20年目終了のレブロン 「考えることがたくさんある」|NBAプレイオフ2023

2023-05-23
読了時間 約2分
(NBAE via Getty Images)

ロサンゼルス・レイカーズはウェスタン・カンファレンス・ファイナルでデンバー・ナゲッツにスウィープ(4勝0敗)された。だが、レブロン・ジェームズはコートですべてを出した。

レイカーズが2点差で敗れた5月22日(日本時間23日)の西地区決勝第4戦、ジェームズは4秒間を除くほぼフル出場で40得点、10リバウンド、9アシストを記録した。だが、それでも及ばず。決まればタイスコアという最後のジェームズのショットが外れ、試合終了の笛となっている。

シリーズがスウィープで幕を閉じ、開幕2勝10敗というスタートからカンファレンス・ファイナルまで勝ち進んだ、ジェームズとレイカーズにとってジェットコースターのようだったシーズンは終わりを迎えた。試合後、ジェームズは今後多くの質問を生むことになりそうな謎めいたコメントを残している。

今後について、ジェームズは「正直、考えるべきことがたくさんある」と話した。

「とにかく個人的に、自分がバスケットボールを進めることについて、考えることがたくさんあるんだ」

ジェームズが考えなければいけないこととは何か、それは分かっていない。だが、NBAでの20シーズン目を終えた38歳だけに、彼がNBAキャリアの終盤にあることは明白だ。終わりがどれほど近いかは分からない。

今シーズンのジェームズはNBAの通算得点記録を更新した。19回目のオールNBAチームとオールスター選出も果たしている。一方で、足の腱の重傷で戦列を1か月離脱した時の13試合を含め、27試合を欠場した。

年齢を重ねていく中で、ケガの心配は増していくばかりだ。試合後の会見で、ファイナルMVP受賞4回のジェームズは、自分が思うように出場できないことへのフラストレーションを見せている。

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プレイオフを通じて堅実なパフォーマンスだったジェームズだが、足を負傷する前のレベルではなかった。プレイオフに入って30得点をあげたのは12試合目。プレイオフで11試合連続の30得点未満は自身最長の数字だ。

ジェームズの謎めいた発言は、純粋に厳しいシーズンを反映したものや、レイカーズでの時間が限られていることの兆しかもしれない。来季が21年目で、12月に39歳になることを考えれば、引退も視野にあるかもしれない。

カーメロ・アンソニーが引退を発表し、ユドニス・ハズレムの引退が迫り、アンドレ・イグダーラも引退と見られる中、ジェームズは2023-2024シーズンのNBAで最年長選手となる可能性がある。

息子ブロニーとNBAでプレイしたいという希望を表してきたジェームズだが、同じ野心を息子が共有しているか次第とも話していた。

感情的になるシーズンが感情的になるかたちで終わりを迎えただけに、気持ちが高ぶっていても驚きではない。ただ、ジェームズの言葉は、少なくとも今後に関して彼が重要なことを考えていることを人々に知らしめた。

レブロン・ジェームズの契約

ジェームズは少なくとも2023-24シーズンも球団に残る延長契約を結んでいる。2024-2025シーズンは5070万ドル(約69億9660万円/1ドル=138円換算)のプレイヤーオプションを有している。

息子ブロニーがドラフトで指名できるようになるのは2024年。ジェームズは2024-25シーズン途中に40歳の誕生日を迎える。

  2023-24シーズン 2024-25シーズン 2025-26シーズン
レブロン・ジェームズ 4690万ドル(約64億7220万円) 5070万ドル(PO/約69億9660万円) 無制限FA

PO = プレイヤーオプション

原文:LeBron James' cryptic tone following playoff loss clouds NBA future: 'I got a lot to think about'(抄訳)