米国大学バスケットボールNCAAディビジョン1(1部)のネブラスカ大学を卒業した富永啓生は、昨季終了後に一度は2023年のNBAドラフトにアーリーエントリーをしたが、その後エントリーを取り下げてネブラスカ大学に戻り、最終シーズンを過ごした。
大学に戻る決断をした理由は、NBAに近づくためにはシューティングだけではなく、ボールハンドリングのスキルやディフェンスを強化することが必要であり、その場に最もふさわしい場所がネブラスカ大学だと感じたからだ。
大学4年を終え、アーリーエントリーせずともNBAドラフト対象者となった富永は、残念ながら現地6月26日〜27日(日本時間27日〜28日)に行われたNBAドラフトで富永の名前が呼ばれることはなかった。
7月5日にはインディアナ・ペイサーズとエグジビット10契約を結んだが、NBA入りに向けてのチャレンジはまだまだ続く。
ここでは、富永啓生がこれまでに遂げた成長、NBA入りの夢に向けた動き、現地の評価や反応をまとめていく。
注目記事:大谷翔平の最新成績&ランキングまとめ(外部配信)
2024年NBA入りに向けた富永啓生の最新情報
▼富永啓生が母校のネブラスカ大学を訪問 大歓迎を受ける
9月20日(現地19日)、富永啓生が母校のネブラスカ大学(ネブラスカ州リンカーン)を訪問し、大歓迎を受けた。
富永が所属した男子バスケットボールチームは、富永が練習施設でシュート練習をする様子をチーム公式のXに投稿し、「Missed u(会いたかったよ)」というメッセージを添えている。
翌21日(同20日)には、バスケットボールチームのヘッドコーチである恩師のフレッド・ホイバーグとホームアリーナのピナクルバンク・アリーナの前でツーショット写真を撮影。ホイバーグHC、富永ともに「GBR!("Go Big Red" の略/ネブラスカ大のスローガン)」を添えてXに投稿している。
さらに同日の夜、ネブラスカ大のメモリアルスタジアムで行われたフットボールの試合を観戦した富永は、タイムアウト中に観客に向かって Tシャツ砲を放つ役で登場。富永の名前がアナウンスされるとスタジアムの観客から歓声が上がり、富永も笑顔でそれに応えた。
富永はこの後、9月末からインディアナ州のインディアナポリスに移り、10月2日(現地1日)から行われるインディアナ・ペイサーズのトレーニングキャンプに参加する。富永のNBAへの挑戦はここからが本番だ。
関連記事:富永啓生と河村勇輝のNBAプレシーズン試合日程・結果・配信情報まとめ
▼FIBAインターコンチネンタルカップ準優勝の富永啓生がコメントを発表
9月17日、Gリーグ・ユナイテッドのメンバーとしてFIBAインターコンチネンタルカップ2024でプレイした富永啓生が、マネジメント会社である株式会社インディペンデンス(代表取締役社長:近藤洋介/東京都八王子市)を通じてコメントを発表した。
富永のコメントは以下のとおり。
「FIBAインターコンチネンタルカップ2024に沢山の応援をいただき、ありがとうございました。またシンガポールの試合会場に日本や現地から多くの方々に駆けつけていただいて応援してもらったことはとても嬉しかったです。特に決勝で3ポイントを決めた時のあの大きな歓声は忘れられません。チームで優勝を目指していたので準優勝は悔しいですが、今回初めて編成されたNBA Gリーグ・ユナイテッドの第1期生に選抜いただいてプレイできたことは大変光栄なことであり、このような機会を与えてくださったNBA及びGリーグ関係者の皆さんに感謝いたします。ありがとうございました。
いよいよ今月下旬からインディアナに入り、僕の夢であるNBA選手になる為のチャレンジがスタートします。引き続きの応援をよろしくお願いします!」
▼富永啓生がFIBAインターコンチネンタルカップ2024決勝で3P成功の3得点&2リバウンド
9月15日にシンガポールでFIBAインターコンチネンタルカップ2024の決勝が行われ、富永啓生が属するNBA Gリーグ・ユナイテッドがウニカハ(スペイン)と対戦した。
第1クォーターに出番のなかった富永は、第2Q開始から登場し、同残り5分24秒でベンチに下がるまでに3本の3ポイントショットを放つが得点につなげることはできなかった。
後半、Gリーグ・ユナイテッドは徐々にウニカハにリードを広げられる。21点ビハインドとなった第4Q残り3分49秒に富永がコートインすると、シンガポールのファンから歓声が沸き起こった。
その期待に応えるかのように富永は積極的に3Pを放つ。そして残り1分7秒、ポンクフェイクで相手ディフェンダーをかわして5本目にしてこの日初の3Pを沈めると、会場からは大歓声があがった。
富永は8分25秒の出場で3得点、2リバウンドを記録。試合は60-75でGリーグ・ユナイテッドが敗れ、準優勝に終わっている。
インディアナ・ペイサーズとエグジビット10契約を結んでいる富永は、現地10月1日(日本時間2日)から始まるペイサーズのトレーニングキャンプに参加し、NBA入りに向けた挑戦を続けることになる。
関連記事:富永啓生が決勝で3得点&2リバウンド|FIBAインターコンチネンタルカップ2024
▼富永啓生がFIBAインターコンチネンタルカップ2024で3P成功の3得点&2スティール
9月14日、富永啓生がシンガポールのシンガポール・インドア・スタジアムで行われたFIBAインターコンチネンタルカップ2024にGリーグ・ユナイテッドの一員として途中出場した。Bグループ2戦目となったこの日は、タスマニア・ジャックジャンパーズ(オーストラリア)と対戦し、3得点、2スティールを記録している。
富永は第1クォーター残り3分55秒にコートインすると、同3分50秒にスティール。同2分25秒には、左コーナーでパスを受けると、巧みなフェイクでディフェンダーをかわしてから3ポイントショットを成功させた。その後、さらにスティールとリバウンドをマークした。
第1Q終了のブザーと同時に放ったロングショットが外れ、また第2Qにもう1本3Pを打つがこれは決まらず。後半はコートに戻らず、6分弱の出場にとどまった。
試合は76-74でGリーグ・ユナイテッドが勝利し、決勝進出が決定。日本時間9月15日にスペインの強豪ウニカハと対戦する。
関連記事:富永啓生が3P成功の3得点&2スティール|FIBAインターコンチネンタルカップ2024
なお、決勝戦もFIBAの公式YouTubeチャンネルで配信される。決勝戦の詳細は以下のとおり。
- 日時:9月15日(日)午後8時
- 対戦:Gリーグ・ユナイテッド対ウニカハ(スペイン)
- 会場:シンガポール・インドア・スタジアム(シンガポール)
- 配信リンクはこちら
