nba

セルティックスのベストプレイヤーはブラウン? マーベリックスHCの見解に本人やテイタムの反応は?

2024-06-09
読了時間 約3分
(Getty Images)

NBAファイナル2024はまだ1試合が終わっただけだ。しかし、ダラス・マーベリックスのジェイソン・キッド・ヘッドコーチは、すでにマインドゲームを始めている。

第1戦でマーベリックスは最大29点差をつけられ、89-107で大敗した。今プレイオフで最少となる得点にとどまっている。

大きかったのは、クリスタプス・ポルジンギスの戦列復帰だ。第1クォーターに11得点、2ブロックを記録し、ボストン・セルティックスに大きなリードをもたらした。

セルティックスはバランスのとれた攻撃で6選手が二桁得点をあげている。ジェイレン・ブラウンはチーム最多の22得点、3ブロック、3スティールを記録した。ジェイソン・テイタムは16得点、11リバウンド、5アシストと、彼の水準からは控えめな得点数だ。

ブラウンとテイタムのスーパースターコンビが比較されるのは初めてではない。彼らは互いをうまく補完していることを称賛されるよりも、互いを比較されることがしばしばだ。

そしてキッドHCは6月9日(日本時間10日)の第2戦を前に、報道陣に対してセルティックスのベストプレイヤーはブラウンだと話した。

ジェイソン・キッドHCがジェイレン・ブラウンはセルティックスの「ベストプレイヤー」と称賛

マーベリックスの指揮官は、ブラウンとの対戦で大変なことを質問された。すると、笑ってから一瞬考え、そして話題になると分かっていたはずの答えを口にしたのだ。

キッドHCは「まあ、ジェイレンは彼らのベストプレイヤーだからね」と述べた。

「彼がやっている守備さ。フルコートでルカ(ドンチッチ)についている。それにフリースローをもらった。彼がすべてをやったんだ。まさにベストプレイヤーがすることだよ」

キッドHCがかつてセルティックスの両スターを巡って話題になった論争に再び火をつけようとしたことは疑いない。

キッドHCの発言に対するジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウンの反応

テイタム、ブラウン、そしてセルティックス陣営は、キッドの戦術を理解した。

Scroll to Continue with Content

ブラウンは表情を変えずに「ノーリアクションだ」と話している。

「僕はチームスポーツだと思っている。僕らはそこに集中しようとしている。誰にもそれぞれの意見はある」

テイタムもブラウンに同調し、キッドHCの発言をかわした。

「ノーリアクションだ。これはチームスポーツだよ。JB(ブラウン)がいなければここに来られなかったことは、僕らも分かっている。みんなが僕らの仲を裂こうとするのもね。賢いやり方じゃないかな」

「僕らは長年この立場にある。みんな僕らを引き裂こうとしたり、どちらかトレードすべきだとか、どちらかのほうが優秀だと言ってくるんだ。初めてのことじゃない」

JT's response to Jason Kidd's comments 👀 pic.twitter.com/DxCkarjrgE

ほかの選手たちもキッドHCの発言を笑い飛ばした。アル・ホーフォードは「彼がやっていることは分かっているさ」と話している。

セルティックスのジョー・マズーラHCは、この件について問われてもあまり応じていない。だが、ファイナルに向けてテイタムとブラウンの騒がれ方に賛成していないことは非常に明確にした。

マズーラHCは「自分たちの宣伝のために彼らの名前を使い、自分たちが知らないことを利用するのは愚かしいと思う」と話していた。

ただ、ドリュー・ホリデーの受け止め方は違った。キッドHCの評価に賛成したのである。ただ、キッドHCがポストシーズンでのブラウンのパフォーマンスに言及したのか、もっと幅広いコンセプトでテイタムらチームメイトよりブラウンのほうが優れているとしたのか、その意図をホリデーがどう考えたのかは不明だ。

ホリデーは「彼がウソをついているとは思わない」と話した。

「JBはあらゆるかたちでアグレッシブだった。ペイントに入り、FTをもらって、味方のためのプレイも決めた。そして、彼はルカを守っている。相手のベストプレイヤーをね。攻撃でそれだけ負担が大きく、守備の負担も同じというベストプレイヤーなんているかな」

原文:Jason Kidd says Jaylen Brown — not Jayson Tatum — is Celtics 'best player' ahead of Game 2 of NBA Finals(抄訳)
翻訳:坂東実藍