カイリー・アービングはNBAで何回優勝してきた? マーベリックスのスター選手のプレイオフでの歴史

2024-06-06
読了時間 約3分
(Getty Images)

カイリー・アービングのハイライトは、ボールハンドリングとリム付近での巧みなフィニッシュに関して他の追随を許さない。

アービングはリーグ有数のポイントガードとして立場を確立させた。引退後は殿堂入りするだろう。彼はすべてを成し遂げてきたのだ。オールスターに出場し、オールNBAチームに選ばれ、ラリー・オブライエン・トロフィーも獲得した。

多少むらもあったが、アービングはキャリアを通じて期待を上回ってきた。NBAドラフト2011で全体1位指名されて以降、その期待値は常により高く設定されてきたにもかかわらず、だ。そして今、13年目のベテランは、NBAファイナルの舞台に戻ってきた。すでに見事な経歴に、再びのNBA優勝を加えるチャンスだ。

アービングは優勝リングをいくつ手にしているのか。『スポーティングニュース』がまとめる。

カイリー・アービングはNBAで何回優勝してきた?

アービングは2016年にクリーブランド・キャバリアーズで優勝した。多くのNBAファンにとって、近年で最も記憶に残る優勝のひとつだろう。

クリーブランドにとっては、52年ぶりの主要スポーツでの優勝だった。街にタイトルをもたらすという約束をレブロン・ジェームズが実現させる助けとなったのがアービングだ。ジェームズのブロックや、終了間際にアービングがステフィン・カリー相手に決めた3ポイントショットの決勝点など、いくつかの名場面があった。

アービングはNBAファイナルを3回経験している。いずれもキャバリアーズ在籍時だ(2015年、16年、17年)。NBAファイナル2015では第1戦で負傷し、数か月の離脱を余儀なくされた。

2016年のファイナルでは7試合すべてに出場して優勝を経験したが、2017年はゴールデンステイト・ウォリアーズに第5戦で敗れた。アービングが戦った3回のNBAファイナルは、いずれもウォリアーズとの対戦だ。

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カイリー・アービングのプレイオフ通算スタッツ

アービングは7シーズンでプレイオフを経験している。キャバリアーズ、ボストン・セルティックス、ブルックリン・ネッツ、ダラス・マーベリックスと、異なる4つのチームでポストシーズンを戦ってきた。キャバリアーズでの3シーズンはいずれもNBAファイナルに進出。2024年はそれ以来となるNBAファイナルだ。

セルティックスでの1シーズン、ネッツでの2シーズンは、いずれもプレイオフでカンファレンス・ファイナルまでたどり着いていない。

アービングのプレイオフでのスタッツは以下のとおりだ。

シーズン チーム 試合 得点 リバウンド アシスト スティール ブロック フィールドゴール成功率 3ポイントショット成功率 フリースロー成功率
2014-15 キャバリアーズ 13 19.0 3.6 3.8 1.3 0.8 43.8% 45.0% 84.1%
2015-16 キャバリアーズ 21 25.2 3.0 4.7 1.7 0.6 47.5% 44.0% 87.5%
2016-17 キャバリアーズ 18 25.9 2.8 5.3 1.3 0.4 46.8% 37.3% 90.5%
2018-19 セルティックス 9 21.3 4.3 7.0 1.4 0.4 38.5% 31.0% 90.0%
2020-21 ネッツ 9 22.7 5.8 3.4 1.0 0.6 47.2% 36.9% 92.9%
2021-22 ネッツ 4 21.3 5.3 5.3 1.8 1.3 44.4% 38.1% 100%
2023-24* マーベリックス 17 22.8 3.9 5.2 1.2 0.4 48.5% 42.1% 82.8%

*プレイオフ中

カイリー・アービングと殿堂入りのポイントガードの比較

アービングの経歴は見事だが、殿堂入りしているポイントガードたちと比べてどうだろうか。

すでに優勝回数でジョン・ストックトン、クリス・ポール、スティーブ・ナッシュを上回っているが、2回目のタイトル獲得となれば、さらに限られたメンバーの仲間入りを果たすことになる。

NBAで2回以上優勝している殿堂入りのポイントガードは以下のとおりだ。

選手 NBA優勝回数
KC・ジョーンズ 8
ボブ・クージー 6
マジック・ジョンソン 5
トニー・パーカー 4
ステフィン・カリー* 4
デニス・ジョンソン 3
アイザイア・トーマス 2
ウォルト・フレイジャー 2
ジョジョ・ホワイト 2

*現役選手

原文:How many rings does Kyrie Irving have? Breaking down Mavericks star's playoff history with Cavaliers, Celtics, Nets(抄訳)
翻訳:坂東実藍