▼富永啓生がFIBAインターコンチネンタルカップ2024で2リバウンド&1アシストを記録 3Pは決まらず
9月12日、富永啓生がシンガポールのシンガポール・インドア・スタジアムで行われたFIBAインターコンチネンタルカップ2024にGリーグ・ユナイテッドの一員として途中出場し、2リバウンド&1アシストを記録した。
第1クォーター後半にコートインした富永は、続けざまに2本の3ポイントショットを放つが決まらず。その後は試合を通してショットチャンスに恵まれず、無得点に終わっている。
試合は78-65でGリーグ・ユナイテッドが勝利している。
関連記事:富永啓生が途中出場で2リバウンド&1アシスト|FIBAインターコンチネンタルカップ2024
▼富永啓生が出場予定のFIBAインターコンチネンタルカップ2024がFIBAの公式YouTubeチャンネルで配信
9月11日、富永啓生が出場するFIBAインターコンチネンタルカップ2024の試合がFIBAの公式YouTubeチャンネルで配信されることがわかった。この大会は、9月12日から9月15日までシンガポールで開催される予定だ。
グループBに属するGリーグ・ユナイテッドの試合日程(日本時間)と配信リンクは以下のとおり。
- 9月12日(木)午後6時:対キムサ(アルゼンチン)
この試合の配信ページはこちら
- 9月14日(土)午後2時:対タスマニア・ジャックジャンパーズ(オーストラリア)
この試合の配信ページはこちら - 9月15日(日):順位決定戦
前2試合の結果を受けて対戦相手と時間が決定
FIBAインターコンチネンタルカップ2024のその他の試合の配信ページはこちら
シンガポール入りした富永は、チームメイトがつけた新しいニックネームや、Gリーグ・ユナイテッドへの参加を決めた理由、FIBAインターコンチネンタルカップへの意気込みなど語っている。
▼富永啓生が9月12日からのIBAインターコンチネンタルカップ2024に出場
Gリーグ・ユナイテッドのメンバーとしてフォール・インビテーショナルに出場した富永啓生が、9月12日からシンガポールで開催されるFIBAインターコンチネンタルカップ2024に参加する。
試合の詳細は以下のとおり。
大会名:FIBAインターコンチネンタルカップ2024
日時:9月12日(木)〜9月15日(日)
会場:シンガポール
Gリーグ・ユナイテッドの試合
- 9月12日(木)午後6時:対キムサ(アルゼンチン)
- 9月14日(土)午後2時:対タスマニア・ジャックジャンパーズ(オーストラリア)
- 9月15日(日)順位決定戦
FIBAインターコンチネンタルカップとは、各大陸のクラブチャンピオンが参加するFIBA主催の国際大会。ヨーロッパからはユーロリーグからではなく、バスケットボール・チャンピオンズ・リーグ(BCL)の王者が参戦し、アメリカからは例年Gリーグのチームが送り込まれており、今年はGリーグ・ユナイテッドが参加する。
関連記事:富永啓生が所属するNBA Gリーグ・ユナイテッドとは?FIBAインターコンチネンタルカップとは?
▼富永啓生がNBA Gリーグ・フォール・インビテーショナルで5得点&2スティール
9月7日(現地6日)、NBA Gリーグ・フォール・インビテーショナルの2戦目が行われ、Gリーグ・ユナイテッドの富永啓生がベンチ出場し、5得点を記録した。試合は99-66でGリーグ・ユナイテッドがメガMIS(KKメガ・バスケット/セルビア)に勝利している。
初戦同様、第2クォーターから登場した富永はスティールを記録するもショットチャンスがないままベンチに下がる。第4Qに再びコートに立つと右コーナーからの3ポイントショットで初得点。さらにインサイドを攻めてフリースローを獲得し、得点を重ねた。
最終的に富永は、P2本中1本成功を含むFG3本中1本成功、FT2本中2本成功の5得点、1リバウンド、1アシスト、2スティールを記録している。
関連記事:富永啓生が途中出場で5得点&2スティール|NBA Gリーグ・フォール・インビテーショナル
▼富永啓生がNBA Gリーグ・フォール・インビテーショナルで3本の3P成功の二桁得点の活躍
9月5日(現地4日)、富永啓生がNBA Gリーグ・フォール・インビテーショナルにGリーグ・ユナイテッドの一員としてベンチから出場し、二桁得点を記録した。試合は99-81でGリーグ・ユナイテッドがメガMIS(KKメガ・バスケット/セルビア)に勝利している。
第2クォーターから途中出場した富永は、最初の3ポイントショットを沈めるとそこから積極的に攻めた。最終的には3P3本成功のほか、ミドルレンジからのバンクショットや速攻からの巧みなリバースレイアップなどで14得点をマークし、富永らしいプレイでプロとしてのキャリアデビューを飾っている。
関連記事:富永啓生が途中出場で3P成功3本の二桁得点|NBA Gリーグ・フォール・インビテーショナル
試合を前にチームメイトたちが最も印象に残った選手として富永の名前を挙げるなど、Gリーグ未経験ながらシューターとして信頼を獲得していたことも富永の活躍につながったことは間違いないだろう。
NBA Gリーグ・フォール・インビテーショナルは、Gリーグ主催の招待試合(エキシビジョンゲーム)で、カリフォルニア州サンタクルーズでメガMISと2試合(9月5日、7日)が行われる。
初戦の活躍を受け、7日の試合では富永の出場時間がさらに増える可能性もある。インディアナ・ペイサーズとのトレーニングキャンプからNBA本契約を狙う富永がどこまでその実力をアピールできるかに注目だ。
関連記事:【9月5日・7日】富永啓生所属ユナイテッドvsメガMIS戦の放送予定・開始時刻・視聴方法まとめ |NBA Gリーグ・フォール・インビテーショナル
▼富永啓生が出場予定の「NBA Gリーグ Fall Invitational」がNBA Rakutenで配信決定
9月3日、富永啓生が出場する予定の「2024 NBA G league Fall Invitational」の試合がNBA Rrakutenで配信されることが決まった。
試合の詳細は以下のとおり。
試合:NBA NBA Gリーグ・ユナイテッド vs Mega MIS(セルビア)
日時:2024年9月4日・6日、両日ともに午後10時(米国東部時間)
2024年9月5日・7日、両日ともに午前11時(日本時間)
会場:カイザー・パーマネンテ・アリーナ(カリフォルニア州サンタクルーズ)
配信:League Pass/NBA League Pass for 楽天モバイル(加入者が視聴可能)
富永は先月、NBAの下部リーグであるGリーグ選抜チームのGリーグ・ユナイテッドのメンバーに選出され、すでに試合に向けてチーム練習を始めている。
