デリーが戻ってきた!
マシュー・デラベドーバが7月29日(日本時間30日)、サクラメント・キングスと契約し、NBAに復帰することになった。デリー(デラベドーバの愛称)がNBAで最後にプレイしたのは2020-21シーズンのクリーブランド・キャバリアーズで、2016年には彼はキャブズでNBAタイトルを獲得している。
キャブズでの最終シーズンは、1試合平均2.8得点、4.5アシストを記録したが、脳震盪による問題でシーズンの大半を棒に振り、わずか13試合の出場にとどまった。
デラベドーバは昨シーズン、NBLのメルボルン・ユナイテッドで30試合に出場し、1試合平均25.6分のプレイで、10.3得点、3.1リバウンド、4.8アシストを記録し、ユナイテッドでの唯一のシーズンでオールNBLセカンドチームに選出された。
また、昨年の東京オリンピックでは、男子オーストラリア代表の初のメダル獲得に重要な役割を果たしている。
メルボルン・ユナイテッドと契約したときから、デラベドーバは最終目標は北米(NBA)に戻ることだと公言していた。
「僕の目標はNBAに復帰することだ」と、彼は話している。
「まだまだやれるし、向上できる点もたくさんあると感じているんだ」
キングスは、NBAの中でも特に波乱の多いフランチャイズで、2005-06シーズン以来プレイオフに進出できていない。それ以降、直近のマイク・ブラウンを含め、12人のヘッドコーチが入れ替わり指揮を執っている。
マシュー・デラベドーバの契約
キングスはデラベドーバの契約条件を明らかにしていないが、『Hoops Hype』のマイク・スコットによると、デラベドーバは1年の部分保証契約を結んだという。
サクラメント・キングスの層の厚さ
キングスは現在、ロスターに3人のガードを抱えており、ガードのポジションの層は厚くない。
- ディアロン・フォックス(PG)
- デイビオン・ミッチェル(PG)
- マリーク・モンク(SG)
現段階では、デリーはフォックスとミッチェルに次いで3番手のポイントガードとして出場することになるだろう。しかし、ブラウンHCが使いたいラインナップ次第では、ほかのガードが負傷したりファウルトラブルになったときには特に、デラベドーバが短い時間オフボールでプレイすることがあっても決して不思議ではない。
キャリアのこの段階でデラベドーバが求められているのは、コートでのプレイ同様に、若いキングスのチームにとってのロッカールームにおける存在感である。そして、彼の優勝経験やブラウンHCとの親交があることもキングスが彼と契約した要因だ。
前述したようにデラベドーバの契約は部分保証であり、通常トレードシーズンのキングスのロスターは流動的だ。しかし、開幕戦の夜、デリーがキングスにいるチャンスは十二分にある。
原文:How Matthew Dellavedova fits on the Kings: Aussie signs deal to return to the NBA
翻訳:YOKO B Twitter:@yoko_okc