの危機に直面した際のジェームズは、平均26.0得点、9.7アシスト、7.7リバウンド、フィールドゴール成功率43.0%を記録している。唯一勝利した2017年NBAファイナル第4戦では、31得点を含むトリプルダブルを達成。歴史的な攻撃力を見せたキャバリアーズに貢献した。
原文:LeBron James down 3-0: How Lakers star has performed when facing sweep in NBA Playoffs(抄訳)