レイカーズの2023年フリーエージェント:再契約で八村塁やリーブス残留、ビンセント獲得

2023-07-02
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(NBA Entertainment)

フリーエージェント市場が解禁された6月30日(日本時間7月1日)、ロサンゼルス・レイカーズがスタートダッシュを見せた。ロスターを固めるために、いくつかの取引に動いたのだ。

2022-2023シーズンにウェスタン・カンファレンス・ファイナルまで勝ち進んだレイカーズのロブ・ペリンカGMは、主に選手たちを戻す作戦に出た。最近のシーズンでは浮き沈みがあったレイカーズだが、継続に重点を置いたのである。

ただ、ペリンカGMとレイカーズの幹部陣は、自軍の選手たちを優先しつつ、FA初日から役立つ補強に動いた。

ここでは、レイカーズのここまでの動きを抑えていく。

レイカーズのFA補強:2日目の動き

オースティン・リーブスと再契約

レイカーズがリーブスを残したかったのは周知のとおりだ。『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者によると、4年5600万ドル(約80億6400万円/1ドル=144円換算)で再契約を結んだ。

リーブス争奪戦に乗り出そうというチームは、約1億ドル(約144億円)を投じていたはずだ。だが、レイカーズはお買い得価格でリーブスを戻したかたちとなる。

ディアンジェロ・ラッセルと再契約

2023年のトレードデッドライン(トレード期限)でミネソタ・ティンバーウルブズからレイカーズに加入したラッセルは、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によると、2年3700万ドル(約53億2800万円)で合意に達し、レイカーズに残ることなる。

デンバー・ナゲッツのスウィープ(4勝0敗)されたウェスタン・カンファレンス・ファイナルで、ラッセルは平均6.3得点、フィールドゴール成功率32.3%にとどまった。だが、役立つガードであることは変わらず、関係がうまくいかなかったとしても、後に堅実なトレード資産となるかもしれない。

ジャクソン・ヘイズと契約

ヘイズはニューオーリンズ・ペリカンズでの最初の4シーズンで、ドラフトトップ10指名に見合う出来ではなかった。ウォジナロウスキー記者によると、23歳のヘイズはロサンゼルスに新たな居場所を見つけたようだ。2年目がプレイヤーオプションの2年契約を結んだという。

ヘイズは6フィート11インチ(約211センチ)のセンターで、身体能力が優れている。リム付近で攻守に貢献するビッグマンとして大きな成長が期待される。

レイカーズのFA補強:初日の動き

八村塁と再契約

制限付きフリーエージェントだった八村は、望む契約をレイカーズと結ぶのに、他チームからのオファーシートにサインする必要もなかった。『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者によると、レイカーズと3年5100万ドル(約73億4400万円/1ドル=144円換算)で合意に達したという。

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ワシントン・ウィザーズからシーズン途中にトレードで加わった八村は、プレイオフで平均12.2得点、フィールドゴール成功率55.7%、3ポイントショット成功率48.7%を記録し、レイカーズに大きく貢献した。

ゲイブ・ビンセントと契約

レイカーズはマイアミ・ヒートのローテーションから重要な戦力を引き抜いた。シャラニア記者によれば、3年3300万ドル(約47億5000万円)でゲイブ・ビンセントをバックコートに加えたのだ。

ビンセントはヒートでNBAファイナルまで勝ち進む見事なプレイオフを過ごしたところだ。タイラー・ヒーローが負傷して以降、平均12.7得点、3P成功率37.8%を記録して活躍した。

トーリアン・プリンスと契約

最近ミネソタ・ティンバーウルブズからウェイブ(保有権放棄)されたトーリアン・プリンスは、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によると、レイカーズと1年450万ドル(約6億4800万円)の契約を結ぶことを選んだ。レイカーズはプリンス獲得のためにバイアニュアル例外条項を用いた。

29歳のプリンスは3&D(3Pと守備を得意とする選手)のカテゴリーに入る。2022-23シーズンはウルブズで3P成功率38.1%を記録。通算では37.2%をマークしている。

キャム・レディッシュと契約

『HoopsHype』のマイケル・スコット記者によると、キャム・レディッシュはレイカーズと2年460万ドル(約6億6240万円)の契約で合意した。2年目はプレイヤーオプションが含まれると報じられている。

ロッタリーピックのレディッシュは、まだ23歳で大きなポテンシャルを秘めている。だが、キャリア序盤では安定した活躍を見せられていない。

レイカーズはFAで次に何をするのか?

レイカーズの最優先事項は、無制限FAのオースティン・リーブスを残すことだ。ESPNのデイブ・マクメナミン記者は6月30日(同7月1日)、レイカーズが4年5200万ドル(約74億8800万円)を提示する計画だが、合計額を増やさなければいけないかもしれないという。

5200万ドルはレイカーズの最大限の提示だが、他チームがリーブス争奪戦に名乗りをあげ、約1億ドル(約144億円)を投じるかもしれない。レイカーズには他のオファーシートにマッチする権利があり、リーブスを手放したら驚きなのは確かだ。

また、レイカーズはまだディアンジェロ・ラッセルと再契約を結べる立場にあるかもしれない。

オールスター選出1回の経験があるラッセルは、レイカーズがデンバー・ナゲッツにスウィープ(4勝0敗)された西地区決勝で、平均6.3得点、FG成功率32.3%にとどまるなど、荒れたプレイオフだった。しかし、ラッセルは役に立つガードだ。そして関係がうまくいかなくても、後に堅実なトレード資産となるかもしれない。

原文:Lakers free agent signings: Los Angeles keeps Rui Hachimura, adds Gabe Vincent to roster in free agency(抄訳)