敵地での第7戦が決定したセルティックス「簡単だったら僕たちらしくない」

2022-05-28
読了時間 約2分
NBA Entertainment

今シーズンのボストン・セルティックスにとって成功は簡単なことではなかった。イースタン・カンファレンス・ファイナルへの道に次々と立ちはだかる障害を乗り越えてきた彼らの前には、今、NBAファイナル進出をかけたマイアミ・ヒートとのアウェイでの第7戦という、最大の挑戦が控えている。

セルティックスは5月27日(日本時間28日)、ホームでヒートに決着をつけるチャンスがあった。しかし、ジミー・バトラーが確実にそれを阻止し、47得点、9リバウンド、8アシスト、4スティールというシーズンを救う素晴らしい活躍を見せ、111-103でヒートを勝利に導いた

セルティックスには今また、シーズンを通してずっと成し遂げてきたことを実行する機会が訪れた。応酬するのだ。

第6戦で20得点、6リバウンド、5アシスト、3スティールを記録したジェイレン・ブラウンは「僕らはずっと立ち直ってきたんだ。これは新たな試練だよ」 と述べている。

「ホームコートで負けたことは確かに痛いけど、過去のことはすぐに忘れなきゃいけない。相手はハングリーなチームで経験も豊富だ。だから、僕たちは準備万端でなくてはいけないし、前の試合のことは忘れるくらいの気持ちで、強いメンタリティで臨まなければならないんだ」

敗戦した試合を忘れることで、セルティックスはこれまで見事に立ち直ってきた。

1月21日(同22日)以降、敗戦の次の試合では12勝1敗、ポストシーズンでは5勝0敗という成績を残しているのはそれが理由だ。だからこそ、人生を賭けた敵地での戦いに臨むにもかかわらず、彼らの自信は高いままだ。

「第7戦はNBAファイナルへの切符で、多くのことがかかっている」と、シリーズ最後の試合に対する自信は「10」だと主張したジェイソン・テイタムは言う。

「僕らの何人かは以前この状況を経験したことがあるから、この試合に何がかかっているのかはわかっている。どれだけの意味があるのか、みんなわかっているんだ」

過去にこの段階で失敗したことがあるからこそ、彼らにとってこれは大きな意味がある。テイタムは2度のイースタン・カンファレンス・ファイナル敗退という悲痛な経験をしており、さらに、ブラウン、アル・ホーフォード、マーカス・スマートはそれぞれ3度の敗退を経験している。

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初のファイナル進出を目指すそれぞれの選手にとって、今シリーズはこの最後の挑戦を残すのみだ。その分プレッシャーも大きいが、ブラウンはこのような逆境にどう立ち向かえばいいのか、今ではよく理解している。

「呼吸を整えるだけだ」とブラウンは話す。

「精神的に準備ができていなくちゃいけない。リラックスして、自由に、頭をクリアにして試合に臨む必要がある。自分に余計なプレッシャーをかけず、バスケットボールをする準備をしておくことだ」

「第7戦は背水の陣で負けたらそこで終わりだ。勝つ方法を見つけなければならない」

簡単にはいかないだろうが、そうやってセルティックスはここまで辿り着いた。ひとつ前のラウンド、東地区準決勝シリーズでディフェンディングチャンピオンのミルウォーキー・バックスを2勝3敗の劣勢からひっくり返したのもその1つの例だ。

彼らはシーズン中ずっと厳しい道を歩み、目の前に立ちはだかる障害をひとつひとつ乗り越えてきた。だからこそ、彼らはこの大きな試練を前に自分たちを信じているのである。

「簡単だったら、それは僕たちらしくないよ」とデリック・ホワイトは言う。

「僕たちはこの飛行機に乗ってマイアミに行って、第7戦で大きな勝利を手に入れようと思っている。前にもこの経験をしているし、このチームに対して僕たちはすごく自信を持っているんだ」

原文:Heat Avoid Elimination, Setting Up Another Celtics Game 7
翻訳:YOKO B Twitter:@yoko_okc

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