ロサンゼルス・レイカーズがNBAドラフト2024で全体17位指名権を手にすると報じられた。
『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が5月31日(日本時間6月1日)に伝えたところによると、ニューオーリンズ・ペリカンズはレイカーズから手に入れたドラフト1巡目指名権を2025年のドラフト指名権に先送りとすることを決めた。ペリカンズは米東部標準時6月1日午後11時59分までに決定をリーグに正式に伝えなければならない。
ペリカンズはアンソニー・デイビスがレイカーズに移籍した2019年の大型トレードで2024年のドラフト1巡目指名権を獲得した。ブランドン・イングラム、ロンゾ・ボール、ジョシュ・ハート、1巡目指名権3つ、ドラフト指名権交換権と引き換えのトレードだ。
その1巡目指名権のひとつが、2024年の保護条件なし1巡目指名権だったが、延期オプションがついていた。なぜ、ペリカンズは指名権の獲得を2025年に延期したのか。それがレイカーズにどう影響するのか。『スポーティングニュース』がまとめる。
ペリカンズとレイカーズのドラフト指名権譲渡の延期
2024年のNBAドラフトは有力選手が乏しいとされ、レイカーズの指名権は全体17位となった。ペリカンズは先送りにすることで、もっと才能ある2025年ドラフト組で運を試す機会を得られる。
ペリカンズが延長オプションを行使したと報じられたことで、レイカーズは2024年の1巡目指名権を保つかたち。一方、2025年の1巡目指名権をペリカンズに譲渡することになる。
レイカーズは17位指名権でブロニー・ジェームズを選ぶのか?
答えは、確実ではないが、「ノー」だろう。
レブロン・ジェームズの息子ブロニーは、南カリフォルニア大学での1年目で浮き沈みのあるシーズンを過ごしたが、ドラフトでの株を上げている。
19歳のブロニー・ジェームズは、NBAドラフトコンバインで、スカウトやエグゼクティブらの前で良い印象を残した。スクリメージのひとつで力強いパフォーマンスを見せ、レイカーズの練習施設で行われた「Klutch Sports Pro Day」では、ショットの出来が良かった。
それでも、価値が高まっているとはいえ、レイカーズが全体17位でブロニーを指名するには及ばないだろう。
ただ、ブロニーには、フェニックス・サンズが全体22位で指名するとの報道もある。その場合、レイカーズはブロニーを指名して顔となる選手、無制限フリーエージェントになり得るプレイヤーオプションを持つレブロンを満足させるか、球団にとって最善となることをするか選ばなければならない。
レブロンとブロニーは同じ『Klutch Sports』のリッチ・ポールCEOがエージェントだ。サンズが本当にブロニーの1巡目指名を検討しているのか、レイカーズには必要な情報が伝わっているだろう。
サンズがブロニーの指名を予定していないなら、レイカーズは全体17位指名ではなく、より適切なところでブロニーを指名しようとするかもしれない。
ただ、ペリカンズの延期の決定に驚いたレイカーズ関係者はいないはずだ。NBAドラフト2024に関するレイカーズの戦略は変わらないだろう。
レイカーズのNBAドラフト2024の指名権
NBAドラフト2024でレイカーズの指名権は2つ。1巡目と2巡目の指名権がひとつずつだ。
- 全体17位指名権
- 全体55位指名権
NBAドラフトロッタリー後の筆者のドラフト予想では、レイカーズが全体55位でブロニーを指名するとしている。
ただ、ドラフトコンバインやワークアウトでブロニーが評価を高めたことを考えると、レイカーズが彼の獲得を望む場合、指名順位を全体55位から上げる必要があるかもしれない。
原文:Will Lakers select Bronny James with No. 17 overall pick? How Pelicans deferral could affect LA's NBA Draft(抄訳)
翻訳:坂東実藍