NBAファイナル2024でダラス・マーベリックスは厳しい状況に立たされた。
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6月12日(日本時間13日)に行われた第3戦で、マーベリックスはボストン・セルティックスを追い上げたものの、逆転することはできなかった。99-106で敗れ、シリーズ0勝3敗と敗退の危機にある。
今ポストシーズンでマーベリックスが追い込まれたのは初めてだ。ジェイソン・キッド・ヘッドコーチ率いるチームは、ウェスタン・カンファレンスのこれまでのいずれのラウンドでも3敗していない。彼らにとっては「未知の領域」だ。
ラリー・オブライエン・トロフィーを獲得するために、彼らは4連勝という、あり得ないが不可能ではない任務を達成しなければならない。だが、ルカ・ドンチッチやカイリー・アービングを擁する彼らが分が悪いことは歴史が示している。
ここでは、NBAファイナルにおける0勝3敗の歴史をまとめる。
NBAファイナルにおけるスウィープの歴史
NBAファイナルの歴史で3勝0敗としたチームは、これまで100%の確率で優勝している。シリーズ開幕から3連勝は今季で15回目だが、過去14回はいずれも3勝0敗としたチームがタイトルを手にしているのだ。
過去の14例のうち、スウィープ(4勝0敗)で決着がついたのは9回だ。第7戦までもつれ込んだのは1回のみ。1951年のニューヨーク・ニックスが3連敗から3連勝を飾っている。
実際、NBAファイナルのみならず、NBAプレイオフの歴史でも、0勝3敗から逆転したケースはない。ラウンドにかかわらず、ポストシーズンで3勝0敗としたチームのシリーズ戦績は156勝0敗だ。
ここでは、『Land of Basketball』に基づき、NBAファイナルで3勝0敗となった過去の例をまとめる。
年 | 3勝0敗としたチーム | 対戦相手 | 結果 |
2024 | ボストン・セルティックス | ダラス・マーベリックス | 未定 |
2018 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | クリーブランド・キャバリアーズ | ウォリアーズの4勝0敗 |
2017 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | クリーブランド・キャバリアーズ | ウォリアーズの4勝1敗 |
2007 | サンアントニオ・スパーズ | クリーブランド・キャバリアーズ | スパーズの4勝0敗 |
2002 | ロサンゼルス・レイカーズ | ニュージャージー・ネッツ | レイカーズの4勝0敗 |
1996 | シカゴ・ブルズ | シアトル・スーパーソニックス | ブルズの4勝2敗 |
1995 | ヒューストン・ロケッツ | オーランド・マジック | ロケッツの4勝0敗 |
1989 | デトロイト・ピストンズ | ロサンゼルス・レイカーズ | ピストンズの4勝0敗 |
1983 | フィラデルフィア・76ers | ロサンゼルス・レイカーズ | 76ersの4勝0敗 |
1975 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | ワシントン・ブレッツ | ウォリアーズの4勝0敗 |
1971 | ミルウォーキー・バックス | ワシントン・ブレッツ | バックスの4勝0敗 |
1959 | ボストン・セルティックス | ロサンゼルス・レイカーズ | セルティックスの4勝0敗 |
1951 | ロチェスター・ロイヤルズ | ニューヨーク・ニックス | ロイヤルズの4勝3敗 |
1949 | ロサンゼルス・レイカーズ | ワシントン・キャピトルズ | レイカーズの4勝2敗 |
1947 | フィラデルフィア・ウォリアーズ | シカゴ・スタッグズ | ウォリアーズの4勝1敗 |
原文:History of sweeps in NBA Finals: Mavericks aiming to become first team to complete 3-0 comeback in 2024 vs. Celtics(抄訳)
翻訳:坂東実藍