なぜ渡邊雄太をデュラントはサンズに勧誘したのか 「彼といるのが好き」「大活躍を期待」

2023-10-09
読了時間 約2分
(NBA Getty Images)

フェニックス・サンズのスーパースターであるケビン・デュラントが、渡邊雄太の最大のファンのひとりであることは、すでにご存じかもしれない。

昨季、トレードデッドライン(トレード期限)でデュラントがサンズにトレードされるまで、デュラントと渡邊はブルックリン・ネッツでチームメイトだった。移籍する前、デュラントは何度か公の場で渡邊を称賛している。28歳の渡邊はネッツでベンチスタートから重要な役割を果たしていた。

デュラントは渡邊のエナジーをたたえ、進化するジャンプショットは「完ぺき」に見えるとまで述べた。「多くの人が彼を望むようになる」と、ネッツに渡邊との長期契約を結ぶ重要性を説いたほどだ。

それを考えれば、フリーエージェントでサンズと契約するように、デュラントが渡邊の最大のリクルーターとなったことに驚きはないだろう。

渡邊はすでに、サンズと契約した理由のひとつがデュラントの存在だったと報道陣に明かしている。

渡邊は「本当に彼とのプレイは楽しいんです。素晴らしいチームメイトで、素晴らしい人であり、素晴らしいリーダーです。だから、(デュラントがネッツからサンズに)トレードされた時は、本当に悲しかったですよ。でも、また彼とプレイする機会を得ることができてうれしく思っています」と述べた。

「僕たちには良いケミストリーがあります。昨季はブルックリンで本当にうまく一緒にプレイできました。フェニックスでも一緒に良いプレイを続けられることを願っています」

そして週末、デュラントも同じ気持ちを口にしている。

サンズに渡邊をリクルートしたのか問われると、デュラントは「もちろんだよ」と答えた。

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「彼がターゲットのひとりだと聞いて、もちろん連絡したよ」

「僕は雄太といるのが好きなんだ。静かだけど極めてハードワークする人で、バスケットボールを愛している。彼とはすぐにシンプルなんだ。僕らがブルックリンにいた時の、毎日の彼の成長を見るのは楽しかった。だから、ここフェニックスでもそれを続けたかったんだ」

また、デュラントは渡邊のバスケットボールIQや仕事ぶり、成長ぶりに賛辞を寄せている。

デュラントは「とてもうれしかった。ブルックリンで雄太とのプレイを楽しんだんだ」と話した。

「とても聡明なバスケットボール選手だ。常に正しいスポットにいる感じだよ。守備でも極めてハードにプレイする。それに、ジャンプショットも年々良くなっているんだ」

昨季の渡邊は1試合平均で自己最多となる2.3本の3ポイントショット試投を記録し、成功率は自己最高の44.4%だった。

フロアを広げ、複数のポジションを守り、周囲にも伝わるエネルギッシュなプレイができる能力を持つ渡邊は、サンズでデュラント、デビン・ブッカー、ブラッドリー・ビール、ユスフ・ヌルキッチとともにスターティングラインナップ入りする最後の1枠を競うだろう。

ただ、渡邊が先発出場するようになるかにかかわらず、デュラントは今季のサンズで重要な役割を担うと見ているようだ。

「今季の彼の大活躍を期待している。これまでの練習でのプレイぶりをみんなが喜んでいるのはうれしいね。彼にはこの調子で続けてほしい」

原文:Kevin Durant explains why he helped recruit Yuta Watanabe to Suns: 'We hope for big things for him'(抄訳)