5月4日(日本時間5日)にカリフォルニア州サンフランシスコのチェイス・センターで行われたウェスタン・カンファレンス・セミファイナル第2戦で、ゴールデンステイト・ウォリアーズはロサンゼルス・レイカーズに127-100で快勝し、シリーズを1勝1敗のタイとした。
ウォリアーズは第1戦で見事なパフォーマンスを見せたレイカーズのビッグマン、アンソニー・デイビスを封じることを目指した。ケボン・ルーニーが体調不良の中、ドレイモンド・グリーンをセンターとして先発起用。ジャマイケル・グリーンをパワーフォワードでスターティングラインナップに含めた。
スモールラインナップのウォリアーズは、フロアスペーシングとショットを増やしてペースをつかんだ。そして何より重要だったのが、グリーンがデイビスを守る任務にあたったことだ。ウォリアーズは第1戦でデイビスに30得点、23リバウンドを記録されていた。
だが、第2戦は異なる展開となった。デイビスをフィールドゴール11本中5本成功の11得点、7リバウンド、4アシスト、3ブロックに抑えたのだ。
デイビスは毎回ウォリアーズの複数選手にマークされたが、その筆頭が守備で堅固なパフォーマンスを見せたグリーンだった。トレードマークの声を出してのアグレッシブなスタイルで、グリーンはウォリアーズの守備をけん引したのだ。
第1戦で敗れた際、グリーンは自身のポッドキャスト『The Draymond Green Show』で、「クソったれなプレイだった」と、自己批判していた。
「今は自分自身にムカついているよ」
だが第2戦、レイカーズのダービン・ハム・ヘッドコーチは、デイビスに対するグリーンの守備を強調し、勝負のトーンを変えたとグリーンを称賛している。
試合後、ハムHCは「長くオールディフェンシブチームに選ばれているのには理由がある」と話した。
「ボールマンをマークする時は簡単に持たせないようにする。ボールに対する彼の活動は誰にも劣らない。優れたコミュニケーターだ」
グリーンが守っている時のデイビスは、FG7本中1本成功で2ターンオーバー、出場時のチームの得失点差を表すプラスマイナスは-16だった。
グリーンは素晴らしい仕事でデイビスをリムから遠ざけ、自分のスポットを手にさせなかったのだ。デイビスのフリースローの数の違いがそれを示している。第1戦では8本中8本成功だったが、第2戦は試投1本だけだった。
『The Ringer』のケビン・オコナー記者が指摘したように、第1戦と第2戦のグリーンのインパクトの違いは明白だ。
グリーンは「攻守両面でとにかくアグレッシブになること」が目標だったと話している。
試合後、グリーンは「前回の試合後に二度と同じ気持ちで終えたくないと思ったんだ」と述べた。
「自分のパフォーマンスに腹が立っていた。攻守両面でプレイの仕方を知らないかのようだった」
「僕らが勝つためには、自分がもっとやらなければいけない、自分が良い試合をしなければいけないと分かっていた。もちろん、かなり楽に勝つことができたけど、攻守両面でアグレッシブになり、決定的な存在にならなければいけないと思っていたのさ」
「第1戦では攻守両面でとても優柔不断だった。今夜はとにかくそれを変えたかったんだ」
シリーズはこれからロサンゼルスに舞台を移す。第3戦は5月6日(同7日)、カリフォルニア州ロサンゼルスのクリプトドットコム・アリーナで行われる。
原文:Lakers head coach Darvin Ham credits Draymond Green's defense for Anthony Davis' quiet Game 2(抄訳)