レイカーズがトレードで狙うのにベストのガードは? 候補にラビーンやマレーら

2024-01-29
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(Getty Images)

トレードデッドライン(トレード期限)で最も動くと噂されてきたチームが、ロサンゼルス・レイカーズだ。そしてそれだけの理由はある。勝率5割前後のレイカーズは、レギュラーシーズンを力強く終え、プレイイン・トーナメントを回避するために、タレント力の向上を真剣に必要としているのだ。

レイカーズがディアンジェロ・ラッセル以上のガードを目指すとして噂された選手は数多い。今季のラッセルは平均17.1得点、3ポイントショット成功率42.9%と良いプレイを記録しているが、昨季のプレイオフでの苦戦は依然として懸念要素だ。

レイカーズは2029年のドラフト1巡目指名権や複数の若手有望株、指名権交換権をトレードで提示できる。ここでは、直近で噂されてきた選手たちを、レイカーズにとって最も理にかなう順番でランキング化した。

トレードでレイカーズが狙うべきガードのベストランキング

(年俸はいずれも1ドル=147円換算)

(Getty Images)

5. ザック・ラビーン(シカゴ・ブルズ)

年俸:4006万4220ドル(約58億8944万円)

オールスター選出2回のラビーンは、リーグ有数のスコアラーだ。3ポイントショットはキャリア通算で成功率38.2%を記録。ドライブとリムでのフィニッシュも素晴らしい。しかし、彼は下り坂にあり、様々なケガに苦しんできた。現在も足首の負傷で戦列を離れている。

レイカーズには、ラビーンの守備の問題を隠すだけの基盤がある。ただ、ラビーンはボールに対してはターゲットにされるのを避けられるほどの守備だが、アクションから離れたところではミスをする傾向にある。

マーク・スタイン記者などによると、レイカーズが獲得に動くのを阻んでいるのは、依然としてラビーンの高額契約だという。現在は5年総額2億1520万ドル(約316億3440万円)の2年目だ。デトロイト・ピストンズも関心を寄せており、ブルズは十分な見返りでなければ手放さないだろう。

4. カイル・ラウリー(シャーロット・ホーネッツ)

年俸:2968万2540ドル(約43億6333万円)

高額なサラリーからは、レイカーズのトレードのターゲットとしてあまり理にかなわない。だが、ベテランガードの契約はホーネッツにバイアウトされるかもしれず、その場合は可能性があるだろう。

ラウリーは下り坂のシーズンにある。もはや得点を量産することはなさそうだ。37歳でキャリアの終盤にあることは明確だろう。にもかかわらず、優れたバックアップガードとなり得ることには変わらない。チームを組織することに長け、今季も3P成功率38.5%とショットを得意とする。

また、ラウリーは守備でもタフな選手で、テイクチャージでリーグ7位につけている。

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3. マルコム・ブログドン(ポートランド・トレイルブレイザーズ)

年俸:2250万ドル(約33億750万億円)

『Los Angeles Times』のDan Woike記者によると、レイカーズは昨季のシックスマン賞を受賞したブログドンに関心を寄せている。ラッセルからどれくらいのアップグレードになるかは議論の余地があるところだ。1月21日(日本時間22日)の対戦でラッセルがブログドンを圧倒しただけに、なおさらだろう。

しかし、ブログドンはプレイオフでラッセルよりもうまくやるようだった。賢いファシリエイターであり、優れたディフェンダーであり、そして信頼できる3Pシューターだ。

ずっとブログドンの大きな懸念なのが健康問題だ。昨季もボストン・セルティックスでシーズン終盤、負傷でその有効性が限られていた。キャリアを通じて多くの試合を欠場している。

2. ブルース・ブラウン(トロント・ラプターズ)

年俸:2200万ドル(約32億3400万円)

スタイン記者や『The Athletic』のヨバン・ブーハ記者シャムズ・シャラニア記者など、レイカーズのブラウンに対する関心を伝える評価の高い情報源は多い。ブラウンはプレイオフでも役立つ選手と示しており、レイカーズの多くの穴をふさぐことができる選手で、彼の獲得は大いに理にかなう。

NBAにおけるブラウンの「名刺」といえば、その守備だろう。複数のポジションを守ることができ、6フィート4インチ(約193センチ)だが自分より大きい選手を相手にプレイできる。数シーズン前にはブルックリン・ネッツでスモールボールのセンターとしても試された。

ブラウンのショットはキャリアを通じて浮き沈みがある。だが、昨季のNBAファイナルでは3P成功率36.8%と活躍した。また、レイカーズのプレイメーク力も向上させるだろう。エリートクラスではないが、タイミングの良いカットやリバウンド、パス、守備など、様々な方法でサポートタイプとして周囲のスターに貢献できる。

1. デジャンテ・マレー(アトランタ・ホークス)

年俸:1821万4000ドル(約26億7745万円)

ブーハ記者によると、レイカーズは今季序盤にすでにマレーのトレードを試みた。ホークスが引き換えにラッセルを獲得することに消極的だったため、取引は実現しなかったという。このトレードが実現するなら、もっとも可能性が高いのは、3つ目の別のチームがラッセルを獲得する場合だろう。

ホークスがそのチームを見つけることができるなら、いくつかの理由からこのトレードは理にかなう。

サンアントニオ・スパーズでのキャリア初期と比べ、マレーは3Pが大きく向上した。今季はかなりの試投数で成功率38.8%を記録している。また、ボールを持って突破する能力でも、レイカーズに役立つことができるはずだ。レイカーズは1試合平均のドライブがリーグ最下位であり、彼らに強く必要な点である。

マレーを獲得する最大の理由となるのが、攻守両面で優れていることだ。2018年にオールディフェンシブ・セカンドチームに選出された時ほどではないが、重要な局面で頻繁にターゲットとされるラッセルと比べれば、大きなアップグレードとなる。

原文:Lakers trade rumors: Ranking LA's best guard targets, from Zach LaVine and Dejounte Murray to Bruce Brown Jr.(抄訳)
翻訳:坂東実藍