▼富永啓生がNBA Gリーグ選抜チーム「Gリーグ・ユナイテッド」にアジア人として初選出
8月16日、富永啓生がNBAの下部リーグであるGリーグ選抜チームのGリーグ・ユナイテッドのメンバーに選出され、同リーグ主催の 2024 NBA G league Fall Invitational に出場することが発表された。アジア人選手としては初選出となる。
選抜チーム名:NBA Gリーグ・ユナイテッド
出場試合:2024 NBA G League Fall Invitational
日時:2024年9月4日・6日、午後10時(米国東部時間)
2024年9月5日・7日、午前11時(日本時間)
対戦相手:Mega MIS(セルビア)
会場:カイザー・パーマネンテ・アリーナ(カリフォルニア州サンタクルーズ)
7月にインディアナ・ペイサーズとエグジビット10契約を結んでいる富永は、Gリーグ・ユナイテッドとの活動終了後、現地10月1日からスタートするペイサーズのトレーニングキャンプに参加することになる。
関連記事:富永啓生がNBA Gリーグ選抜チーム「Gリーグ・ユナイテッド」にアジア人として初選出 9月にセルビアのメガMISと対戦
▼パリ五輪を終えた富永啓生がコメントを発表
8月15日、パリ五輪を終えた富永啓生がマネジメント会社である株式会社インディペンデンス(代表取締役社長:近藤洋介/東京都八王子市)を通じてコメントを発表した。
富永のコメントは以下のとおり。
「パリ五輪では現地や日本から沢山の応援をいただき、ありがとうございました。チームで目標としていたベスト8は果たせませんでしたが、世界のトップレベルと戦えたことで日本のバスケットボールや自分自身の位置を改めて確認することができました。
個人的にはプレイタイムが短かったのですが、その中で良いも悪いも経験でき、これからのキャリアに活かせるものを沢山得られましたし、東京オリンピックで3人制、パリオリンピックで5人制と2大会連続出場となったことでこれからの自分のキャリアにも役立つ貴重な経験をさせてもらうことができました。これまで支えてくださった全ての皆さんに感謝いたします。ありがとうございました。
僕は来週からアメリカに戻って「NBA選手になる」という目標を実現できるよう、また日本のバスケットボールがもっと強くなる為に引き続き頑張ります。これからも応援、よろしくお願いいたします!ありがとうございました!」
▼富永啓生のパリ五輪が終了
8月2日、パリ五輪のバスケットボール男子グループフェーズ(予選)B組の日本代表対ブラジル代表の試合が行われ、日本は84-102でブラジルに敗れて予選敗退が決まった。日本は7月28日、グループフェーズ初戦でドイツ代表に77-97で敗れた後、7月31日のフランス戦では延長の末に90-94で惜敗している。
ドイツ戦とフランス戦ではほとんど出場機会のなかった富永だが、ブラジル戦には6分59秒出場。第1クォーター残り4分9秒でコートインすると立て続けに2本の3ポイントショットを放つも決めきれず、第1Q終了と同時にベンチに下がった。
11点ビハインドとなった第4Q残り2分50秒にコートに戻った富永はさらに2本の3Pを打つがこれも決まらず。最終的には、3ポイントショット4本試投を含むフィールドゴール5本中1本成功の2得点、1スティールを記録している。
オリンピックの舞台でシューターとしての実力を発揮することはできずに終わった富永は今秋、エグジビット10契約を結んでいるインディアナ・ペイサーズのトレーニングキャンプに参加し、NBA入りに向けた挑戦を続けることになる。
▼富永啓生がパリ五輪に臨む12名の男子日本代表選手に選出
7月8日、パリ五輪へ向けた5人制バスケットボール男子日本代表12名が発表され、富永啓生も代表選手に選ばれた。富永は東京オリンピックの3x3男子日本代表に続き、2大会連続の出場となる。
富永のオリンピック出場のニュースに、出身校のネブラスカ大学や同行所属のビッグテン・カンファレンスが祝福の投稿をしている。
▼富永啓生の3Pはなかなか決まらず 日本は国際強化試合(東京大会)で韓国に1勝1敗で大会終了
7月5日(金)と7日(日)に有明アリーナ(東京都江東区)で国際強化試合「SoftBank CUP2024(東京大会)」が行われ、日本代表は韓国代表に1勝1敗(第1戦84-85で敗戦、第2戦88-80で勝利)で大会を終了した。
ともにベンチからの登場となった富永啓生は、得意の3ポイントショットを2試合合わせて1本しか決められず、本領発揮とはいかなかった。
第1戦の富永は、12分28秒の出場で3ポイントショット3本試投を含むフィールドゴール7本中2本成功、フリースロー2本中2本成功の6得点を記録。そのほかには1リバウンド、3スティールをマークしている。ターンオーバーは1、パーソナルファウルは2だった。
第2戦には12分56秒出場し、3ポイントショット2本中1本成功を含むフィールドゴール3本中1本成功で3得点を記録。フリースローの試投はなくそのほかには1リバウンド、1アシスト、1スティールをマークしている。ターンオーバーはなく、パーソナルファウルは1だった。
日本代表チームはこの後、7月26日からのオリンピック本番に備え、19~21日にヨーロッパに遠征し、ドイツ代表、セルビア代表と国際強化試合を実施する予定となっている。
関連記事:【最新版】バスケットボール男子日本代表メンバー一覧・活動日程|2024年度
▼富永啓生がペイサーズとエグジビット10契約を締結
7月5日、富永啓生がインディアナ・ペイサーズとエグジビット10(Exhibit-10)契約を結んだ。富永のマネジメントを担当する『インディペンデンス』が発表した。
エグジビット10は無保証の最低年俸での契約で、レギュラーシーズン開幕までに2ウェイ契約に切り替えることが可能。富永のNBA入りにはさまざまな道筋があるが、そのひとつをものにした形だ。
今年のドラフト前ワークショップに参加したチームにペイサーズは含まれていなかったが、富永は昨年5月にペイサーズのワークショップに参加し、3Pラインの5か所から5本ずつ3Pを打ち、合計25本のうち20本以上成功させた選手だけが鳴らすことができるというベルを鳴らすなど、シューターとしての実力を披露していた。
富永は、NBAサマーリーグには参加せずに代表活動に専念すると発表しており、9月にスタートするチームのトレーニングキャンプで結果を出せるかどうかが鍵となる。
関連記事:富永啓生はペイサーズのロスターに入れるのか? NBAレベルで成功するために証明すべきこととは?
