正式に決定した。ロサンゼルス・レイカーズは6月24日(日本時間25日)、JJ・レディックが新ヘッドコーチに就任したことを発表している。
NBAプレイオフ2024のファーストラウンドでデンバー・ナゲッツに敗れ、ダービン・ハムHCの退任をレイカーズが発表して以降、レディックは新指揮官候補にあげられていた。そのため、先週、レイカーズと4年契約を結ぶと報じられた時も驚きはなかった。
レディックはヘッドコーチとしてだけでなく、NBAでのコーチ職じたいが初めてだ。だがレイカーズは、メディア業界で示してきたその知識と情熱が、NBAのベンチでも通用すると考えた。
レディック招へいに対して疑問があったのは確かだ。レイカーズは同日、会見を開いている。
レイカーズのJJ・レディック新HCの会見
レディックにNBAで指揮をとる準備が整っているのか。疑問を抱くファンがいたとしたら、最初の会見でその見方が減ったはずだ。
レディックは指導者としての経歴が十分でないことを堂々と認めた。ユーモアセンスを見せつつ、軽くジャブを見舞っている。
笑みを浮かべつつ、レディックは「これまでNBAで指導したことはない」と述べた。
「みんながそれを聞いたことがあるかは知らないけどね」
NBAでの指導歴がないことは事実だ。しかし、彼には選手としてNBAでプレイした15年のキャリアがある。大きな情熱と知性を新たな役割にもたらすことができるだろう。
レイカーズはコネチカット大学のダン・ハーリーHCに関心を寄せていたと言われる。最終的に全米優勝2回のハーリーHCは同大に残ることを選んだ。しかし、レイカーズのロブ・ペリンカGMはレディックが「プランA」だったと明言している。
それでも、レディックはレイカーズがハーリーHCを少なくとも考慮したことを「理解した」という。
レディックは「ハーリーHCはコネチカット大で全米優勝2回の指揮官だ」と話した。
「私は3年生と4年生で55 スウィッシュリーグ制覇2回だ。理解したよ」
一方で、レディックは自分に対する誤解を払しょくすることは気にしておらず、目標を明確にした。
レディックは「本当に興味深かったよ。正直、本当にどうでもいい。私はレイカーズを指揮したい。チームを指導したい。何も払しょくしたいなど思っていない」と述べている。
「私はNBAの偉大なコーチになりたいんだ。そして優勝したい。選手たちがキャリアを最大限に生かせるようにしたい。私が気にしているのはそれだけだ」
興味深いのは、ペリンカGMが指揮官の人選において、レブロン・ジェームズは「協力的」だったが「深く関わっていない」とし、一方でアンソニー・デイビスは「深く関わった」と話したことだ。また、同GMは、レディックとジェームズが共同ホストを務めるポッドキャストが無関係だったとしている。
レディックHCの会見全容は以下のとおりだ。
原文:JJ Redick press conference: Lakers GM Rob Pelinka says new coach was 'Plan A,' LeBron James not 'heavily involved'(抄訳)
翻訳:坂東実藍