なぜニックスファンはジェイレン・ブランソンを「1A」と呼ぶ? ニックネームの由来

2024-01-04
読了時間 約2分
(NBAE via Getty Images)

歴史的にニューヨーク・ニックスの選手たちにはニックネームがつけられてきた。現在は、ジェイレン・ブランソンの「1A」だ。

まだ『Basketball Reference』の公式にはなっていないが、ブランソンの「1A」という呼び名はニックスファンの間で浸透している。アイザイア・ハーテンシュタインは自身とブランソンが移った写真でインスタグラムに投稿した際、「1A」とコメントしている。

ブランソンのニックネームやその由来についてまとめた。

ジェイレン・ブランソンのニックネーム「1A」とは?

ニックネームの誕生は12月21日(日本時間22日)。ラスベガス・エイセズのヘッドコーチであり、『ESPN』のアナリストであるベッキー・ハモンが、『NBA Today』でニックスの状態について尋ねられた時のことだ。イースタン・カンファレンスにおける有力候補の一角としてのニックスについて、ハモンは以下のように述べた。

かなり良いチームで、よく指導されている。守備的な試合をするだろうが、結局は「彼」がいない。そういう存在が必要だ。1Aな選手がいなければいけない。核心に入るなら、結局のところ、彼らにはそういう選手がいないということだ。

このハモンの評価に対し、ケンドリック・パーキンスはブランソンがニックスを優勝候補に導ける「1A」となる力を持った選手だと反論した。

だが、ハモンはブランソンが「小さすぎる」と返し、「ベストプレイヤーが小さいと勝てない」という自身の哲学を述べている。

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「ジョン・ストックトン、アレン・アイバーソン、スティーブ・ナッシュ。まだリストを続けることができる。唯一の例外はステフィン・カリーだ」

その後、ハモンはX(旧ツイッター)でも自身の発言について触れ、「私はジェイレン・ブランソンのプレイが大好き」とコメントしている。

「彼をレブロン(ジェームズ)、ステフ(カリー)、(ジョエル)エンビードのような1Aタイプの選手には含められない。そして自軍のベストプレイヤーがコートで最も小さい選手では、(おそらくは)優勝することはない」

NBA優勝2回のアイザイア・トーマスは12月22日(同23日)、Xで自分と若き日のカリーが写った写真を投稿。「必ずしもそうじゃないことがあると知ってもらおう!」とコメントした。

12月23日(同24日)、ニックスは本拠地マディソン・スクエア・ガーデンでのミルウォーキー・バックスとの2連戦初戦を迎えた。ニックスは敗れたが、ブランソンは試合最多の36得点をあげている。試合後、ジョシュ・ハートは「他人が言うことを彼は気にしない。彼が気にしているのは、勝利と成功だ」と述べ、チームメイトを擁護した。

そして再びバックスと対戦した25日(同26日)のクリスマスゲームで、ブランソンは38得点、6アシストを記録し、ニックスを勝利に導いた。そしてその流れで、「1A」の投稿が見られたのだ。

ニックスは東地区で競おうとしている。ブランソンがチームを頂点に導ける選手かどうかは、時間が教えてくれるだろう。

原文:Jalen Brunson's nickname, explained: Knicks fans call guard '1A' following Becky Hammon criticism(抄訳)
翻訳:坂東実藍