▼富永啓生のNBAドラフト2024での指名は叶わず
6月27日〜28日の2日間にわたって開催されたNBAドラフト2024で、富永啓生は残念ながらドラフトされることはなかった。
富永は6月初旬の帰国前にNBAの3チーム(サクラメント・キングス、ロサンゼルス・クリッパーズ、シカゴ・ブルズ)とのワークアウトに参加。感触を確かめたうえで、「ドラフトコンバインにも招集されなかったということで、ドラフトは今現在ではちょっと難しいかなと思うところはある」と6月6日に行われた会見で話していた。
今後のNBA入りの道筋としては、ドラフト終了直後にドラフト外からの2ウェイ契約、7月からのサマーリーグ参加、プレシーズンのトレーニングキャンプ参加などがあるが、富永はすでに「サマーリーグよりも代表活動を優先する」ことを決め、パリ五輪で活躍することでNBA入りのチャンスを見出そうという考えを示している。
富永は先日の国際強化試合の北海道大会でもその成長ぶりを披露し、日本代表候補最終メンバーにも選出。パリ五輪に向け、7月初旬に有明アリーナで開催される韓国との強化合宿でのさらなる活躍に期待がかかる。
▼富永啓生がバスケ男子日本代表候補最終メンバーに選出
6月26日、日本バスケットボール協会はこの夏にフランスが開催される2024年パリ・オリンピックに出場する最終候補16名を発表。その中に富永啓生の名前も入っている。
今回の招集メンバーは、7月5日(金)、7日(日)に有明アリーナ(東京都江東区)で開催される、男子韓国代表との第3次強化合宿 (SoftBank CUP2024 東京大会 直前合宿)に参加する。
▼富永啓生が3P4本含む2試合連続二桁得点でチームに貢献 日本はオーストラリア相手に同点で大会を終了
6月23日に行われた国際強化試合「日本生命カップ2024(北海道大会)」Game2で、日本代表(FIBAランキング26位)はオーストラリア代表(同5位)に95-95と同点で試合を終えた。富永は14得点とGame1に続き二桁得点を記録してチームに貢献した。
先発で出場した富永は24分18秒のプレイで、3ポイントショット7本中4本成功を含むフィールドゴール10本中5本成功の14得点を記録。フリースローの試投はなく、そのほかには1リバウンド、1アシスト、2スティールをマークしている。ターンオーバーは2、パーソナルファウルは0だった。
富永はこの試合でも難しい3Pを沈め、得意のセレブレーションで会場を沸かせていた。
▼富永啓生が3P3本含むチーム最多の18得点も日本代表がオーストラリア代表に敗戦
6月22日に行われた国際強化試合「日本生命カップ2024(北海道大会)」Game1で、日本代表(FIBAランキング26位)はオーストラリア代表(同5位)に89-90で惜敗した。富永はチーム最多18得点を記録し、1年ぶりの代表戦で成長した姿を披露している。
この日ベンチから出場した富永は15分52秒のプレイで、3ポイントショット6本中3本成功を含むフィールドゴール10本中5本成功、フリースロー6本中5本成功の18得点を記録。そのほか、3リバウンド、1アシスト、2スティールをマークしている。ターンオーバーは4、パーソナルファウルは2だった。
後半は失速したものの前半だけで14得点をあげる活躍を見せた富永は、試合前の練習でディープスリーを6連続で決めるなど、富永らしいパフォーマンスで日本のファンを魅了していた。
▼富永啓生の初の自叙伝「楽しまないともったいない」が7月17日に発売
6月21日、富永啓生の初の自叙伝となる「楽しまないともったいない」が、バスケットボール情報誌「ダブドリ」
本書は富永のネブラスカでの挑戦を軸に、日本代表にかける情熱や家族の大切さなどを綴った自叙伝。同社による米国ネブラスカ大学まで何度も足を運んでの取材、富永家族との渡米同行や関係者への取材に基づいている。
NBA入りの夢実現に向けた挑戦を続ける富永について過去の数々のエピソードを交えながら紹介する本書は、これから世界を目指す日本の次世代を担う選手たちの新たな道しる
- 書名:楽しまないともったいない
- 著者:富永啓生・大柴壮平
- 発売日:2024年7月17日(水)
- 定価:1980円(10%税込)
- 判型:四六判
▼富永啓生がカリーブランドとの契約発表記者会見およびバスケットボールクリニックを実施
6月15日、富永啓生がアンダーアーマーのカリーブラントとの契約書の調印式後に記者会見を行った。会見後には記念イベントとして、東洋英和女学院の体育館にて同学院の生徒を対象にバスケットボールクリニックを開催している。
東洋英和女学院は、2019年当時高校生だった富永が次世代を担う注目選手として憧れのステフィン・カリーと初対面を果たした場所。その思い出の場所で、カリーブランド契約選手となった富永が憧れられる存在としてカリーから受け継いだ想いを次の世代へと繋げるイベントとなった。
関連記事:来日したステフィン・カリーが富永啓生と三谷桂司朗に送ったアドバイス
▼富永啓生がアンダーアーマーのカリーブランドとパートナーシップ契約を締結
6月14日、富永啓生が6月1日付で『アンダーアーマー』のカリーブランドとパートナーシップ契約を締結したことが発表された。
カリーブランドは3ポイントショット通算成功数の記録を保有しているステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)のシグネチャーブランドで、富永はこの契約により、アメリカ国外選手として史上初のカリーブランド契約選手となった。
関連記事:富永啓生がアンダーアーマーとのパートナーシップ契約 アメリカ国外選手で史上初のカリーブランド契約選手に
▼レイ・アレンが日本代表の練習を訪問 「アドバイスが聞けてモチベーションが上がった」と富永啓生
6月15日(土)〜16日(日)に渋谷ストリーム周辺で開催されるNBAファイナル 2024に連動した無料ファンイベント「NBAフェス in Japan 2024」の特別ゲストとして来日中のNBAチャンピオンでネイスミス・メモリアル・バスケットボール殿堂入りのレイ・アレンが6月14日、バスケットボール男子日本代表の練習現場をサプライズ訪問した。
