【NBAプレイオフ2024展望】八村塁所属のレイカーズ対ナゲッツ

2024-04-17
読了時間 約2分
(NBA Entertainment)

1年前、ロサンゼルス・レイカーズとデンバー・ナゲッツはウェスタン・カンファレンス・ファイナルで対戦した。シリーズはナゲッツのスウィープ(4勝0敗)に終わっている。

ただ、4試合のうち3試合は6点差以内の接戦だった。レイカーズは今回の対戦でより良い結果を目指すだろう。

プレイイン・トーナメントでニューオーリンズ・ペリカンズに勝利した第7シードのレイカーズと第2シードのナゲッツは、プレイオフ・ファーストラウンドで再び対峙する。昨季のカンファレンス・ファイナルとは何か違いがあるだろうか。

今季レギュラーシーズンのシリーズが指標となるなら、違いはなさそうだ。レイカーズは昨季からナゲッツ相手に8連敗中。今季は3試合すべて黒星を喫しており、合計30点差をつけられた。

ここでは、ナゲッツが大きなアドバンテージを保っている理由、そしてレイカーズがその状況を変えられるかどうかをまとめる。

レイカーズ対ペリカンズの注目ポイント

(Getty Images)

レイカーズはどうやってニコラ・ヨキッチを抑えるか?

昨季、レイカーズは地区決勝第1戦の終盤に何かを見つけたかに思われた。八村塁をヨキッチのマークとし、アンソニー・デイビスがより動き回れるようにしたのだ。

ただ、最終的にはあまりうまくいかなかった。レイカーズはヨキッチにシリーズ平均27.8得点、14.5リバウンド、11.8アシスト、フィールドゴール成功率50.6%、3ポイントショット成功率47.1%を記録されている。

今季もヨキッチには支配されたままだ。シリーズの3試合で平均29.3得点と、さらに良い数字を許している。シンプルに、1on1で守る上で、ヨキッチは誰にとっても大きすぎるのだ。そしてスキルがありすぎる。オールディフェンシブチーム選出候補のアンソニー・デイビスにとっても例外ではない。

昨季の地区決勝シリーズでの対戦で、レイカーズがいくつか成功できたのは、レブロン・ジェームズがマッチアップした時だった。ジェームズはヨキッチのパスを非常にうまく先読みし、何度かディフレクションにつなげている。また、少なくともヘルプが来るまで持ちこたえるだけの強さも持つ。

シリーズ中にジェームズがマークした際のヨキッチは、FG12本中4本成功で5ターンオーバーだった。だが、39歳のジェームズにその責任を求めるのは不合理だ。接戦になれば、最後の数分でレイカーズはトライするかもしれない。だが、それ以上はおそらくないだろう。

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レイカーズはどうやってジャマール・マレーを抑えるか?

レイカーズがヨキッチに匹敵する活躍を許したのがマレーだ。チーム最多の平均32.5得点に加え、6.3リバウンド、5.3アシスト、FG成功率52.7%、3P成功率40.5%を記録された。レイカーズは様々な選択肢にトライしたが、そのいずれでも苦しめられたのだ。

プレイオフでマレー相手に何かできるかもしれないと願って獲得したのがゲイブ・ビンセントだ。昨季のNBAファイナルで、当時マイアミ・ヒートの選手だったビンセントは、マレーを平均21.4得点に抑えるのに役立った。

しかし、ビンセントはレイカーズで重量な役割を見つけることができていない。ケガでシーズンは狂わされ、今季の3P成功率は10.7%にとどまっている。ただ、ショットの力を取り戻せば、彼がこのシリーズにおけるXファクターとなるかもしれない。

ディアンジェロ・ラッセルはコートに立ち続けられるか?

ラッセルは今季後半戦のレイカーズの成功に大きく貢献したひとりだ。3P成功率41.5%という見事な数字で契約以上の活躍を見せた。彼の攻撃力はレイカーズにとって大きく必要となる。ナゲッツに対抗する上で、レイカーズにとって最大のチャンスとなるのは、得点で上回ろうとした場合だからだ。

ただ、守備でレイカーズはラッセルを隠すことができなかった。ナゲッツのスターターには本当にそれだけの弱点がなかったのだ。昨季の地区決勝シリーズでナゲッツのブルース・ブラウンが報道陣に話したように、ラッセルは繰り返し標的とされた。

ラッセルは第4戦までにスターターの座を失い、シリーズ平均23.5分間の出場にとどまっている。

ナゲッツは同じゲームプランでラッセルを外させようとするはずだ。

レイカーズ対ペリカンズの予想

レイカーズは前述した問題を解決できていない。ヨキッチをスローダウンさせることはできておらず、サイズ面でも同じく大きいナゲッツ相手にはアドバンテージがない。攻撃第一の選手たちは、ナゲッツのボール回しによって危険にさらされる可能性がある。

レイカーズにとって本当に良くないマッチアップなのだ。直近のプレイが良くなっていることを考えれば不運だろう。レイカーズは22勝10敗でレギュラーシーズンを締めくくった。八村を再びスターターにしてから火がついたのだ。

その八村はラッセルとともに、レイカーズがナゲッツに食らいつくチャンスを与える存在となるだろう。それにより、1試合か2試合で勝てるかもしれない。だが、相手はリーグ最高の選手だ。ナゲッツはやすやすとものにするだろう。

予想:第5戦でナゲッツ勝利

原文:Lakers vs. Nuggets prediction: Can LeBron James, Anthony Davis slow down Nikola Jokic the second time around?(抄訳)
翻訳:坂東実藍