昨年、フィラデルフィア・76ersのジョエル・エンビードは、センターの選手としてはシャキール・オニール以来となる得点王のタイトルを獲得した。そして今季、エンビードはさらに特別な存在となった。
4月9日(日本時間10日)に行われたブルックリン・ネッツとのレギュラーシーズン最終戦を欠場したエンビードは、66試合出場の1試合平均33.1得点で今季を終え、2年連続の得点王に輝いた。
2シーズン連続の得点王は、現在76ersでエンビードとチームメイトのジェームズ・ハーデンが、ヒューストン・ロケッツ時代に3年連続で達成して以来となる。センターの選手が2年連続で得点王となったのは、1970年代に3年連続で得点王に輝いたボブ・マカドゥー以来だ。
また、NBAで得点王になった直近の10選手のうち、4選手がMVPを受賞している。
MVP級だったエンビードの今シーズンを締めくくる得点王の称号だが、キャリア初のMVPを受賞するために必要な後押しとなるだろうか。
ジョエル・エンビードが制した2022-2023シーズン得点王争い
まずは競争を振り返ろう。今季、1試合平均30得点超を達成したのは、エンビードを含めて6選手。エンビードはルカ・ドンチッチやデイミアン・リラードといった選手たちを抑えての受賞だ。
なお、得点王とみなされるには、チームの総試合数の70%(58試合)に出場しなければならない。
選手 | 平均得点 | 出場試合 | |
1. | ジョエル・エンビード | 33.1 | 66 |
2. | ルカ・ドンチッチ | 32.4 | 66 |
3. | デイミアン・リラード | 32.1 | 58 |
4. | シェイ・ギルジャス・アレクサンダー | 31.4 | 68 |
5. | ヤニス・アデトクンボ | 31.1 | 63 |
6. | ジェイソン・テイタム | 30.1 | 74 |
今季のエンビードは昨年から出場が2試合少なくなったものの、1試合平均では2.5得点のアップ。2022-2023シーズンは2021-2022シーズンよりも総得点が100得点多かった。
中でもエンビードは13試合で40得点超を達成しており、そのうち3試合で50得点超をあげた。11月13日(同14日)のユタ・ジャズ戦では、自己最多の59得点でチームの勝利に貢献している。
原文:Joel Embiid wins scoring title: 76ers center joins exclusive company with second consecutive feat(抄訳)