NBAを目標としている富永は、同じシューターとして、NBAで2度の優勝、オールスター10回選出の経験を持つレジェンドとの対面に、「幼いころから、何度もハイライトを見てきた憧れの選手から話しを聞ける素晴らしい機会をもらえることができて本当に気持ちが踊りました」と述べている。
「実際に色々なアドバイスを聞けて、今掲げている目標に向かって自分も頑張ろうとモチベーションが上がりました」
合宿には、富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)、河村勇輝選手(横浜ビー・コルセアーズ)やジェイコブス晶選手(NBAグローバルアカデミー卒/現ハワイ大学)も参加。アレンは日本代表選手からの飛び交う質問に丁寧に答えていくなど、交流を深めた。
▼日本に帰国した富永啓生が会見でこの夏は「サマーリーグよりも代表活動を優先する」と発言
6月6日、富永啓生が日本のメディアに対して会見を開き、帰国前に参加したNBA3チーム(サクラメント・キングス、ロサンゼルス・クリッパーズ、シカゴ・ブルズ)とのワークアウトやNBAドラフト、日本代表活動などについて語った。
関連記事:NBA入りを目指す富永啓生 今夏はサマーリーグより代表活動を優先「パリ五輪で活躍してオファーをもらえたら」
▼富永啓生が男子日本代表の第2次強化合宿の参加メンバーに選出
6月3日、日本バスケットボール協会は第2次強化合宿(北海道大会・国際強化試合直前合宿)参加メンバー24名を発表した。富永啓生もその中に含まれている。
今回の招集メンバーは、6月22日(土)、23日(日)に北海きたえーる(北海道札幌市)で開催する、男子オーストラリア代表との国際強化試合の直前合宿に参加する。
2024年度バスケットボール男子日本代表チームの第2次強化合宿は、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)にて6月3日からスタートしている。
富永は5月19日(現地18日)に「NBAとオリンピックの両方を目指す」と発言しており、今後の動向が注目される。
▼富永啓生がブルズのワークアウト参加へ
5月30日(現地31日)、富永啓生がシカゴ・ブルズからワークアウトへの招待を受けたと、彼のマネジメントを担当する株式会社インディペンデンスが発表した。
ワークアウトの日程は以下のとおり。
- 6月4日(同3日):ブルズ
富永はこれまでキングスとクリッパーズとのドラフト前ワークアウトに参加しており、ブルズが3チーム目となる。
▼富永啓生のキングスとクリッパーズとのワークアウト参加が決定
5月27日(現地同日)、富永啓生がサクラメント・キングスとロサンゼルス・クリッパーズの2チームからワークアウトへの招待を受けたと、彼のマネジメントを担当する株式会社インディペンデンスが発表した。
富永のワークアウトの日程は以下のとおり。
- 5月29日(同28日):キングス
- 5月31日(同30日):クリッパーズ
今年のドラフト前ワークアウト参加はこれが初。昨年5月30日(同19日)にインディアナ・ペイサーズのワークアウトに参加した富永は、3Pラインの5か所から5本ずつ3Pを打ち、合計25本のうち20本以上成功させた選手だけが鳴らすことができるというベルを鳴らし、最大の強みである3Pシューターとしての実力を見せつけている。
今後もエージェントのタンデム・スポーツ・アンド・エンターテインメントが引き続きNBAチームとの交渉を続けることになる。
▼富永啓生がネブラスカ大学を卒業
5月19日(現地18日)、富永啓生がネブラスカ州リンカーンのメモリアルスタジアムで行われたネブラスカ大学の卒業式に参列した。
富永は2021-2022シーズンにレンジャー・カレッジ(テキサス州レンジャー)からネブラスカ大に編入。新型コロナウイルスのパンデミックの影響で2020-2021シーズンにNCAAに在籍していた選手の在学資格が1年延長されたことにより、富永はネブラスカ大に3シーズン所属した。
前日の18日(同17日)にはエージェントのタンデム・スポーツ・アンド・エンターテインメント主催のNBA関係者向けワークアウト『PRO DAY』に出場しており、今後、NBAドラフトまでの間にNBAチームのワークアウトに参加することになると思われる。
▼富永啓生がエージェント主催のワークアウト『PRO DAY』に出場
5月18日(現地17日)、富永啓生が『Tandem Sports + Entertainment』(タンデム・スポーツ・アンド・エンターテインメント/代表者:ジム・タナー)主催のワークアウトである『PRO DAY』に出場した。
会場となったのは、5月13~20日(同12~19日)の期間で行われているNBAドラフトコンバインと同じイリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナで、富永を含む同エージェント契約選手たちが、招待されたNBA全30球団の関係者の前でスキルを披露した。
今後、同エージェントが富永に代わってNBAチームとの交渉を継続していく予定だ。
▼富永啓生がエージェント(代理人)と契約
5月14日(現地13日)、富永啓生が『Tandem Sports + Entertainment』(タンデム・スポーツ・アンド・エンターテインメント/代表者:ジム・タナー(Jim Tanner)/アメリカ合衆国)とグローバルエージェント契約を締結した。タンデム・スポーツ・アンド・エンターテインメントは今後、NBA入りを目指す富永のチーム交渉及び契約を担当する。
また、5月13日(同12日)には株式会社インディペンデンス(代表取締役社長:近藤洋介/東京都八王子市)と日本国内におけるマネジメント契約を締結したことも発表されている。
関連記事:NBA入りを目指す富永啓生をマネジメントするエージェント会社はどこ?
