ロサンゼルス・レイカーズの2022-2023シーズンが終わった。
トレードデッドライン(トレード期限)の時点で順位表の最下部に近かったにもかかわらず、レイカーズはプレイイン・トーナメントでミネソタ・ティンバーウルブズに勝利し、プレイオフに進出すると、ファーストラウンドでメンフィス・グリズリーズ、カンファレンス・セミファイナルでゴールデンステイト・ウォリアーズを沈め、ウェスタン・カンファレンス・ファイナルまで勝ち進んだ。
デンバー・ナゲッツとの西地区決勝は、第1戦と第2戦で面白くしたものの、スウィープ(4勝0敗)を阻めずに敗退した。
次にレイカーズを待つのは、再び忙しいオフシーズンだ。
注目ポイント:レイカーズはFA選手たちをどうするのか?
トレードにリスクはつきものだ。だが、今季のトレードデッドラインでレイカーズはさらにもう少しリスクを負った。獲得した選手の多くがこのオフシーズンにフリーエージェントとなるからだ。
レギュラーシーズンの17試合、プレイオフの15試合で先発ポイントガードを務めたディアンジェロ・ラッセルは無制限FAとなる。プレイオフを通じてベンチスタートから何度かビッグゲームを披露した八村塁は制限つきFAだ。マリーク・ビーズリーがFAになる可能性もある。
少なくとも八村とビーズリーはレイカーズに戻すオプションがある。だが、ラッセルは無制限FAだ。
オースティン・リーブスもどうするかを決めなければならない。
リーブスは八村とともに制限つきFAとなる。だが、彼の状況はそれほど単純ではない。NBAでの2シーズン目を終えてのFAであるため、ギルバート・アリーナス条項が適用される。レイカーズはリーブスがサインするオファーシートにマッチすることができるが、後年にサラリーが高くなる契約となるのだ。
『Spotrac』のキース・スミス記者は、これがレイカーズにいかに影響するかを解説した。複雑になるので、ここではレイカーズがリーブスに4年5080万ドル(約70億1040万円/1ドル=138円換算)の延長契約をオファーできることだけを把握しておこう。選手が他チームとサインした額が高ければ高いほど、レイカーズへの重圧は大きくなる。
レイカーズのフリーエージェント選手たち
ラッセル、デニス・シュルーダー、ロニー・ウォーカー四世、トロイ・ブラウンJr.、ウェニェン・ゲイブリエルはオフシーズンに無制限FAとなる。リーブス、八村、スコッティ・ピッペンJr.は制限つきFAだ。
無制限FAの選手はどのチームとも契約できる。制限つきFAもどのチームとも契約できるが、前所属チームがマッチ(同額提示)すれば、選手を戻すことができる。
また、ビーズリーの契約には2023-2024シーズンのチームオプションがあり、FAとなる可能性がある。
無制限 | 制限つき | プレイヤーオプション | チームオプション |
ディアンジェロ・ラッセル | オースティン・リーブス | マリーク・ビーズリー | |
デニス・シュルーダー | 八村塁 | ||
ロニー・ウォーカー四世 | スコッティ・ピッペンJr. | ||
トロイ・ブラウンJr. | |||
ウェニェン・ゲイブリエル |
レイカーズの今後のサラリー、ロスター
レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスには2024-25シーズンのプレイヤーオプションがある。現状、このシーズン以降の契約を結んでいる選手はいない。
選手 | 2023-24 | 2024-25 | 2025-26 |
レブロン・ジェームズ | $46,900,000 | $50,652,000 (PO) | UFA |
アンソニー・デイビス | $40,600,080 | $43,219,440 (PO) | UFA |
マリーク・ビーズリー | $16,524,106 (TO) | UFA | — |
モー・バンバ | $10,300,000 | UFA | — |
ジャレッド・バンダービルト | $4,698,000 | UFA | — |
マックス・クリスティー | $1,719,864 | RFA | — |
PO = プレイヤーオプション
TO = チームオプション
NG = 無保証
UFA = 無制限FA
RFA = 制限つきFA
NBAドラフト2023のレイカーズの指名権
NBAドラフト2023でレイカーズには全体17位指名権がある。
直近のモックドラフト(予想)で、『スポーティングニュース』のカイル・アービング記者は、レイカーズが1巡目でデューク大学のDereck Livelyを指名すると予想した。
「レイカーズはデイビス以外にフロントコートの層が厚くない。Livelyのようなリムプロテクターはデイビスと競っていくのに完璧な選手だろう」
また、レイカーズにはNBAドラフト2023で全体47位の2巡目指名権もある。