『ESPN』によると、トロント・ラプターズのジョンテイ・ポーターが、賭博に関するNBAの調査対象となったようだ。
複数の情報筋によると、1月26日(日本時間27日)と3月20日(同21日)の試合におけるポーターを巡るベッティングに関する調査という。
NBAコミッショナーのアダム・シルバーは、調査中と話した。
ポーターはこの4シーズン、NBAとGリーグを行き来してきた。2020-2021シーズンにメンフィス・グリズリーズでNBAデビューし、11試合に出場している。
現在はラプターズと2ウェイ契約を結んでおり、今季はここまでラプターズで26試合に出場。平均13.8分間のプレイで4.4得点、フィールドゴール成功率38.5%を記録している。
ジョンテイ・ポーターを巡る賭博調査
1月26日(同27日)のロサンゼルス・クリッパーズ戦では、ポーターが設定を下回ることに賭けるベッティングの関心が高まったと報じられている。当初は5.5得点、4.5リバウンド、1.5アシストに設定されていた。また、3ポイントショット成功数が設定の0.5本を上回るか、下回るかというベッティングもあった。
クリッパーズ戦でポーターは4分間出場し、その後退場した。ラプターズはポーターが4日前のグリズリーズ戦で負傷した目のケガを悪化させたとしている。
出場時間が短くなった結果、ポーターは無得点、3リバウンド、1アシスト、3P試投なしというスタッツだった。設定を下回るとした賭けが当たったことになる。
『DraftKings Sportsbook』は、ポーターの3Pを巡るベッティングが、「その夜の試合におけるNBA選手を巡るベッティングで最大の勝ち」だったと報じた。
一方、3月20日(同21日)のフェニックス・サンズ戦で、ポーターは出場3分間でその後退場している。ラプターズは体調不良が理由で、そのまま試合に戻らないとしていた。ポーターは無得点、2リバウンドというスタッツだ。
Sportsbooksでは、設定7.5得点、5.5リバウンドを上回るか下回るかのベッティングがあった。ここでも、設定を下回るとした賭けが当たったことになる。
翌日、DraftKings SportsBooksは、ポーターを巡るベッティングがその日のNBAで最大の稼ぎになったと伝えた。
4月10日(同11日)、シルバーはポーターが疑われていることは「大罪」であり、処分が「リーグ追放まで」あり得ると話した。
シルバーは「調査中だが、結果は非常に厳しいものになる可能性がある」と述べた。
ジョンテイ・ポーターはマイケル・ポーターJr.と関係?
ジョンテイはデンバー・ナゲッツのマイケル・ポーターJr.の弟だ。
彼らは2017-2018シーズンにミズーリ大学で一緒にプレイしている。ケガのためにマイケルが出場3試合だったのに対し、ジョンテイは33試合に出場。先発出場7試合で、平均9.9得点をあげた。
原文:Jontay Porter gambling investigation: Raptors center could face banishment from NBA, says commissioner Adam Silver(抄訳)
翻訳:坂東実藍