▼富永啓生、NBAドラフトコンバインとGリーグ・エリートキャンプに招待されず
5月4日(現地3日)、NBAが13~20日(同12~19日)にイリノイ州シカゴで行われるNBAドラフトコンバイン2024に招待された78選手を発表したが、そこに富永啓生の名前は入っていなかった。
また、5月5日(同4日)に発表されたGリーグ・エリートキャンプ(5月12日~13日開催)の参加者にも富永の名前はなかった。
NBAドラフトコンバインとGリーグ・エリートキャンプは、6月末のNBAドラフトを前に行われる数日間のショーケースで、NBAプロスペクトのドラフトプロセスにおける重要なステップとされている。
▼大学卒業を控えた富永啓生が日本メディアのインタビューで「NBAとオリンピックの両方を目指す」と発言
5月19日(現地18日)にネブラスカ大学の卒業式を控える富永啓生が、5月3日(同2日)、日本のメディアとのZoom会見に応じている。
関連記事:NBAとオリンピックの両方を目指す富永啓生 渡邊雄太の言葉に「自分もあのコートに立って頑張っていきたいと改めて思った」|富永啓生一問一答
▼富永啓生がネブラスカ州の親善大使に任命、提督の称号も
富永啓生は4月19日(現地18日)、ネブラスカ州のジム・ピレン州知事からネブラスカ州の親善大使に任命された。ピレン州知事はまた、「私にはその権限がある」と語り、富永に提督(海軍大将)の名誉称号も与えている。
ピレン州知事は農業や貿易で日本との関係を構築することに積極的。自らネブラスカを第2の故郷と呼び、ネブラスカの人々からも愛される日本出身の富永は、両者の関係を深める親善大使に適役だろう。
▼富永啓生が婚約を発表
4月16日(現地15日)、富永啓生が自身のインスタグラムで婚約したことを発表した。お相手はかねてから交際していた同じネブラスカ大学のハンナ・フィッツパトリックさんだ。
「ご報告です」と題し、「この度お付き合いしていた方と婚約をすることになりました。これからも2人で支え合い楽しい日々をすごしていきたいと思います!応援のほどよろしくお願いします」と綴っている。
ハンナさんは、年末年始に富永の家族がネブラスカを訪れていた際に一緒に写真に写り、3月4日(現地3日)のシニアナイトでは富永の父親の啓之さんとともに富永のセレモニーに参加するなど、仲睦まじい様子を見せていた。
▼富永啓生が大学バスケで今季最も効率的なプルアップシューター
4月11日(現地10日)、富永啓生が大学バスケで今季最も正確にプルアップジャンパーを打った選手であると『Synergy Basketball』が発表。ランキング1位となった富永は、プルアップジャンパー平均試投数4本で1試投あたり1.26得点を記録している。
▼ネブラスカ州議会が富永啓生の功績を称える決議
4月11日(現地10日)、ネブラスカ大学の富永啓生がNCAAの3ポイントコンテストで優勝したことを受け、ネブラスカ州議会は富永のバスケットボールへの献身さとハードワークを評価し、優勝を祝福する決議をした。
政治的立場の異なるネブラスカ州議会議員たちが富永を称える見解ではひとつにまとまり、富永啓生の名前はネブラスカ州の歴史に刻まれることとなった。
この決議の写しは富永本人にも送付されるという。
▼富永啓生がNCAAトーナメントのハイライト "ONE SHINING MOMENT" に登場
4月9日(現地8日)、NCAAトーナメント男子決勝戦で第1シードのパデュー大学とコネチカット大学(UConn)が対戦。コネチカット大学が連覇を果たし、2024年のカレッジバスケットボールが幕を閉じた。
決勝戦終了後にはNCAAトーナメント定番のハイライト、"ONE SHINING MOMENT" が流されるが、そのの映像の中にはネブラスカ大学の富永啓生の姿も含まれている。
富永はネブラスカ大学の10年ぶりのNCAAトーナメント進出に貢献。初戦で敗退はしたが、シューターとしてのスキルが認められ、NCAA3ポイントコンテストに出場して見事優勝を果たした。また、NCAAオールスターゲームにも選出されるなど、カレッジ最終シーズンで印象に残る選手の1人となったことは間違いないだろう。
▼富永啓生がNCAA1部のオールスターゲームで9得点、3リバウンドの活躍でチームの勝利に貢献
4月6日(現地5日)、アリゾナ州グレンデールのステイトファーム・スタジアムで行われたReese's NABCカレッジ・オールスタゲームに出場した富永が、ベンチから9得点、3リバウンドを記録。チーム・ウェストの勝利(87-75)に貢献し、大学でのキャリアを締めくくった。
試合前にチーム・ウェストを代表してインタビューで意気込みを尋ねられた富永は3Pを5本は決めたいと話したが、前半はジャンプショット2本を決めて4得点。後半は最初から登場するとステップバックスリーを1本外したが、その後しっかり3Pを沈め、さらにドライブから巧みなリバースレイアップも決めている。
試合が決着した最後のポゼッションではチームメイトからパスを受けた富永が、前日の3Pコンテスト同様に試合終了のブザー直前まで待って3Pを放つというパフォーマンスを見せた。残念ながらそのショットは外れたが、会場の期待に応える富永らしい締めくくりとなった。
最終的に富永は14分07秒の出場で、3ポイントショット4本中1本成功を含むフィールドゴール7本中4本成功で9得点、3リバウンドを記録。3Pが決まらないなかでそれ以外のスキルを見せる機会になったといえるだろう。
▼富永啓生がNCAA1部の3ポイントコンテストで優勝
4月5日(現地4日)、富永がアリゾナ州フェニックスのグランド・キャニオン大学で開催された3ポイントコンテスト(第35回State Farm College Slam Dunk & 3-Point Championships)で見事なシューティングスキルを披露して優勝した。
