5月12日(日本時間13日)、フロリダ州マイアミのカセヤ・センターで行われたイースタン・カンファレンス・セミファイナル第6戦、ニューヨーク・ニックス対マイアミ・ヒートの一戦は、96-92でヒートが勝利し、シリーズを4勝2敗として東地区決勝進出を決めた。
第1クォーターに14点のビハインドを背負い、前半のほとんどでリードを奪えなかったヒートだが、1点差をつけてハーフタイムに突入。第4Q残り1分5秒、ゲイブ・ビンセントのアシストからバム・アデバヨのダンクでリードを6点とする。
だが、残り1分を切ってビンセントがジェイレン・ブランソンの顔面にひじをぶつけ、フレイグラントファウル1の判定に。ブランソンに2本のフリースローを沈められ、さらに続くニックスの攻撃でブランソンのアシストからジョシュ・ハートにレイアップを許し、ヒートは一気に2点差に迫られた。
続くジミー・バトラーのプルアップジャンパーが決まらなかったヒートだが、カイル・ラウリーのスティールでニックスの攻撃を止めると、残り14.4秒にバトラーがFTを2本成功。リードを4点として接戦を制している。
ヒート(4勝2敗)はバトラーが24得点、8リバウンド、アデバヨが23得点、9リバウンド、マックス・ストゥルースが14得点、6リバウンド、ラウリーが11得点、9アシストを記録した。
エリック・スポールストラ・ヘッドコーチは「イースタン・カンファレンス・ファイナルまでたどり着くのは本当に大変なんだ」と話している。
バトラーは「僕たちの目標に一歩近づいたということだ」と述べた。
一方、ニックス(2勝4敗)はブランソンが41得点、ジュリアス・ランドルが15得点、11リバウンド、ハートが11得点、7リバウンド、RJ・バレットが11得点をマークしている。
ブランソンは「とにかく彼らを称賛しなければいけない。第8シードのようなプレイではなかった。まったくそうじゃなかったよ」と、ヒートに賛辞を寄せた。
「彼らは素晴らしかった。彼らと球団に最大の敬意を払う。僕たちの戦いぶりには満足だ」
また、トム・シボドーHCは「ヒート、球団、コーチングスタッフ、スポ(スポールストラHC)、パット・ライリー、すべての選手を祝福するよ」と話している。
「このシリーズで彼らはタフにプレイした。脱帽だ。でも、ウチの選手たちのことも誇らしい。シーズンが終わると常に落胆がある。結局のところ、最後に立っていられるのは1チームなんだ。シーズンを通じたチームの仕事を誇りに思う」
ヒートはここ4年で3回目、通算10回目のカンファレンス・ファイナル進出。第8シードから地区決勝に駒を進めたのは、現行のプレイオフ体制で1999年のニックスに続く史上2チーム目だ。
カンファレンス・ファイナルでは第2シードのボストン・セルティックスと第3シードのフィラデルフィア・76ersの勝者と対戦。セルティックスと76ersのシリーズは3勝3敗で第7戦が14日(同15日)に行われる。東地区決勝第1戦は17日(同18日)に行われ、ヒートは敵地に乗り込む。