3月16日(現地15日)、米大学バスケットボールNCAAディビジョン1(1部)のネブラスカ大学に所属する富永啓生が、ミネソタ州ミネアポリスのターゲット・センターで行われたビッグテン・カンファレンス・トーナメントの準々決勝でインディアナ大学との試合に先発出場し、23得点を記録した。
試合は93-66でネブラスカ大学が快勝し、初のビッグテン・カンファレンス・トーナメント準決勝進出を決めている。
レギュラーシーズン最終戦で見せた富永のネブラスカ大学での3年間の集大成のようなプレイはこの日も続いた。富永はこれまで何度も話しているように、厳しいディフェンスに対してとにかく動き回り、チャンスを待った。
試合序盤にインサイドを攻めてレイアップやジャンプショットで得点を重ねると、前半終盤には連続3ポイントショットを成功させてネブラスカ大学の14-0のランをけん引。さらに前半終了間際には富永の真骨頂のステップバックスリーを見事に沈めて会場を沸かせた。
「最高の気分でした」と試合後に富永はステップバックスリーについて話している。
「ステップバックスリーをするつもりはなかったんですが、ディフェンスがスイッチしたのを見てそうなりました。最高でした」
試合後のBIG10ネットワークのインタビューでも、「最初のコーナースリーを楽に決めることができて行けると思いました。だから前半は当たったんだと思います」と、ショットの好調を振り返った。
前半だけで4本の3Pを成功させて18得点を記録した富永は、後半も引き続きインサイドを果敢に攻めて最終的に23得点をマーク。ショットが当たっていたこともあり、ディフェンスを引き付けてチームメイトの得点をお膳立てする場面も多く、自己最多の5アシストも記録している。
最終的に富永は、27分の出場で、3P7本中4本成功を含むフィールドゴール13本中9本成功、フリースロー2本中1本成功の23得点。そのほか、3リバウンド、5アシスト、2スティールをマーク。ターンオーバーは2、パーソナルファウルは3だった。
今季69本の3Pを決めている富永は、単一シーズンの3P成功本数でネブラスカ大学歴代10位となっている。
ネブラスカ大学は次戦、3月17日(同16日)に準決勝でイリノイ大学と対戦する。