富永を含めて8人の選手が参加したこのイベントは、1回戦、準決勝、決勝と勝ち抜いていくフォーマット。富永は1回戦は25ポイントと最高得点をマーク。準決勝でも24ポイントをあげ、迎えた決勝ではミスショットもあったが、最終的には19ポイントで逆転勝利している。
圧巻だったのは、1回戦、準決勝、決勝のすべてにおいて時間に余裕があり、最後のショット(マネーボール)は時間ギリギリまで待って打っているところだ。1回戦では近くにいた選手と会話まで交わし、最後はショットが決まるのを見届けずに後ろを振り向くステフィン・カリーのようなパフォーマンスで会場を沸かせた。
また、イベントの最後に行われた女子の3Pコンテスト優勝者のサラ・スカリアとの対決でも、スカリアの16ポイントに対して富永が20ポイントを記録して勝利している。
富永はネブラスカ大学の選手としてこの3Pコンテストに初出場で初優勝。日本人選手としても初めてのことだ。
▼富永啓生がNCAA1部のオールスターゲーム出場へ
4月3日(現地2日)、富永が4月6日(同5日)にアリゾナ州グレンデールのステイトファーム・スタジアムで行われるReese's NABCオールスタゲームへの出場を決めたことが発表された。
オールスターゲームは、7日(同6日)に行われるNCAAトーナメントのファイナル4(準決勝)のイベントの一貫として、6日午前7時30分(同5日午後3時30分)から開催される(アメリカではCBSで生中継されるが、日本で放送されるかどうかは未定)。
これは大学4年生のためのショーケースで、ネブラスカ大学の選手としてNABCオールスターゲームに参加するのは8人目。2023年には富永のチームメイトだったデリック・ウォーカーが出場している。
ビッグテン・カンファレンスからは富永のほかに、オハイオステイト大学のジェイミソン・バトルやメリーランド大学のジャミール・ヤングが出場。合計20名の選手が東西のチームに別れて対戦する。富永はチーム・ウェストでプレイする予定だ。
富永はオールスターゲームの前日、4月5日(同4日)の3ポイントコンテストにも出場することが決まっている。
▼富永啓生がNCAA1部の3ポイントコンテスト参加者に選出
3月30日(現地29日)、富永が4月5日(同4日)にアリゾナ州フェニックスのグランド・キャニオン大学で開催される第35回State Farm College Slam Dunk & 3-Point Championshipsの3ポイントコンテストの参加者8名のうちの1人に選ばれたことが発表された。
ダンクコンテストと3Pコンテストは、NCAAトーナメントのファイナル4(準決勝)の期間中に、5日午前10時(同4日午後6時)から行われる(アメリカではESPNで生中継されるが、日本で放送されるかどうかは未定)。
富永はネブラスカ大学の男子バスケットボール選手として、1989年にこのイベントがイベントが始まって以来初の3Pコンテスト参加者となる。このイベントには24人の全米の優秀な大学バスケットボール選手が招待され、スラムダンクコンテストと3Pコンテストが行われる。
この大会には、ギャリー・ペイトン、スティーブ・ナッシュ、ジェイソン・テリー、カイル・コーバー、ボビー・ハーリー、マイケル・フィンリー、アラン・ヒューストン、ウェズリー・マシューズ、デンゼル・バレンタイン、ヨギ・フェレルなど、大学バスケットボール界のトップ選手たちがプロ転向前に参加している。
ネブラスカ大学のフレッド・ホイバーグ・ヘッドコーチも、1995年にアイオワステイト大学の選手としてこのイベントに参加している。
▼NCAAトーナメント敗退後
3月28日(現地27日):富永がネブラスカ大学のファンに感謝の投稿
NCAAトーナメント初戦で敗退となり、大学バスケのキャリアに終止符を打った富永が、ソーシャルルメディアでハスカーファン(ネブラスカ大学のファン)に感謝の意を述べた。
ありがとう、ハスカーファン!ネブラスカほど素晴らしい場所はないです。
富永の投稿に対し、数多くのファンが感謝の気持ちを返信している。
▼NCAAトーナメント後の評価や反応
- ネブラスカ大の富永啓生「もちろん勝てなかったのは悔しいが、大舞台でプレイできたのが本当に良かった」|現地3月22日NCAAトーナメント1回戦後一問一答
- 富永啓生のネブラスカ大学での成績・スタッツまとめ|米大学バスケNCAA
▼NCAAトーナメント2024
3月23日(現地22日):1回戦(対テキサスA&M大学:83-98)敗退
2013-2014シーズン以来10年ぶりのNCAAトーナメント進出を果たし、サウス・リージョンの第8シードとなったネブラスカ大学は、1回戦でテキサスA&M大学(第9シード)と対戦した。
試合はネブラスカ大学が83-98で敗れ、1回戦敗退。ネブラスカ大学悲願の2回戦初出場は叶わず。これで富永の大学バスケットボールのキャリアは終了となった。
富永はこの試合に29分出場し、3ポイントショット11本中5本成功を含むフィールドゴール17本中7本成功、フリースロー2本中2本成功の21得点をマーク。そのほか、2リバウンド、1アシスト、1ブロック(今季初)を記録している。
▼NCAAトーナメント直前の評価や反応
- ネブラスカ大学を好転させた富永啓生がマーチ・マッドネスにその魅力的なプレイを持ち込む
- 富永啓生所属のネブラスカ大学とテキサスA&M大学の1回戦予想|NCAAトーナメント2024
- 八村塁「NCAAトーナメントは楽しかったので(富永選手にも)頑張ってほしい」|現地3月18日ホークス戦後一問一答
▼ビッグテン・カンファレンス・トーナメント
3月18日(現地17日):ビッグテン・オールトーナメント・チームに選出
3月17日(現地16日):準決勝(イリノイ大学:87-98)敗退
初のビッグテン・カンファレンス・トーナメント準決勝進出を果たしたネブラスカ大学は、富永が18得点と奮闘するも、イリノイ大学に敗れ、決勝進出ならず。
この試合で富永は、29分の出場で3ポイントショット9本中2本成功を含むフィールドゴール18本中7本成功、フリースロー2本中2本成功の18得点、2リバウンド、1アシストを記録している。
