NBAプレイオフの歴史でシリーズ1勝3敗から逆転したチームはいくつ?

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2025-05-28
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Alonzo Mourning and Kyrie Irving
(Getty Images)

1勝3敗からの挽回は、簡単ではない。だが、不可能でもない。

NBAの歴史において、プレイオフで0勝3敗から逆転でシリーズを制したチームは存在しない。だが、1勝3敗から逆転したケースは少なくない。そしてそのうちのひとつは、NBAファイナルでの逆転だった。

最も直近で達成したのは、デンバー・ナゲッツだ。NBAプレイオフ2020で1回のみならず、2回も1勝3敗からシリーズを制した。2シリーズ連続での達成はこの時のナゲッツだけだ。

NBAプレイオフ2025では、東西両地区の決勝でシリーズ1勝3敗という展開になった。

イースタン・カンファレンスでは、ニューヨーク・ニックスがインディアナ・ペイサーズにホームで連敗スタート。敵地で1勝したが、第4戦を落とし、1勝3敗でホームでの第5戦に臨む。

一方、ウェスタン・カンファレンスではミネソタ・ティンバーウルブズがオクラホマシティ・サンダーに敵地で連敗。ホームでの第3戦で大勝し、3連敗を回避したが、第4戦で競り負け、1勝3敗で敵地での第5戦を迎える。

ここでは、シリーズ1勝3敗からの逆転劇の歴史を振り返る。

NBAプレイオフの歴史でシリーズ1勝3敗から逆転勝利したチームは?

NBAプレイオフでシリーズ1勝3敗から逆転を果たした例は13回だ。

最初は1968年のイースタン・ディビジョン・ファイナルのボストン・セルティックス。フィラデルフィア・76ersを下してファイナルに進出し、ロサンゼルス・レイカーズを倒して優勝を飾った。

2000年以降のプレイオフでシリーズ1勝3敗から逆転したのは6チーム。最も直近ではナゲッツだ。NBAプレイオフ2020のファーストラウンドでユタ・ジャズ、セカンドラウンドでロサンゼルス・クリッパーズを沈めている。

NBAプレイオフでシリーズ1勝3敗から逆転したチーム
シリーズ 勝者 対戦相手
1968 イースタン・ディビジョン・ファイナル セルティックス 76ers
1970 ウェスタン・ディビジョン・セミファイナル レイカーズ サンズ
1979 東地区決勝 ブレッツ スパーズ
1981 東地区決勝 セルティックス 76ers
1995 西地区準決勝 ロケッツ サンズ
1997 東地区準決勝 ヒート ニックス
2003 東地区1回戦 ピストンズ マジック
2006 西地区1回戦 サンズ レイカーズ
2015 西地区準決勝 ロケッツ クリッパーズ
2016 西地区決勝 ウォリアーズ サンダー
2016 NBAファイナル キャバリアーズ ウォリアーズ
2020 西地区1回戦 ナゲッツ ジャズ
2020 西地区準決勝 ナゲッツ クリッパーズ

NBAファイナルで1勝3敗となったチームの成績

NBAファイナルの歴史において、1勝3敗となったチームの戦績は1勝36敗だ。

1勝3敗から逆転でNBAファイナルを制したのは、2016年にゴールデンステイト・ウォリアーズを下したクリーブランド・キャバリアーズだけだ。レギュラーシーズンで73勝と最多記録を樹立したウォリアーズを相手に逆転し、キャバリアーズはクリーブランドにとって52年ぶりとなるタイトルを手にした。

※この記事はスポーティングニュース国際版の記事を翻訳し、日本向けに一部編集を加えたものとなります。
翻訳:坂東実藍
編集:スポーティングニュース日本版編集部