3月16日(現地15日):準々決勝(インディアナ大学:93-66)勝利
第3シードで準々決勝からの登場となったネブラスカ大学は、準々決勝でインディアナ大学と対戦。富永は23得点の活躍でネブラスカ大学初のビッグテン・カンファレンス・トーナメント準決勝進出に貢献した。
この試合で富永は、27分の出場で3P7本中4本成功を含むFG13本中9本成功、フリースロー2本中1本成功の23得点を記録。そのほか、3リバウンド、5アシスト、2スティールをマークしている。
▼2023-2024シーズンのレギュラーシーズン
ネブラスカ大学はレギュラーシーズン公式戦を22勝9敗(うちBIG10カンファレンス12勝8敗)で終え、ビッグテン・カンファレンス・トーナメント第3シードで準々決勝からの登場となった。富永はシーズン序盤の数試合はケガで欠場したが、出場したすべての試合で先発メンバーとなり、ネブラスカ大学の中心選手としてチームの快進撃に大きく貢献している。
富永は今季、2月5日(同4日)のイリノイ大戦で31得点をあげて自己最多得点記録を更新したほか、3月11日(同10日)のレギュラーシーズン最終戦のミシガン大学との試合ではFG成功数(12)、3P成功数(5)でも自己最多タイを記録。通算得点と通算3P成功数ではネブラスカ大学の歴代記録にも名を連ねている。
そのほかにも、リバウンド数(6)、アシスト数(5)、スティール(5)、ブロック(1)で自己最多を更新するなど、得点以外でも成長を見せた。
3月13日(同12日)には、オールビッグテン・セカンドチーム(コーチ投票)とオールビッグテン・サードチーム(メディア投票)にも選出されている。
▼レギュラーシーズン中および終了時点での現地の評価や反応
- 富永啓生のNBAドラフトスカウティングリポート:ネブラスカ大学最終シーズンでどのように評価を上げたのか
- 富永啓生の活躍について渡邊雄太「大学とプロとは全然違うので、今のうちに大学バスケを楽しんでもらいたい」|現地3月10日サンダー戦後一問一答
- フレッド・ホイバーグHC「富永啓生はネブラスカ大の選手で史上最も愛された選手の1人になるだろう」
- 「カレッジバスケで富永啓生ほどエナジーが伝染する選手はいないだろう」ネブラスカ大番記者が語る富永の魅力
- 富永啓生のNBA入りについてネブラスカ大の番記者が語る「NCAAトーナメントで活躍できればチャンスはある」
富永啓生の経歴
▼高校(桜丘高校):2016~2019年
桜丘高等学校(愛知県)の3年時(2018年度)にウインターカップ準決勝に進出。出場した6試合で1試合平均39.8得点をあげて大会得点王に輝き、チームを3位に導いた。高校在学中の2018年8月にはU18アジア選手権に出場。また、2019年2月には、NBAとFIBAが共催するバスケットボール・ウィズアウト・ボーダーズ・グローバルキャンプ2019に参加している。
▼短期大学(レンジャー・カレッジ):2019~2021年
高校卒業後、2019-2020シーズンよりNJCAA(全米短期大学体育協会)ディビジョン1(1部/D1)に属するレンジャー・カレッジ(テキサス州レンジャー)へ進学。2年目の2020-2021シーズン、富永は27試合に出場して16.3得点、3ポイントショット成功率48.7%をマークし、チームはNJCAAのD1選手権のファイナル4(準決勝)に進出した。
▼4年制大学(ネブラスカ大学):2021年~2024年
2021-2022シーズンから、NCAAのD1に属するネブラスカ大学(ネブラスカ州リンカーン)に編入。新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、2020-2021シーズンにNCAAに在籍していた選手の在学資格が1年延長されたことにより、ネブラスカ大1年目が大学2年生という扱いとなった。このシーズン、富永は30試合(先発11試合)に出場し、1試合平均5.7得点を記録した。
2022-2023シーズン(3年生)の1月後半に先発メンバー入りした富永は、2月5日のペンシルベニアステイト大戦で自己最多となる30得点(フィールドゴール18本中12本成功)を記録すると、そこから20点ゲームを5試合連続(ネブラスカ大の選手としては1998年以来の最長記録)で達成。2月だけで7試合連続二桁得点を記録するなど得点源としての大役を果たし、チームの勝利に貢献した。
シーズン全体では32試合(先発14試合)に出場し、1試合平均25.1分のプレイで13.1得点、1.6リバウンド、0.7アシスト、0.5スティールを記録。平均得点だけでなく、FG成功率50.3%(前年37.3%)、3P成功率40.0%(前年33.0%)と、ショットの確率を大幅に上昇させた。また、2023年オールBIG10のHonorable mention(選外ながら特筆すべき選手)、学業成績優秀者を称えるアカデミック・オールBIG10にも選ばれている。
▼日本代表歴
- 2018年4月:FIBA U16アジア選手権出場(1試合平均17.5得点)
- 2018年8月:FIBA U18アジア選手権出場(1試合平均19.3得点)
- 2021年7月:夏季オリンピック 3x3バスケットボール出場(1試合平均6.9得点)
- 2022年7月:FIBAワールドカップ2023アジア予選Window3出場(1試合平均17.5得点)
- 2022年7月:FIBAアジアカップ2022出場(1試合平均15.2得点)
- 2023年8月:FIBAワールドカップ2023出場(1試合平均11.4得点)
富永啓生のプロフィール
- 名前:富永啓生(とみなが けいせい/Tominaga, Keisei)
- 生年月日:2001年2月1日(23歳)
- 身長・体重:188cm・82kg
- 出身地:愛知県名古屋市
- ポジション:シューティングガード
- 出身校:岩成台中→桜丘高→レンジャー・カレッジ→ネブラスカ大